13日

……13日とは、12日の次の日。

12日が終わった後に続く、13番目の日。

13日の、縁起の悪い日無双がハンパない。
13日の、とにかく不吉なオーラがエグイ。

……13日は、一体いつから、この十字架を背負うようになったのか？

晩餐だったり、映画だったり、金曜との癒着だったり。

人類の長い歴史において、語り継がれてきてしまったものがある。

なんてことのない、中だるみしがちな13番目の日というだけなのに、忌み嫌われる13日。
これを悲劇と言わずして、なんと言うのだ。

……だが、しかし。

もしかしたら13日は、己が不吉の代表格として広く知られていることを誇っているのかも、知れない。

13日の真相は、13日にしか、わかり得ない。

13日は、なんと言われようと、何を思われようと。

13日でしか……、ない。

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不吉を連想させ、人の心をかき乱すのは…13日、君だ。