#27 気づかれないサインついて
世の中には、届かない声がたくさんあります。
例えば、散歩中の犬のリードに、黄色いリボンや目印がついたのを見たことはありますか?
あれは「イエロードッグプロジェクト」と言って、何らかの理由で「このわんちゃんは、他犬や人との交流が難しいです」「突然触られたり話しかけられたりすると、ビックリしてしまいます」といったサインです。(詳しくは調べてみてね)
しかし実際には、犬を飼っている人でさえ、多くがこの事実を知りません。
白杖を頭上に掲げるのは、助けを求めているというサイン。
ヘルプマークは外からは分からないけど援助や配慮を必要としているサイン。
5回のランプはアイシテルのサイン。
どんなサインも、知らなければ意味を為しません。
これらの「サイン」は常に「声を上げられないヒト」のためにあります。声を上げる代わりの存在が「サイン」だからです。
しかしサインは、それらの人のためだけにあるわけではありません。
周りの人、つまりはあなたが、いざという時困惑しないで済むようにするためのものでもあるのです。
例えば冒頭の「イエロードッグプロジェクト」だってそう。
あなたやわたしがわんちゃんを傷つけてしまわないための物ですが、
わんちゃんがあなたや誰かを傷つけてしまわぬための物でもあります。
ヘルプマークだって、マタニティマークだってきっとそう。
あなたに「配慮して!」と訴える役割ではなく、あなたに「大丈夫だよ」と安心してもらう役割も担っているはずです。
だから、これ等のサインを見かけても「配慮しろっていうのか!」と怒らなくていいんだよ。
もしもあなたが声を上げにくい状況になったら、きっとその時、「サイン」はあなたとあなたの周りにいる人の力になってくれるから。
2019.09.20
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