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037 川田あつ子「ごめんなさい」(1982年)

作詞・作曲:鈴木みのり 編曲:戸塚修

白石まるみに始まり、三田寛子、真鍋ちえみと続いたCBSソニーは、82年のアイドル豊作の年においては負け組だったわけだが、そんな中の一人がこの川田あつ子。元々、女優デビューが先ということもあったが、歌手としてはシングル2枚のみで終わっている。

これはその2枚目で、なんとなく持ってなかったので入手しました。普通にいい曲なんですが、なんか物足りないんですよね。というのは、歌が無難にまとまってるからです。

そう、川田あつ子といえば、デビュー曲「秘密のオルゴール」での驚愕の歌唱力が今でも取りざたされるわけで、よくあそこまで歌をまとめたなとか、コーラスのお助けぶりとか、スタッフ陣の総力を挙げた見事な制作力(褒めてます)による名曲な訳ですが。

↑本人の名誉のためにも比較的歌えてるバージョンを選びました(褒めてないw)。つか、デビュー当時のビジュアルは、82年組の中では最強ではなかろうか。

ただ、これがなかなかクセになる歌唱なんですよ。これに慣れてしまうと、普通にうまく歌われてもあんまり響かないんです。

それは85年にデビューした若林志穂なども同様。デビュー曲「テレフォン・キッス」(名曲!)のレコーディング時に風邪をひいていたのか、鼻声で歌ったものがそのまま発売されてしまったわけだが、2枚目以降のシングルでは無難な歌唱を聴かせてしまい(いや、ちょっと危ういかw)、あまり面白くなかった。

いや、本人からすると不名誉というか、ちゃんと上手く歌おうとしていたんだろうし、レコードになったものを納得しているとも思えない。でも、ファンからすると、ちょっと申し訳ないと思いつつも、そんなもの求めていないという。それがアイドルの面白いところでもあるんですけどね。



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