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おすすめ絵本 『だれにだってゆめはある』


だれにだって ゆめはある
バークリ ブレスエット (原著)
今江 祥智・遠藤 育枝 (翻訳)

サブタイトルが「とびたいペンギンのはなし」

【あらすじ】

ペンギンのオーパスは、クリスマスの月を仲間の鳥たちを眺めています。他の鳥の仲間のように、オーパスはとべません。
「つばさがあっても、とべないとりなんてうそっぱちだ」と、オーパスは思っていたのです。役に立たない。自分のことをそういうふうに感じています。
しかし、オーパスはとぶために努力をし始めます。でもなかなか思うようにいかない。そこでサンタさんに手紙を書くのです。
「(略)だけど、ぼくのつばさときたら、だいじなときにやくたたずになります。そこでちゃんととべるつばさがいるっておしらせします」
それからも、とぶ練習をやめません。そして、クリスマスイブ。オーパスの部屋の窓の向こう側の空高く、サンタクロースがソリにのってとんでいるのがみえて……
しかし、そのサンタの乗っているソリが湖におっこちてしまうのです。


サンタさんとのやりとり。(引用)
「ここらには、つばさのきかんペンギンはおらんようやな。こんばん、きみのつばさがだれよりもはやくきいたのは、”ゆうき”のせいじゃろな」

仲間たちからのサプライズ。そこでオーパスは空を飛ぶことができる、という話なのです。

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いつかやろうとしていた思いが募れば、そして努力をしていれば、自分には無理だと思う事、自分はダメだと思っていても、そうじゃない、もっとすごいことを自分は秘めている、そんなことにきづかされることがある。
仲間の励ましや、自分の勇気が大きな力になる。
ペンギンは空はとべなくても、誰よりも水の中ではきように泳ぐことができる。空をとぶように、海のなかを泳ぐ。
他人ができて自分ができないことがあっても、きっとどこかに自分が輝ける場所があって、勇気をもって頑張っていけば。きっと。

オーパスのすごいところは、卑屈にならないことです。自分はできないと思ってももしかしたらできるんじゃないかと思って、チャレンジしてみる。それだけでもすごいと思いませんか。


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