#05 感情の重さ について

感情は目には見えないし、形も決まっていないけれど、重さがあると感じています。

心配。怒り。愛情。喜び。悲しみ。
どんな感情にも、確かな重さがあります。


フワフワと浮いているよりも地に足がついているほうが安心できるように、
感情の重みが感じられるほうが安心できると思っています。

しかし感情の重さは、意図せずして重たくなりすぎる場合があります。


数年前、とにかく周りから心配された時期がありました。

大丈夫? いつでも相談してね。 悩み事ない? 無理してない?

それらの言葉はとても有難く、その奥にある愛情も嬉しかった。
しかし、大丈夫だよ、ちゃんと休んでいるよ、といくら伝えても心配され続けるのは、正直すこし重たかった。


当時、たしかに少しハードワークではあったと思います。
睡眠時間は理想に届いてはいなかったし、一日フリーなんて月に二度あればいいほうだった。

でも、そんな生活がストレスではなかったし、なにより楽しかったんです。
頑張りたいもののために頑張っている、そんな日々でした。

だからわたしは、心配されるよりも、応援してくれるほうが嬉しかった。
たとえ、決して褒められるような生活スタイルではなかったとしても。


周りで無理していそうな人がいるとき、つい言葉をかけたくなります。

大丈夫? ちょっとは休んだら。

でも、一度声をかけて相手が乗り気でなさそうだったら、もう言葉としては伝えないと決めています。

感情の重さを知っているからです。
心配されればされるほど有難く思いつつどんどん苦しくなってしまうのを、知っているからです。

軽く声をかけたら、後はちょっと近くくらいに待機するだけ。
そのくらいの距離感で、人と向き合っていきたい。


2019.08.21.Wed

いいなと思ったら応援しよう!

たかれん
感想、コメント、リクエストなどいただけたら嬉しいです。「たかれんのこんな記事読みたい!」があったらDMにどうぞ!