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エンジニアじゃない僕が、エンジニアコミュニティに熱狂する理由


はじめに

エンジニアには鬼がいない。

何かのLT会で、誰かが言った言葉だ。
この一言に、僕がエンジニアコミュニティに熱狂する全てが集約されている。

この世界にはたくさんの「鬼」がいる。

権威に固執する人。
自分の利益しか考えない人。

できるだけそんな「怖い人」と関わらないように生きたいのが、僕の人生だ。

世界の真理

世界を豊かにするのは、人々の利己心である。

資本主義の父である、アダム・スミスはそんなことを言ったらしい。
いや、実際には自分勝手な「鬼たち」がそう解釈しただけだ。

※実際には「共感」が大事だと、彼の著書には書いてある
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93%E5%BE%B3%E6%84%9F%E6%83%85%E8%AB%96

世界を良くするために生まれた資本主義は、惜しくも「鬼たち」の解釈違いによって、強欲で、傲慢な人たちが豊かになれるルールとなってしまった。

エンジニアが好きな理由

つい、話が大きな方向へ進んでしまった。
僕の悪い癖である。

話を戻すと、僕がエンジニアコミュニティに熱狂している理由は、強欲で、傲慢な鬼があまり生息していないからである。

彼らは、どうやら現実にあまり興味がないらしい。

一緒にお酒を飲んでいると、唐突に好きな技術や推しの話になる。
注ぎ込んでいる時間が仮に生産性のないものだとしても、彼らはとても幸せそうに話をしている。

現実に向き合え。
いい企業に就職しろ。

ずっと親や先生たちからそう言われてきた。
そうやってきて育ってきた人がほとんどだろう。

でも冷静に考えてみよう。

今、ITが人の業務を楽にしている。
AIが、人の可能性を拡張している。
仮想空間や分散型システムが、社会に新しいインフラを創造している。

これらを実現しているのは、強欲で傲慢な鬼たちではない。
常識を超えて熱狂する、エンジニアたちなのである。

そんな可能性を感じさせてくれるエンジニアたちが、僕は大好きだ。

最近のエンジニア需要について

次の世界をつくるのは、エンジニアである。

頭の切れる、強欲で傲慢な鬼たちは、どうやら気付いてきたらしい。

たくさんの企業が潤沢な開発環境と金銭的報酬を提示しはじめた。
そんなエンジニアをいち早く採用するために、選考の早期化はどんどん進んでいる。
※もちろん、純粋な成長機会や出会いの場として提供している企業も多い

「必要とされている」と感じたエンジニア達はそれに答えるように、インターンや大会に出場し、「称号」を手に入れるため、毎日必死に戦っている。

そして努力の末に称号を手にし、プロフィールに記載する。
誰かに認めてもらえる喜びが、その活動にレバレッジをかけていく。

しかし、そこに熱狂はあるのだろうか。
心からワクワクできる瞬間は、そこにあるのだろうか。

エンジニアコミュニティの可能性について

トレンドに乗っかって開発したもの。
誰かに認めてもらうために開発したもの。

あくまで個人の意見だが、そうやって生まれたプロダクトには限界があると感じる。
凄くて綺麗だけど、どこか物足りない気がして、どうしても心が動いてくれないのだ。

心から感動するプロダクトには、いつもたった1人の「熱狂」がある。

でも、自分の好奇心を信じ続けるのはとても難しい。

いい年になってきたから、キャリアを考えた方が良い。
他人や社会に必要とされる技術を、身につけないといけない。

焦燥感に駆られ、いつしか自身の内なる好奇心と疎遠になっていく。

だからこそ、”好き”を共有し合えるコミュニティが必要だ。

1人で熱狂するのが難しいなら、誰かと一緒に熱狂すれば良い。周りと話が合わなくなるのが怖いなら、同じ価値観の仲間が見つかる場所に行けば良い。

そしてそんな居場所をつくることが僕(JINEN)の役割だ。

熱狂から創造が生まれる場所。
そんなコミュニティに、鬼なんかいるはずがない。

「こうあるべき」なんて誰も言わない。
(もちろん、コミュニティを維持していくために一定のルールは必要)

みんなが内なる好奇心を解放できる場所。
そして、”好き”を受け入れ合える仲間がいる場所。

そんな熱狂に溢れるコミュニティが完成し、やがて伝統になる時、エンジニアコミュニティの可能性は大きく広がっていくと考えている。
(社会的価値としても、個人のウェルビーイングの観点でも)

最後にまとめると

エンジニアコミュニティと向き合って3年くらいになるが、本当に鬼がいない。

しかし、資本主義がエンジニア界隈に浸透していくほど、傲慢で強欲なエンジニアも増えてくるかもしれない。
(その予兆はちょっとだけ、感じている)

それでも僕は、エンジニアコミュニティの本質的価値は熱狂にあると信じている。

技術革新は、革新を目的とした瞬間に、生まれなくなる。

日本の集落には「結(ゆい)」という文化が根付いていた。
今でも、根強く残っている地域もある。

「結(ゆい)」とは、一人や一軒で行うには多くの費用や時間、そして労力が必要な作業などを、その集落の住民がみんなで助け合い、協力し合う精神で成り立つ制度を意味している。

熱狂には、多くのコスト(心理的、金銭的)にもかかるが、コミュニティの力でそれらを認め合い、支え合えるような文化を、これからのエンジニアコミュニティに根付かせていく。

そんな取り組みを日本各地で一緒にやっていきたい。

ということで、一緒にやりたい方はぜひSTECHへのご入会をお待ちしております!
https://stech.careerselect.jp/
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