高沢地区へ!②
※本ページは2021年12月29日に下記ページにて掲載したものです。
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翌日。集落にある高沢小学校の跡地へ。
校舎はなくなり駐車場に。
体育館は現在はコミュニティセンターとして、被災直後の住民の避難場所となりました。
そして、すっかり整備されたかつての校庭ではなんと、ゲートボールをする人々の姿が!
実はこれ、グラウンド・ゴルフ。ゲートボールとは似て非なるものですが、
少し世代が若くなっても、人々の「集い」の習慣は続いていました。
休憩になると大鍋で豪快に昼食の準備。メインの具材は……
これ、イノシシです。映画撮影時以来、久々に味わいましたが、
脂がさっぱりしてて、独特のクセがやみつきになります。「シシ汁」美味しかった。
みんなで輪になって飲んで食べて笑って……撮影時によく見た光景です。ようやく懐かしい気持ちになりました。
名残惜しいですが、ここで高沢地区とはお別れ。
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その後、高沢から車で1時間ほど走ってある場所へ向かいました。
球磨郡錦町にある、豪雨災害の被災者向けの仮設住宅です。
映画に出演して頂いた高澤浩吉さんと再会。
被災後、集落を離れ仮設住宅で生活しています。
ここでの暮らしは不自由なものではなく、毎日が充実しているとのこと。
しかし、これからの生活については、やはり高沢に戻って生活をしたいとも話していました。
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現在、高沢の人たちの多くが集落と仮設住宅やみなし仮設を行き来する生活をしています。
集落の生活は過渡期を迎えており、これから高沢の人たちは様々な選択をしなければいけません。
その選択は決して簡単なものではありませんが、高沢の人たち全員がそれぞれの最善の選択ができるように、
いち早く復興が前に進むことを願っています。
映画『高沢折々』制作チーム