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ラスト・パルコ
ラスト・パルコ。
これは文化の喪失だと思う。
津田沼パルコが45年の歴史に幕を下ろした。
津田沼には大きなショッピングモールが他に2つあるのだが、入っているテナントは惨憺たるもの。
個性的なショップが入っているという意味では、なんだかんだでパルコが一番良かった。
そうなった原因は、ネット通販の普及が大きいのだと思う。
ネット通販は便利だが、届く楽しみはあれど、モノを入手するだけ。
対して、リアル店舗でのショッピングは、お目当てのものに行き着くまで、そのすべてが体験なのだ。
言い換えれば、文脈。
今の時代は、目的のものをストレートに見るだけで、そこに至る過程が見向きされなくなってきた。
SNSなど、人々のやりとりの中でもそういう傾向は強いと感じるし、文脈を読めない人が本当に増えた。
それは買い物も同じなのだ。
個性的な店で自分に合った服を探すのではなく、誰もが同じように着られるファストファッションがかわいいのだと思ってしまう。
これは究極に即物的な思考だと思う。
そうやってショッピングモールから個性的なお店が消え、ショッピングモール自体もなくなっていく。
これが文化の喪失でなくてなんなのだろう。
2/27、ハードオフのジャンクコーナーからシュガーベイブのシングルが救出された話題は、既にレコード好きの間を駆け巡っている。
そういうわかる人にしかわからないという価値のあり方は、まさしく文化だと思う。
そういう自分だけの価値を満たしてくれるお店がなくなるのは淋しい。
かつてのパルコはそういう場所だったはずではないか。
店内に昔のポスターが張り出されていた。
ジェリー・ガルシアのポスターにはこう書かれていた。
「たのしむことだ PARCO」
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