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RizのVision,Mission,Policyを公開します

たかれん

わたしが運営しているフリースクールRizのVision,Mission,Policyを作ったところ、運営スタッフから「公開していいよー」と許可をもらったので公開します。

わたしたちがどんな想いでこの場所を作ったのか、これからどういう社会をつくりたいのか、少しでも知っていただけたら幸いです。

RizのVision,Mission,Policy

○Vision(≒実現したい未来)
子どもが自分で選べる社会

○Mission(≒Visionを達成する上で解決すべきもの)
ちいさな世界(≒学校,家庭)で孤独を抱えすべてを諦めたくなった人の世界を広げ、自分の足で歩む力をつける

○Policy(≒Missionの解決のためにわたしたちが大切にする方針)
・当事者である
・楽しむ
・対等である
・味方である
・尊重する
・「今」に向き合う
・オープンである

せっかくなので、一つひとつ理由や想いを紹介していこうと思います。長くなりますが、ぜひ。

実現したいのは、「子どもが自分で選べる社会」

○Vision(≒実現したい未来)
子どもが自分で選べる社会

わたしたちは、学び方、過ごし方、生き方、すべてにおいて子どもの意思が尊重され、子ども自身に選ぶチャンスのある社会を実現します。

なぜなら、子どもの意思は、大人のそれよりもずっと奪われやすく、また育みにくいものだからです。子どもの時に意思を奪われると、意思を獲得する、表明することさえ諦めかねません。

そのために、Rizは「学び方の選択肢」「過ごし方の選択肢」を失ってしまっている子どもたち（＝不登校生、家庭に居場所のない子など）の支援をおこないます。

わたしたちが解決すべきなのは、ちいさな世界の中にある孤独

○Mission(≒Visionを達成する上で解決すべきもの)
ちいさな世界(≒学校,家庭)で孤独を抱えすべてを諦めたくなった人の世界を広げ、自分の足で歩む力をつける

わたしたちが解決すべきなのは、何も教育制度や学校の在り方に限った話ではありません。ちいさな世界の中で苦しんでいる人の孤独を和らげ、声を拾い、一緒に歩き始めることこそ、わたしたちの役割です。

ちいさな世界では、些細なトラブルも大きな問題になりやすく、また解決方法も少なくなってしまいます。（「学校に行かなければいけない世界」では、学校に行かない選択肢は取れない、というような）

特に子どもたちは学校/家以外の場所を見つけにくく、孤独を抱えやすい。
だからこそわたしたちは、子どもたちの世界を広げ（＝新しい価値観の提示）、自分で選び行動できる力が育つようサポートします。

あなたのために、わたしたちが決めた7つの約束

○Policy(≒Missionの解決のためにわたしたちが大切にする方針)
・当事者である
・楽しむ
・対等である
・味方である
・尊重する
・「今」に向き合う
・オープンである

わたしたちのPolicyは、すべて子どもたちとそのご家族のために考えられているものです。この7つの約束を守ることこそ、Missionの解決、Visionの実現に繋がるのだと信じています。

・当事者である
わたしたちは支援者でありながら、当事者でもあります。
自分が学生時代に抱えた葛藤を忘れずに、常に当事者意識を持って取り組むことを約束します。

・楽しむ
子どもは大人の背中を見て育つ、と考えています。
だからこそ、まずは周りの大人であるわたしたちが日々を楽しみ、謳歌することを約束します。
その姿を子どもに見せること、共に楽しむことが、子どもたちのこれからの人生への希望に繋がると信じて。

・対等である
子どもたちとわたしたちは、上下の関係ではありません。
常に対等に接し、言葉に耳を傾けること。
学びの姿勢を忘れないこと。
わたしたちも間違うことを忘れないこと。
あなたのことを決して軽視しないことを約束します。

・味方である
わたしたちは、子どもはもちろん、保護者・学校・地域の人々の味方でもあります。
どこかを責めるのではなく、否定するのではなく、偏るのではなく。公平に冷静に、すべての存在の味方となりたいのです。
敵を見誤らずに、共存するにはどうすればいいのかを考え続けると約束します。

・尊重する
子どもたちは感じ、考え、言い、動くことができます。
そしてそのすべての行動、言葉、意見は、とても尊く、大切なものです。
先入観を持たずに、聴く姿勢を守ること。
ひとりの存在であることを自覚し、「子ども」と括らないことを約束します。

・「今」に向き合う
今、子どもは何を感じているのか、何を望んでいるのかに目を向けて、その先に未来を見据えることを約束します。
将来の幸せは、今の幸せなくしては成り立ちません。
犠牲の上にある幸せではなく、幸せの上に積み重なった幸せのかたちを追い求めます。

・オープンである
相手を信じるには、まず相手を知ることが大切です。そして、何より相手からの信頼が必要です。
だからわたしたちは、あなたを信じます。
そして、葛藤を隠さない、感情を抑えない、なるべく壁を作らず、開放的であることを約束します。

Vision,Mission,Policyを作った経緯

今回、こうして想いや理想を言葉として残したのは、なによりこれからRizに通うであろう、あるいは今通っている子どもたちのためです。

現在Rizでは、多くの方がボランティアスタッフとして、相談員として活動してくれています。
スポット的なお手伝いをしてくださる方もいるので正確ではありませんが、少なくとも70人以上の方のお力添えがあって、Rizは成り立っています。

しかし、人数が増えれば増えるほど、想いや理想を共有するのは難しいもの。些細な思い違いやズレが生まれた時、不利益を受けるのは子どもたちやそのご家族です。

Rizにはすてきな方が集まってくださっているので、言葉にせずとも理解してくれる部分、自ら考え知ろうとしてくれる部分がたくさんあります。しかし、だからこそ、改めてRizの想いや理想を、言葉にしておこうと思いました。

まだまだ発展途中で、これからもっとステップアップしていかないといけないRiz。いつ何時も、このVision,Mission,Policyを胸に留めて、考え、決断し、行動していきたいと考えています。

すべては、子どもたちのために。

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このnoteから、寝子さんがすてきなnoteを書いてくださいました。ありがとう。

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いただいた感想をこちらにメモ。何度も読み返しています。ありがたい。


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