コミュニティ設計【構造編】
コミュニティを立ち上げた!!!!!!!!
よし、とりあえずイベント企画して人集めちゃえば勝手に盛り上がってくるだろう!
はい、そこの担当者のあなた。
そのやり方だと、必ず失敗しちゃいます!
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こんにちは!
コミュニティデザイナーを肩書に活動しております、てぃらです!
これまでベンチャー~上場企業まで5社以上の事業接続を前提としたコミュニティ構築を経験してきたノウハウを生かしたフレームワーク解説note。
今回は「構造編」になります。
コミュニティでよくある失敗例は
①手順を間違えること
②全体の構造を把握しないで施策を進めてしまうこと
今回は①の問題を解決する記事になりますので、②を課題に感じていらっしゃる担当者の方はこちらをご覧ください。
コミュニティを立ち上げる上で、まず最初に全体の構造を細かく設計することが大切です。
一見オシャレなビルが実は内部では複雑で入念な耐震補強がされているように、コミュニティも同様華やかな裏側に緻密な設計が必要になります。
今日はそんなコミュニティをつくる構造についてお話していきます。
それでは早速フレームワークの内容に行ってみましょう!
※本記事はユーザーコミュニティ、オンラインサロン、地域コミュニティに関わらず共通で利用できるフレームワークなので、どの界隈の方も是非参考にしていただければ嬉しく思います!
⓪ フレームワークの全体図
まず最初に画像で全体像をドン。
コミュニティというと1つの箱の中に沢山人がいて、それぞれイベントとかしながら盛り上がっているイメージをお持ちになる方も多いと思いますが、その認識こそ間違えに走っていく第一歩になってしまいます。
※よくある間違い
コミュニティを成功させるにはコミュニティ内の構造を巧妙に分解して整理する必要があり、かつ1つ1つの構造を丁寧に設計する必要があります。
そのためにはコンテンツを考える前に提供価値を「機能的価値」と「情緒・居場所的価値」の2つの切り口で検討する必要があります。
次の章ではこの2つの価値について簡単に述べていきましょう。
⓪ 前提で抑えるべき2つの価値
コミュニティは「機能的価値」と「情緒・居場所的価値」の2つの価値を踏まえて設計する必要があり、どちらか一方が足りなければコミュニティは必ず失敗します。
事業会社によくある失敗は「いいコンテンツを設計すれば成功する」という思い込みから前者を追い求めすぎ、次第には運営側の自己満化が進んだ結果メンバーが離れていってしまうケースです。
逆に人を大事にすることを免罪符に「繋がれればそれでいい」という極論に走った結果コンテンツを磨くことを怠り、これまたメンバーが離れていき運営側の自己満で終わるというケースも割と多いです。
(経験上、オンラインサロンや地域コミュニティ系に多い)
ともかくこの章ではコミュニティのは機能的価値と情緒・居場所的価値の2つが大切であるということを抑えて頂ければOKです。
それでは続いてようやくになりますが、具体的な設計構造の章に入っていければと思います!
① オンボーディングコンテンツ
コミュニティを立ち上げる際にはじめに考えてしまいがちなのが、「コミュニティ内で何を提供しよう」という発想です。
しかし実は中で何をするかよりも、「中で何をしているか理解頂いた上でコミュニティに入っていただくこと」の方が何倍も重要だったりするのです。
例えば1度か2度しか会ってない人に「明日パーティーなんだけど来ない?」と誘われていくでしょうか。
、、、、怪しくて絶対行きませんよね。(僕は嫌です)
これが例えば「今日婚活パーティーなんだけど、〇〇どう?前言ってたお目目パッチリ系の美女が来てくれるよ!」とか、「今日経営者を招いた会食なんだけど〇〇もいかが?同じSaaS界隈で活躍している社長も来る予定だから学べることも多いと思う!」とかの誘いだったらまだ安心して行きやすいのではないかと思います。
同じようにコミュニティに入っていただく際には、その前段階で「このコミュニティでは何が得られるのか」「コミュニティの意義はなんなのか」をきちんとメンバーに伝えるためのコンテンツを設計する必要があります。
ちなみに立ち上げの初期フェーズはまとめてではなく、1on1で伝える機会をつくることが望ましいです。
ちゃんと面と向かって丁寧に対応することが後の離脱防止にも寄与します。
② コミュニティポータル
続いてコミュニティポータルです。
コミュニティを運営する際はFacebookやslack、discordなどそれ専用のプラットフォームを利用することが多いかと思いますが、ここで重要なのは操作しやすくわかりやすい設計であること、名前だけ見ればそれぞれのチャンネルで何ができるのかがすぐにイメージできることの2つです。
ここでも多い間違いが、「私達のコミュニティらしい名前をチャンネル名につけよう!!!」と意気込んで世界観丸出しの名前をつけてしまうパターンです。(盛り上がってくれるのはこちらも嬉しいので嫌いになれないのですが、、、笑)
ご理解頂きたいのは文化浸透には順序があるということです。
浸透の一歩は相手への配慮からはじまります。
相手の気持ちを考えずに一方的に世界観を伝えることはそれは浸透ではなく「押しつけ」になってしまいます。
世界観を共有したいのはわかりみが深すぎますが、まずは新規メンバーの気持ちを優先し、誰でもわかりやすいチャンネル設計を心掛けましょう。
※チャンネル設計の例
③ メインコンテンツ
さてさて、大事なコンテンツ設計の内容になってまいりました。
メインコンテンツ(別名キラーコンテンツ)はコミュニティへの所属価値を形成する上で最も重要な要素になります。
「これがあるからこのコミュニティに居続ける!」
「このコンテンツだけは周りに勧めたくてたまらない!」
コミュニティメンバーにとっても、所属していない外側の人間にとっても目が光るようなコンテンツであることが望ましいでしょう。
コンテンツ作成の例を簡単に記載したので下記を参考にしてみてください。
コミュニティによってメインコンテンツは様々かと思いますが、最低3つはメンバーを満足させるコンテンツの準備が望ましいでしょう。
④ サブコンテンツ
続いてサブコンテンツの設計についてです。
こちらはメインコンテンツ程ではないですが、一部のユーザーにとっての「あったらいいな」を実現するコンテンツという位置づけです。
メインコンテンツで熱量が高まってきてメンバーからの自発的な意見を拾い上げてコンテンツにするのが良いでしょう。
こちらはあまりガツガツしたコンテンツというよりは、ゆるめにフットワーク軽く実行するのが望ましいです。
あまりウケが良くなければそろーりと辞めるのも良いでしょう。
メインコンテンツがしっかり機能していればサブコンテンツで失敗してもコミュニティは持続するので特に問題なしです。
(うまくいけば行きつけのバーみたいな感覚が出来上がってきてまさに情緒・居場所的価値が発揮される要素となります)
ちなみにここはコミュニティの世界観丸出しでOKです。
担当者の皆様、ここまで我慢大変お疲れ様でした!
⑤ ミニコミュニティ
いよいよ最後となりました。
ミニコミュニティの設計についてです。
読者の皆様、
コミュニティが最も盛り上がる人数は何人だと思いますか?
、、、、、、
正解は最適が4人、最大が6人です。
(「みんなを救いたい!」という気持ちがあるのは嫌ほどにわかりますが、これは現実なのでどうか受け入れてください、、、、)
ミニコミュニティもサブコンテンツ同様、メンバーからの自発性により生み出されるのが良いでしょう。
エンジニアコミュニティの例でいえば、「ちょっとしたアプリを開発したいのだけど、誰が一緒にやらない?」といった声かけをきっかけに「俺も!」「私も!」といった形で参加者が集まるイメージです。
また、「私、表参道の〇〇カフェに行きたくて、、、」といったメンバーのつぶやきから「私も行きたかったの!💕」と発言が生まれカフェ部が出来上がる、といったイメージです。
他にも例えば、美容についてめちゃくちゃ詳しいAさんが発信する情報を聴きたいというような1対nの関係性から出来上がることもあります。
(この場合は最適4、最大6の法則を無視してもOKです)
※ミニコミュニティの例
ちなみにミニコミュニティは①オンボーディングコンテンツや②コミュニティポータル、③メインコンテンツとは異なり世界観を出せば出すほど味が出てきます。この世界観の味こそがコミュニティロイヤルティを底上げするもっとも重要な要素になるので是非それぞれミニコミュニティの中の世界観で踊り狂ってください!
まとめ
長旅お疲れ様でした。
本記事はいかがでしょうか。
この記事で伝えたいことを改めてまとめますと
①コミュニティの構造をきちんと抑えた上で運営をはじめないとチグハグに
なってしまい価値提供の本質がぼやけてしまうこと
②機能的価値と情緒・居場所的価値をしっかり分別した上でコンテンツの
設計を行い、メンバーへの配慮を意識すること
この2つになります。
まだまだ「これだ!」という正解が存在しないコミュニティ運営。
是非一緒に世界に1つしかないオリジナルのコミュニティを作り上げていきましょう。そして関わってくれたメンバーにとって「本当にこのコミュニティに居て良かった」と思ってくれるような場づくりを提供しましょう!
最後になりますが、藤田は一緒にコミュニティのコンサル事業を拡大してくれる仲間を募集しています。
完全に市場からの需要が供給を上回っており、課題解決できるコミュニティデザイナーの存在が必要だと危機感を募らせています。
もし少しでも興味を持っていただいた方はFacebookにてご連絡お待ちしておりますので、よろしくお願い致します!
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