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「え、高くない?」イケてる/伸びてる会社約100社のエンジニア平均年収を出してみた

こんにちはぶっちゃけエージェントの鈴木です。
復活投稿第三弾は、ずばり、

イケてる会社の職種別エンジニア平均年収です!!
※今回はWebサービス企業で働くWebエンジニア/IT専門職をターゲットの算出いたしました。

「今の自分の年収は果たして適正なのかな?」
「年収上げていくためには、どの職種を狙うのがいいんだろう?」
「フリーランスでの収入から下げられないけど、正社員になって年収下がるのはやだなあ…」

そんな疑問に対しての助けになる記事になるかと思います!
なお、今回は弊社で実際の営業活動に使用している「SalesNow」さんのシステムを活用して、企業の成長率を定量的に算出し、データ集計を行っております。(すごいシステム!!いつもありがとう御座います!🎉)

個人の感覚に依存しない情報をお渡しできると思いますので、ぜひご一読ください!


1. 世の中の平均年収/IT業界全体の平均年収

1-1. 世の中の平均年収は?

まずはイケてる会社の年収を見ていく前に、世の中全体から見たITエンジニアの年収位置を見ていきましょう。

2024年にマイナビ転職が行った調査によると、上位10社は下記でした。

マイナビ転職 年収ランキング参照

2位と6位に、ITエンジニアがランキングしていますね。ただ、エンジニアとは言っても、コンサル色の強い職種です。

いわゆるWebエンジニアと呼ばれる職種は、

27位:プロジェクトマネジャー・リーダー/656万
46位:システムエンジニア/599万

となっており、相対的にはあまり高くない印象ですね。
とはいえ、職種によっては年収が高い職種もあるので、見てみましょう。

1-2.  ITエンジニアの平均年収は?

職種別に見るには、下記サイトに記載のある経済産業省が以前出してるデータが参考になるかなと思います。

それによると職種ごとには下記のような年収となるようです。

出典:経済産業省

Webサービス界隈でいうと、下記のようにも言い換えられるかと思います。

①プロジェクトマネージャー → PjM、PdM/891万
②高度SE・ITエンジニア → テックリード778万
シニアエンジニアは、②④の中央値とおく/673万
④SEプログラマ → ミドルエンジニア/568万

やはり、ITエンジニアの中でも、PjM/PdM/テックリード/シニアエンジニアクラスともなると、なかなかの高年収が狙えそうですね。

2. イケてるベンチャー企業(半年で1~35%以上)の年収

では、ここからイケてる企業と、世の中平均の差分はどれくらいあるのかを見ていきましょう。

2-1. イケてる企業の定義について

イケてる企業といっても、主観的な評価になってしまっては信頼性がありません。そのため、今回は冒頭でもお伝えしたとおり、SalesNowさんを活用し、下記定量的な条件でイケてる企業を定義しました

従業員数が半年で1~35%増加している企業
・従業員数が20~300名程度のミドルティア(伸び盛り)な企業
・自社でWebサービス(プロダクト)を開発・提供している企業

イケてる会社の定義

結果、下記のような企業がリストアップされたので、体感ともわりと合ってるかなあという印象。

株式会社ログラス
株式会社ナレッジワーク
株式会社IVRy
株式会社mov
オープンワーク株式会社
株式会社オルツ

※抽出企業例

2-2. イケてる企業の職種別年収

さて、いよいよ本題です。

イケてる企業の平均年収は果たしていくらでしょうか。
その結果がこちらとなります。
※一部の企業の年収は飛び抜けているものもあったので、今回は中央値で、年収を算出しました。

従業員数が半年で1~35%増加かつ、20~300名未満の企業、約100社から算出

ぱっと見たかんじ、なかなかの年収ですね!
リードクラスともなると、職種別の年収ランキングのトップ10に食い込んでいけそう。

ちなみに世の中平均との差分も出してみたのですが、やはりハイレイヤーになればなるほど、イケてる企業と、世の中平均との差分は大きくなる模様です。

Webエンジニアの比較
機械学習・データ分析系の比較
PdMの比較

2-3. 考察

なぜイケてる企業は世の中平均よりも、年収が高く出るのか?その理由は私は2つあると思っていて

「事業が成長していて人件費に投下できるリソースがあること」

「サービスを大きく飛躍させるためには、多額のコストを投下したとしても、優秀な人材を確保することが必須であること」

ではないでしょうか。

さて、皆さんの現年収は適正年収でしたか?
もし、「イケてる企業」基準であれば、採用に力を入れている良い会社と言えると思います。

ただ、「イケてる企業」基準でなければ、「イケてる企業」をターゲットに転職を行うことで、年収アップを狙っていけるかもしれませんね!

3. フリーランスエンジニアとの報酬比較

ここで多くのエンジニアさんに言われるのが、ゆーてもフリーランスの方が稼げるんでしょう?
ということです。

確かに高額の報酬を獲得する手段として、フリーランスは有用ですが、実際比較するとどうなのか、そしてこの先10年後はどちらが有利なのか、一緒に見ていきましょう。

※なお、弊社はフリーランスの方へのお仕事紹介の流れで、月間150名以上の方と面談を行っているので、約1000名のフリーランスエンジニアのデータより、算出しております。

3-1. フリーランスの平均年収は?

まずは、フリーランスの平均年収から。
集計してみた結果、下記のような図となりました。
イケてる企業の正社員年収と比較すると、ぱっと見そこまで大きな差はなさそうに見えますね。

ROSCA登録フリーランス1000名から集計

とはいえ、各ポジションごとに差がありそうな気もするので、ポジションごとに比較表を作ってみました。

3-2. フリーランスの年収との比較?

まずは、Webエンジニアポジションはどうでしょう。リードクラスともなると、151万の年収GAPがありますが、ミドル・シニアクラスだと約50万程度の開きですね。

Webエンジニア/イケてる正社員・フリーランス比較

今度は機械学習・データ分析系の職種を見てみましょう。ここは少し驚きの結果が出てまして、正社員とフリーランスでほぼ差がないどころか、リードクラスの技術者は、むしろイケてる正社員の方が年収が100万近く高かったです。

実際、私がエージェント業を行っている体感といたしましても、機械学習・データ分析系でフリーランス市場に出てくるエンジニアさんは少々少ない印象で、その背景には、正社員でも十二分に高い年収が得られるという理由があるのかもしれないですね。

機械学習・データ分析系/イケてる正社員・フリーランス比較

最後にPdM/PjMのポジションはどうでしょう?ここについては、Webエンジニアとほぼ同様の結果が出ました。リードクラスは150万、シニアクラスは50万程度のGAPというところでした。

PdMPjM/イケてる正社員・フリーランス比較

全体を総括すると、短期的にはややフリーランスの方が優勢といったところでしょうか?
次に、5年後・10年後を見たときにその優先順位は変化するのか見てみましょう。

4. 5年後、10年後の累計年収を考えてみた

5年、10年スパンで見るときの指標としては、累計年収が適切かと思います。

そして、算出した結論、「イケてる会社に正社員としてジョインしてキャリアアップ」が最も高くでました。

今回はその中でも、最も人口が多いであろう、Webエンジニアの方を対象に行ったシミュレーションの一部を公開したいと思います。

※ミドルエンジニアの場合は、年収差も50万程度ですし、キャリアアップができることを鑑みると、言うまでもなく正社員としてジョインすべきなので今回は割愛してます。

4-1. 【シニアエンジニアの場合】10年の総年収をシミュレートしてみた

まずは、シニアエンジニアがフリーランスエンジニアとして活動を行う場合、基本的には即戦力として採用されるため、リードエンジニアへのポジションアップはあまり臨めません

一方、正社員として活動を行う場合は、ポテンシャルで採用される要素も強いため、入社してからの活躍次第ではありますが、ポジションアップが期待できます。

以上を踏まえて、

・フリーランスとして10年間活動を行った場合
・正社員として活動し、4年目でリードにポジションアップした場合

の2パターンでシミュレートしてみました。
結果がこちらです。

シミュレート結果

ポジションアップをすることで、4年目には累計年収がトントン。5年目にはフリーランス累計年収を上回り、10年後には1000万近くプラスとなります。

この結果を鑑みると、短期的にお金がどうしても必要な場合は除き、正社員転換からのポジションアップを狙っていくのが、懸命と言えそうですね。

4-2. 【リードエンジニアの場合】10年の総年収をシミュレートしてみた

次にリードクラスのエンジニアの場合はどうでしょう?

リードクラスの場合、キャリアアップ先としてはCTO/VPoEクラスとなる場合が多いため、現在募集がかかっているCTO/VPoEクラスの平均年収を算出して、シミュレーションを行いました。

ちなみにCTO/VPoEクラスの平均年収は「1353万」でした。

・フリーランスとして10年間活動を行った場合
・正社員として活動し、4年目で、CTO/VPoEにポジションアップした場合

※シミュレーション条件
シミュレート結果

結果、5年目にはトントン、6年目には正社員路線の方がフリーランス年収を上回る結果となりましたね。

こちらもシニアエンジニアと同じく、先々を見るのであれば正社員としてキャリアアップを狙っていくのが、累計年収の最大化へとつながりそうです。

4-3.  いつフリーランスから正社員になるの?今でしょ

さて、5~10年スパンで見ると、正社員でのキャリアアップが累計年収の最大化につながるということがわかりましたが、もう1点私が、今正社員化を勧めるのには理由があります。

それは今市場は確実に案件不況の方向に進んでいるからです。

こちらの記事でもまとめたのですが、2022年〜確実に市場の業務委託案件数は縮小して、そこに反するように正社員の求人数は伸びを見せています。

そして、景気の後退感や、大型の資金調達が控えめになっている今の常用を鑑みると、しばらくこの状況は続くと思われ、各社も内部の組織体制を強化する方向に舵を切っているのです。

そのため、正社員として求職活動をしたほうが、採用市場のパワーバランス的に有利に事が進むことが多いので、今はキャリアアップのチャンスをつかみ取りやすい、というわけです。

また業務委託市場が加速するタイミングは来ると思いますが、その時までは将来投資に時間を費やしていってもよいかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?
この不況の時代のキャリア形成を考えていく上で、少しでもお役に立てたのなら幸いです。

ここから更に

「具体的にどの企業がいいのか教えてほしい!」
「今の自分のスキルでどうやったらイケてる企業に入社できるの?」
「精緻に自分の適正年収を出してほしい!」

そのような方がいらっしゃいましたら、ぜひ私までDMいただくか、弊社サービスにご登録ください!

■ぶっちゃけエージェント鈴木のX
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