#11 愛されること について

子どもの頃、わたしは常に愛情を求めていました。

自分に開いた穴を埋めようとするように、
必死に何かを満たそうとするように、

人から愛されない自分に価値があるなんて知らなったし思えなかったから、
とにかく愛される人間になろうとしていました。


愛されたい。
愛されないといけない。
愛されないと、意味がない。


では愛されれば満たされるのかと問われると、
そうではないんです。

愛されると次は、

この人はなぜこんなことを?
陰ではわたしのことを笑っている?
可哀そうだからと同情されている?
今は良くてもいずれ離れてしまったら?

と、あれこれ考えてしまうのです。


愛されたいのに、
愛されても信用できない。

愛情を求めているのに、
自分に差し出される愛情が気持ち悪いとさえ思えてしまう。

その呪縛を解くには、長い長い時間がかかりました。


今は、愛されても愛されなくても、どちらでもいいと思っています。

なるべくなら愛し愛される関係を築きたいけれど、
すべての人とその関係性が築けるわけではないことも分かっています。

だから、愛されるために行動するのではなく、まずは愛するための行動をしたい。
愛情を求める前に、まず愛情を差し出せる人間でありたいと思っています。


2019.08.28

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たかれん
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