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悩み苦しむあなたに必要なのは、強さではなく、やさしさなのです
「よい悩み方ですね」
友達と話していた時、わたしの口から出た言葉。自分で言ったのに、自分で驚いてしまった。
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悩むことを避けていた時期があります。
悩むことは苦しく、つらい行いだと思っていたし、悩み事はなるべく見たくないと感じていました。なるべく明快に生きていたくて、即断即決のひとは憧れの存在。
悩むことは弱さだと思っていて。悩みを解消するための強さを持ちたいと願っていました。
「悩む」とは「望みに向かって進もうとしている」こと
今のわたしには、悩み事がたくさんあります。
担当プロジェクトが目標達成するにはどうしたらいいだろう。
友達が落ち込んでいる様子だけど、できることはあるだろうか。
これからの人生、そろそろ指針を立てたほうがいいかな。
悩むのが苦手だったわたし。それなのに、今抱えている悩みのほとんどがネガティブな意味合いを持たず、わたし自身とても前向きに捉えているんですね。
それはきっと、自分で「この悩みを深堀りして打開すれば、次のステップに進めるんだろう」「誰かの力になれるだろう」と考えられているから。
悩みとは「望みに向かって進もうとしている」からこそ生まれるものなのだと思います。
悩むのがつらい時に必要なのは、「悩まなくなる」ことではない
悩むことがつらい。もう考えたくない。これ以上やっても先が見えない。
そんなふうに感じると、わたしはつい、悩むこと自体を封じ込めようとしてしまいます。でも、本当に大事なのってそこではないんですよね。
悩むことがつらくなった時に大切なのは、安全かつ安心できる環境を見つけることだと思うんです。
cotree代表の櫻本さんがイベントで言っていた言葉が、つよく胸に残っています。
“安心しないと頑張れないんです。不安でかき立てられるのは長続きしません。最大の味方でいてあげるという意識がすごく大切なんじゃないかなと思います。”
悩み苦しむわたしに必要だったのは、悩みを打ち砕く強さではなく、悩みと共に生きるやさしさだったのだと、今は考えています。
悩むって、すごく大変だと思うんです。思っているよりもずっと大きなエネルギーを消費するし、悩む最中は孤独感や寂しさがあるかもしれない。なんの光も見えず、ただ暗闇を進む瞬間だってあるでしょう。
そういう時、あと一歩を踏ん張る、頑張るために必要なのは、「味方がいる」という確信なんだと思います。
あの場所に帰れば、迎えてくれる人がいる。
この苦しみを、あの人になら吐き出せる。
ここでは、わたしは個人として尊重してもらえるし、自分もそうできる。
そう信じられる場所や人が片手の指ほどでも在れば、さらにもう一歩、進めるのではないでしょうか。
「悩む」は疲れるから、ケアの意識は大切
幸いわたしには、そういう場所や人を思い浮かべることができます。だから、正解がなくても、課題が山ほどあっても、失敗して凹んでも、また前を向けるんです。
とはいえ、悩むことは想像以上のエネルギーを消費します。そしてエネルギーが枯渇すると、焦点が絞られすぎたり、普段できることが難しくなったり……。
「ああ、なんでこんなこともできないんだろう」
「考えがスッキリしない、まとまらない」
そんなふうに思ったら黄色信号。
休憩を取って、エネルギー補給をしましょう。時には考えるのをやめて、意識をそらしたり、気分転換したりすることも必要です。
*
究極、ひとは死ぬまで悩みが尽きない生き物だと思うんです。足りないものはどうしたって目につくし、他者と関わる中での不可避な出来事もあります。
悩み事は人生を諦めない限りはなくならないのでしょう。「悩みを減らす」ことが重要となるポイントもあるけれど、悩むことによる疲労や閉塞感を和らげ、時にはひととともに、進んでいくことが大切なのだと思います。
悩むあなたは、美しい。
だからこそ、どうか無理しないでほしいと、そう思うのです。
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「そんなこと言っても、悩み事が頭から離れないよ」
って人は、スマホもパソコンも置いて、行ける範囲で一番大きい公園か川辺で深呼吸を10回するといいよ。人生は短いようで長いから、そんなに焦らなくても大丈夫です。
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