身の毛もよだつ、恐ろしい文字列
※非常に恐ろしい物語です※
※閲覧の際はお気をつけください※
グっ…グググ………。
ギ、ギリギリギリ……。
ず、ずずずー、じゅぼっ!!
ガキっ……!!
パリッ、パリパリっ……。
ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴガリッ!!
ず、ずずずー、ずずっ、ずー、じゅぼっ!!
ガリガリガリ…ジャリジャリジャリ……。
キュウィ、ウィイイイイイイイイイ!!!!
ブーン、ブーン……!!!
ずー、ずずずー、じゅごごっ!!ごー!
ジャリジャリジャリ…ゴリュッゴリュッ……ガキュっ!!
んじょろじょろ、ちゃぷ……。
ずっずずー、ずずずー、じゅぼっ!!
こー!!
【身の毛もよだつ恐ろしい解説ここから】
「はい、それでは今から折れた歯の根っこを抜いていきますからね、まず麻酔しまーす!」
グっ…グググ………。(歯茎に針刺さる&麻酔液がねじ込まれていく音)
ギ、ギリギリギリ……。(歯茎の下の骨に針の先がめり込む音)
ず、ずずずー、じゅぼっ!!(歯茎から漏れ出した苦い麻酔液を吸うバキュームの音)
ガキっ……!!(ほんの少し残っている歯のはじっこをペンチでつまんで滑って隣の歯を直撃した音)
パリッ、パリパリっ……。(ペンチでつまんだ歯が割れる音)
「あれっ、割れちゃうな~。」
ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴガリッ!!(器具で歯を毟り取ろうとするが割れた歯があちこちに引っかかり上手くいかない音)
ず、ずずずー、ずずっ、ずー、じゅぼっ!!(何とか引っこ抜いた部分から滴る血液を吸い込むバキュームの音)
「ごめんね、ちょっと力いれまーす。」
ガリガリガリ…ジャリジャリジャリ……。(歯茎の下にまだ埋まっている歯の根っこを器具でほじくり出す音)
「あー、無理だね、二つに割るわ。」
キュウィ、ウィイイイイイイイイイ!!!!(歯を真っ二つにするためにきゅいーんの機械で作業する音)
ブーン、ブーン……!!!(歯茎の下のあごの骨にくっついてる部分を削り取っている音)
ずー、ずずずー、じゅごごっ!!ごー!(歯の抜けた穴から流れ落ちる血液を吸い込むバキュームの音)
「はい、あとはお掃除して終わりですからね~。」
ジャリジャリジャリ…ゴリュッゴリュッ……ガキュっ!!(歯の抜けた穴の中に欠片が残っていないか器具で隅々までつつきまわされる音)
「じゃあお水できれいにしまーす。」
んじょろじょろ、ちゃぷ……。(大惨事の後を洗い流すために放出された水の出る音)
ずっずずー、ずずずー、じゅぼっ!!こー!!(戦いが終わり全てのしがらみを吸い取るバキューム音)
「……か?きれいに取れましたからね、ハイ、終わりましたよ。じゃあ、このわたをギュッと噛んでおいてくださいね、じゃあね、今から注意事項をお伝えしますのでね。ええと……。」
……何か聞こえる、ああ、この声は医者の声か。
「…薬は全部飲みきって……、多少血が混じっても平気なんで。歯磨きは我慢してください、うがいなんですけど……。」
……あまりの恐怖体験に、意識がもうろうとしている。あの、ざりざりが、トラウマ級に脳みそにダメージを、ダメ、う、うあああああ!
「……詳しく、…紙見てくださいね、ええと来週消毒に来てもらってもいいです?」
……いつの間にか手渡された紙を握りしめながら、己の手の震えに気が付く。
「ふぁい、いふでもこれまふ……。」
「じゃあ来週木曜予約入れました、ハイ、もういいですよ!」
「ありふぁとうごふぁいまふぃた……。」
間抜けな返事を返して、気力を振り絞り、診療台から降りて待合室へと移動する。
くそう、なんだこの足の震え、全身のこわばりは!!
……ああダメだ、腰が抜けかかっている、しばし休憩が必要だ。
なにか、たった今の恐怖を振り払うようなものはないか。
……そうだ、客観的に今の状況を再確認してみるのはどうだろう。
恐ろしさを実況してみたら、笑い話に変えることができるかもしれないぞ。
震える指先を、スマホタップでリハビリすればよろしいのではなかろうか。
という事で、このお話は私が恐怖心を克服するために綴られましたが、思いのほかホラーなので記念に公開させていただきました……。
今ではキレイに穴がふさがってつるつるの歯茎になってます、はい。
ただし心に負った傷はまだ生々しくですね…(´;ω;`)ウゥゥ
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