#20 光を灯すこと について
光がないと、なにも見えません。
真っ暗闇は、恐ろしいものです。先に道があるかも分からないし、半歩先の小石にも気付けない。
暗闇の中でうずくまっている人がいたら、そっと光を差し出せる人間でありたいと思っています。
しかしその光は、ほどよい加減でなくてはならないのです。
夜道を照らす街灯だって、ベッドの枕もとに置くライトだって、誰かの足元を照らす光だって。やさしく、やわらかく、そっと灯すような光でなくてはならないのです。
弱すぎたら何も照らせないけれど、強すぎても何も照らせません。影がないということは、輪郭が見えないということでもあります。
だからこそ、強い光を灯し続けるのではなく、常にやわらかく灯れる人でありたいと思っています。
行く先すべては見えないかもしれないけれど、少なくとも次の一歩を踏み出す道があることは伝えたい。転ぶことは人生に必要なのかもしれないけれど、少なくとも急に穴ぼこに落っこちてしまうようなことはなくしたい。
そう思いながら、今日もよわくやわく、光続けたいのです。
あなたの足元が、今日もそっと照らされますように。
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