1番下から、観る景色。【公式戦振り返り】
最近noteの投稿頻度が上がって来ました。
「書き記したい」と思う過去や出来事が多いからだと思います。そのくらい充実している日々を過ごせているという事だと思うので、引き続き頑張っていこうと思います。
どうやら今年の蹴球部は、GKが少ないらしい。その中でもさらに怪我人が出ていたりする。
その影響で、GKは様々なカテゴリーを移動して練習したり、試合に出たりしている。
もちろん僕も例外ではない。
2024/9/22
インディペンデンスリーグ2部Aブロック
筑波大学U-22Dvs尚美学園大学U-22A
僕は筑波大学の6軍、C2で試合に出る事になった。
全カテゴリーの活動に参加して感じた事
こうして僕は、1軍から6軍まである
筑波大学蹴球部において
・試合では6軍から3軍まで出場、2軍もベンチ入りした事がある。
・(高校時代の練習参加を含めれば)6軍から1軍まで全てのカテゴリーで練習に参加した事がある。
という、大学1年目の9月でここまでカテゴリーの活動を経験している極めて稀有な部員となった。
全てのカテゴリーで活動した経験から、
1番僕が感じた事は
才能の分布図は将棋の駒の形をしている
という事だ。
『才能の分布図』と聞くと、皆さんは三角形を
イメージすると思う。
才能がない人がほとんどで、プロになれるレベルの才能を持ち合わせる人は極一部しかいない、
と多くの人が思っていると思う。
僕はそうは思わない。繰り返しになるが
『才能の分布図は将棋の駒の形をしている』
と思う。
卓越した才能を持つ人もいるし、
正直才能が乏しい人もいる。
けど、プロになれたり、
ある程度上までいけるレベルの才能を持つ人は、
意外と多くいるのではないか。
そう感じている。
正直、カテゴリーが下がれば下がるほどフィジカルと技術のレベルはどんどん下がっていく。
でも、(どうしても僕の主観になってしまうが)『TOPに行ける可能性がある』『プロになれる可能性がある』才能を持つ人はどのカテゴリーにも必ず何人もいる。
今現在、インディペンデンスリーグで戦っているのは
B1(2軍、1部リーグ)
B2(3軍、2部リーグ)
C1(5軍、2部リーグ)
C2(6軍、2部リーグ)
の4カテゴリーで、
この4カテゴリーの中で、3番目に得点を取っているのはC2の1年のFWだ。
B1は1部に所属している為前提条件が違うが、それ以外のカテゴリーのリーグレベルが同じということを考えても、1番下のカテゴリーでもそのくらいポテンシャルを持った選手が普通にいると考える事ができると思う。
先程の話の裏を返せば、『フィジカルと技術のレベルを上げれば、ポテンシャルを持ち合わせている選手達は上に行ける』という訳だ。フィジカルと技術は後からいくらでも上げる事が出来る。
...という話を聞いて、皆さんはどう感じただろうか。
僕はこの考え方を、ポジティブな意味でも、
ネガティブな意味でも捉えられると思う。
僕は絶対卓越した才能を持っていない。それならもっと上のカテゴリーで試合に出てるし、高卒でプロになれるし、推薦でもっと声がかかって、行きたい大学に行けたはずだからだ。
そんな僕でもプロになれる可能性があるというのは、すごく勇気を貰えるし、頑張ろうと思える。
ただ裏を返せば、僕レベルの才能を持ち合わせている人はゴロゴロいるという訳だ。
これから先怠惰に過ごしたら一気に追い抜かされて、平凡な選手として終わる可能性もある。
だからこれからも引き続き
『運に左右されない努力』をしていこうと思う。
『最後尾に立つ』ムードメーカー
ここから先は、試合で意識した事を話していこうと思う。
前回のnoteで
「組織にとって1番大切なのは『雰囲気』」
「だから僕はAブロックのムードメーカーになった」
という話をした。
(まだ見てない人は是非見てみてください🙇♂️)
これは蹴球部に入ってからも意識した。
とにかく組織をプラスに、ポジティブに持っていく。
新人戦の開幕戦前も、新人戦のヘッドコーチに
「お前の役割は盛り上げ役だ。とにかく声を出してチームを盛り上げてほしい」と言われて、実際に自分の行動が評価されているとわかって凄く嬉しかった。
でも最近、それだけじゃ足りない事に気づいた。
2024/9/1
インディペンデンスリーグ1部Dブロック
中央学院大学U-22Avs筑波大学U-22A
2-2の引き分け
2024/9/18
2024年度 第8回関東大学サッカーリーグ新人戦
Aグループ
亜細亜大学vs筑波大学
0-0の引き分け
誤解を恐れずに言うと
「実力差があったが勝ち切れなかった」
どちらもそういう試合だった。
どちらの試合もベンチに入っていて、
率直にこう感じた。
『勝てる』と思った瞬間に、
その試合は難しくなる。
スポーツでは、『ジャイアントキリング』がよく起こる。
天皇杯の筑波大学vs町田ゼルビアなんてまさにそうだし、初めてnoteに投稿した試合である、C1として出場した上武大学戦もそうだと思う。
これは僕個人的な考えだが、大人vs子供とかでなければ、試合では実力差はあまり関係ないと思う。
実力の差じゃなくて、準備の差が勝敗を決める
と思う。
身体の準備、心の準備、用具の準備、戦術など試合前の準備、ポジショニングなど試合中の準備etc...
ジャイアントキリングする側は、その準備をしっかり行う。
じゃないと勝てないから。
される側はどこかで準備を怠っている。
『それをしなくても』勝てると思っているから。
『この相手なら勝てる』という隙が、準備の妥協を生んで、試合に勝ち切れなくなる。
今回C2が戦う相手は、前期で唯一勝利した相手だった。
なんとなく『勝てる前提』で話が進んでいるように見えて、違和感を感じた。
だから今回の試合は、『雰囲気の作り方』を変えてみた。
体育祭の時も、蹴球部に入ってからも、僕の雰囲気の作り方は『先頭に立って引っ張る』やり方だった。
まず自分が声を出す。
まず自分がアクションを起こす。
自分の言動によって周りが感化されて、雰囲気が作られていく。
そうじゃなくて
『最後尾から舵を取る』やり方にした。
自分が行動を起こすのではなく、まず一歩引いて、チームの雰囲気を俯瞰して見る。その上で修正すべき点を修正して、いい方向にチームの雰囲気が行くように操作していく。
極端な例になるが、
『勝てる』と思っている相手に対して
「俺たちならやれる、絶対勝つぞぉッ!」
格上で物怖じしてしまう相手に対して、
「簡単に勝てる相手じゃないぞ。
気持ち締めて行こう。」
って声をかけても効果的でない。
体育祭の時や今までのやり方だけじゃ不十分で、
要はチームの雰囲気と流れを見て、その都度適切な声がけをする事が大事。
チームをプラスに、ポジティブ持っていく事も
もちろん大事だけど、時には
チームをマイナスに、ネガティブに少し引っ張って、
冷静にさせる事も大事なんだと思う。
それができるのが本当の意味での
『ムードメーカー』
なのではないか。
『自分が適切な雰囲気にチームを導いていく』
それを意識して試合に挑んだ。
結局、どのカテゴリーでもやるべき事は変わらない
かなりありきたりになるが、素直に試合が終わった後そう思った。
結果は6-0で勝利。恐らく1番下のカテゴリーがここまで大勝したのは史上初ではないかというくらいの快挙だと思う。
でもお世辞でもなんでもなく、本当に難しい試合だった。
少しでもチームが手を抜いて隙を見せたらピンチになって失点しそうだったし、C2のみんなが『決めるべき時』に決めてなかったらそのまま流れが悪くなって負けている可能性だって十二分にあった。
たとえ1番下のカテゴリーの試合であろうと、
過去に経験したクラブユースであろうと、
これから経験するであろう関東リーグや総理大臣杯、インカレであろうと
その先のプロや代表、五輪やW杯の舞台であろうと、
『自分の世界で、自分の為に全力を尽くす。
運に左右されない努力をする』
僕がやるべき事は全く変わらなかった。
1番下のカテゴリーの試合だったけど、そんなの関係なしにこの試合で沢山成長できたと思っている。
やっぱ俺ってまだまだだな
今回の試合で率直にこう思った。
2回正面のシュートが来たけどキャッチ出来なかった。
自分のパスで受け手が困ってしまう事もあった。
自分の理想のキックが出来たことが一回もなかった。
一瞬声かけが遅れて、そこからピンチを作られた事もあった。
足りないことが多すぎる。
このままじゃダメだ。
もっと技術やフィジカルを高めないといけない。
先述した通り、その二つはいくらでも上げられるからだ。
かつて元日本代表のGKである川島永嗣さんが
『ソロモン流』という番組の密着取材でこう話していた。
僕も才能のある選手じゃないから、その分最高の準備をし続けないといけない。
今はどうだろうか?
寝っ転がりながらnoteを書いている。
それじゃあ身体の状態は良くならないのではないか?もっとやれる事はあるのではないか?
今のままじゃ体育祭と同じだ。
『運や他人の努力に負ける程度の努力』
でしかない。
もっと考えないと、アンテナを張っていかないと上にはいけない。ただ努力するだけじゃダメなんだ。
もっと自分と向き合って、目標を達成するために頑張っていきます。
読んでくださりありがとうございました🙇♂️