見出し画像

台湾留学記① Choose hot coffee on sweaty days

こんばんは〜🌝🌝昨日は中秋の名月でした。
在籍している富山大学の交換留学プログラムで台湾、銘傳大學に1セメスターだけ通っています。渡航後20日近く経過したので、既に7分の1が過ぎ去ってしまっていて。

習慣には3週間が必要というけれど、異文化も3週間あれば(そもそも文化圏が近すぎるから時間がかかったほうだとは思うけれど)自分がこの国に適応してきたなということにハッと気づくタイミングがあります。

私は渡航の前1ヶ月にバイトや予定を詰め込み過ぎていたのもあって、最初の方こそ膨大に思える時間をどう過ごしても自己嫌悪に陥る、いかにも現代病みたいな精神状態の日々もあったのですが、授業が始まってからは朝から晩まで授業を受けて、休みの日にはその復習と語学の勉強をして…。ボロボロになったお化粧も直さず机に向かう日々に、時たまにこの上ない幸福を感じます。

そんな毎日を記録に残そうと、久しぶりにnoteを書きました。

話が少しずれますが、この前韓国人の友人とMBTIについて話していて(アジア圏ではどこの国のガールズもやっているっぽい)、「MBTIのE(外交的)とI(内向的)って行動やその範囲がアクティブか否かというよりも、感受性のアウトプットの仕方だよね」という結論に至りました。その点私は凄まじくEだなと思います。(初対面の人にはIって見られることが多い)

これが私のMBTI。ふと従業員みんなのMBTIを把握していた元バ先の先輩を思い出す

内省を言語化してこうやって媒体に起こすことがストレス解消になるのでその点でも、あとは留学最初期に既に留学を経験していた友人や先人たちの記録をめちゃくちゃ読み返していたから、いつか誰かの役に立ったらいいなという図々しさからも、まとまった文章をこれからの留学生活で書いていこうと思います。

海外に期待を抱きすぎていて

兄弟が多いことに関係しているのか、昔から「人といい意味で違うこと」に価値をおいていた私。負けず嫌いだったり、人がしていないような経験をしてみたい願望が物心ついた時から強かった気がします。「海外留学」もそのうちの一つ。留学したい!って初めて思ったのは、英語に本格的に触れ始めた小学6年生の時。

ずっと留学したいとは両親に言っていたけれど、具体的なプランもない私に当然許可は下りません。いつの間にか留学がそれほど珍しい経験ではなくなり、コロナ禍も挟み、その中でも日本で色々やってみたいことを実現できたりもして。このまま就職しようと思ったタイミングで、出会った友人がたまたま海外にルーツを持っていたり海外経験のある人ばかりでした。

歳の変わらない友人たちがすごくかっこよく見えて、あとは日本の外に出て学びたいテーマ、そして就活を進める中でこのまま卒業していいんだろうかという(すごく安っぽい悩みに聞こえるけど。ところで人事はなんであんなに高圧的なんだ!)葛藤もあり、やっぱり諦めたままもったいないな、という気持ちが生まれました。その勢いで親に相談したところあっさりOKをもらい、ゼミの先生やバイト先の店長さんからも背中を押していただき、とんとん拍子で交換留学が決定しました。
(どのくらいとんとんだったかというと、相談したのが去年の11月、その3ヶ月後には派遣が決まりました。サポートしてくれた国際課の方々と先生、そして両親のおかげです)

決まった時は、あんなに憧れていたものがこんなにあっさり実現できるんだという思いと、でもこのタイミングじゃないとこんな簡単にはできなかったんだろうなという巡り合わせを感じました。

実際台湾に来てから、思い描いていた留学生活とのギャップや、意外と多い一人の時間、逆にずっと他人と過ごす寮生活や言語の壁、台湾日本と変わらなすぎて成長できるのか問題、そもそも私4ヶ月半しかいないのに期待値高すぎ、同時期に留学してる友達レベル高すぎ、周り年下多いけど私よりしっかりしてる、みたいにくよくよした悩みがありえないスピードで湧き上がってきたんですが、こうやってそれを(母国語ではあるけど)アウトプットできている時点で、いい意味でこの留学期間を打算的に考えられるようになってきたんだなとも思う。

留学前に父に「あんまり周りに追いつこうとしんくていいんやよ」(うろ覚え意訳)みたいなことを言ってもらえて、その時はこれからやってくる新生活への期待が大きすぎてあんまり気に留めてなかったんですが、生き急いでいる感じ見透かされていたんだろうなと思います。留学が終わっても学び続ければいいだけだから、あんまり病まず焦らず生活を続けていきます。

セントレアで、本当の妹みたいなせっちゃんと💞台風心配だったけど飛んでよかった

思っていたより高い授業レベル(いいことです)

上記の悩みも何もかも、もっと準備してくればよかったんでしょ!という一言で済まされそうなんですが、多少の言い訳をしておくと、富山大学から銘傳大學に留学するハードルってものすごく低くて(既に言い訳にならないですね…)。そもそも富山大学の留学希望者が少ないのと、英語で授業を受けたい人は欧米圏の大学に留学する状況、さらに銘傳は英語の検定のスコア提出もGPAもいらないんです。一応出願前に国際課の担当者の方に確認したら、「TOEICで550点はとっておいて!」と…。

出願時のTOEICスコアが800点くらいだったから、なら大丈夫しょ!と思ってたら、オールイングリッシュのコースは英語専攻や母語が英語の人が多くて。Instagramとか交換すると、プロフィールにIELTSスコアとか書いてある(笑うことしかできない)
先輩はどう生き抜いてきたんだろう、と思うけど留学実績が少なくて情報にアクセスできない。

履修登録前にタイ出身の友人と「Visual communication」の授業をお試しで取った時、「Visual communication」ってあなたにとって何?みたいなことをペアで話す時間がありました。私たちは留学に来てからVlogを見ること増えた〜とか他人の考えをキャッチできる手段だよね〜みたいなことを話してたんですが、発表の時間になってアメリカからの留学生が、「無意識下にあるものを呼び覚ますうんたらかんたら(圧倒されて覚えていない)」という概念の話を始め、それにすかさずコメントを入れる他の正規留学生たち…という構図になっていき、英語力はもちろん、思考の浅さに本当に恥ずかしさを感じました…。タイのお友達と、私たちダメだったねって励まし合いながら帰ったからぎりぎり笑い話になってるけどなんだか差に愕然として今でも思い出すとお腹が痛い。結局その授業はとらないことにしました、あまりにも負荷が大きすぎて…。

失敗したり恥ずかしい思いをしたエピソードはこの数日間で山ほどあります。政治とマスメディアの授業でケーススタディの課題がいくつか出された時、そのうち一つ日本の例を分析してもいいですかと質問したら、「日本の政治はつまらないと思うんだけど大丈夫?」って言われたり、(何も言い返せない)、隣の席の子から「交換留学ってことは、日本の大学では優秀だったってこと?」って含みのある言い方をされたり。しんどいけど、それは自分の思慮の浅さだったり言語力のせいだったりするから、地道に頑張ろうと思ってる。でもしんどくなった時は話聞いてくださいね(涙)

先生授業中自撮りとかするかわいい

コミュニケーション上手くない私と仲良くしてくれる友達

英語で上手く伝えられないことが多かったり、中国語もなんとか単語拾えるくらいのレベルなのに、それでも仲良くしてくれる友達ができたのは、勉強面で遅れをとっているであろう私の大きな支えになりました。「未央に必要なのはスピーキングだから!今度一緒にカフェ行こう!」ってメッセージをもらえたり、「わからなかったら日本語でいいよ!翻訳できるから!でも英語でトライしたい気持ちがあるなら待つよ!」って言ってくれたり、効果的なキャンパス間の移動方法について、わざわざ事務まで行って私の代わりに聞いてくれた台湾人の子もいました。なんでそんな優しくしてくれるんだ、、

優しくされた分何か返したいと思うし、そのためにはコミュニケーションを磨かなければならないから、与えてもらってばっかりの関係性が、言語学習の何よりのモチベーションになっています。

あとは、日本人が比較的少ないキャンパスにおいて、疲れた時母語で励ましあえる日本人の友達にも感謝しかありません。

みんなとこれからもいい関係性を築いていけるように、人間性も成長していきたいなと思っています。

留学に向けて日本と自分のこと紹介するペーパーを作っていった!好評で嬉しい!
お菓子はペコちゃんのキャンディーが人気!(多分写真映えするから!)

祝日前夜に手を繋ぎ川沿いを歩く中年ご夫婦の姿

最近は意識的に一人でいる時間を作ったり、注意深く目に入るもの全てを観察したりする時間を作っています。

今週の月曜、中秋節(祝日)の前日、涼しかったので歩いて学校から寮まで帰ったのですが、街中でBBQの匂いがして(中秋節には家族でBBQをするのが鉄板)、さらには淡水河と呼ばれる川に沿って作られたデートスポットに中年のご夫婦が夫婦水入らずで遊びにきている様子が見えました。

ルームメイトのみんなとBBQ!

日本で40〜50代のご夫婦が、二人でデートしている様子ってなかなか見ないな(パパ活や同伴とかならよくいるけど。悲しい現実)と思い、台湾に住んで長い日本人の先輩に聞いてみたところ、台湾人は日本人よりも結婚する際の「つがい」意識が強いとのこと。子供がいても休日にはデートしに二人で出かけるようなご夫婦も、自然なようです。

台湾の家族観やその中での女性の役割は、留学中一番時間を割いて探求したいテーマなのですが、その糸口が少し垣間見えたような気がしました。

「女性」というテーマから共有したい事例も紹介します。

他媒体でも記事を書いた、世界で唯一の月経にまつわる博物館。創設者のVivi Linは現在26歳で、彼女の台湾を見つめる眼差しが面白いのでそのままシェアしますね。

「台湾人には先天的な悲観、後天的な楽観がある」と私はよく言います。台湾は昔から、いつミサイルが飛んできてもおかしくないような(笑)、世界で最も戦争の起こる潜在リスクの高い場所です。だから、私たちは小さいころから世界は不穏で荒々しくあらゆる物事はつねに変化すると思ってきたし、そのことに慣れきっています。

でも台湾人にはある種の変な楽観的なところがあって「大丈夫!きっとよくなるから」と考える。そうじて物事がよい方向へ変化すれば、今度は全力でそれを応援する、台湾のそういうところが私は大好きですね。あとは情の深いところ、一度信頼できると思えばとことん応援するところも。

「世界唯一の「月経博物館」が台湾にできた理由」2023/01/25 6:00東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/647149?display=b


また先日、台湾情報を発信する日本人女性の方が主催したマルシェに遊びにいきました。何人かの女性クリエイターさんともお話ししたのですが、パートナーの転勤等で台湾にご家族で引っ越してきた方が多くそこでコミュニティが形成されているよう。異国の地で新しくできることを見つけ取り組まれている姿に感動しました。

汗かくような日、ホットコーヒーを飲むようなこと

湿度が高く、日本と比べるとまだまだ暑い日が続きそうな台湾。水分補給もこっちにきてから特に意識していることです。

住んでいる留学生寮にはフロアに1つ浄水器があって、3種類の温度から選べるタイプのスタンダードなものなんですが、たまに温度の調整がうまくいかなくて(どういう)、熱湯しか出ない時があって。それでも水分は必要だから、クーラーついてない部屋で熱湯飲むんです。インスタントコーヒーとか溶かしたり。もちろん汗かくんですが、不思議と不快じゃなくて、体も軽くような感じがして。

調べてみたら暑い日のホットドリンクはリラックスや集中する時に効果的だそうです。単に体温を上げて汗をかくことは、人間の体を冷ますことになるからというシンプルなメカニズムだけど、適応のプロセスそのものだなとも感じました。

体の内側を自然なあり方で外気温に合わせるようなことが、精神状態の保ち方に関してもできてくるようになった3週間。慣れないことに出会う楽しみも忘れず、まだまだ先の長い留学生活を楽しんで行きたいと思っています。

でも私、熱湯より台湾の甘くて冷たくて安い飲み物が大好き!ちいかわ很可愛!

いいなと思ったら応援しよう!