【メタ勉22】2023年は「メタバース2.0」がビジネスになるので皆さん準備しましょう宣言!コラム
記事執筆日 2023/01/10
今年第一弾の【メタ勉】は当チャンネルのコンセプトである「メタバース2.0」が今年はビジネスに繋がる年になるので「準備しましょう宣言!」の回となります。
今回の内容としては市場の現在をしっかり理解していただきたいので始めにメタバース系サービスを整理・分類した上で3日(3回)に分けて解説します。第一章はメタバースの全体動向の中から「メタバース2.0」の特徴を改めて整理します。
その上で第二章は独自に制作した「メタバースビジネスモデル整理表」で「メタバース2.0が生み出すビジネスとチャンス」を整理する作業を行います。
市場やビジネス特性を理解した上で、第三章で具体的なアクションまで落とし込んでいきたいと思いますので最後までお付き合いください。
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<目次>
第一章 10日朝配信*今回はここ
→「サービス分類マップ」で全体を理解する
・マクロトレンドの整理
・メタバース1.0の解説
・メタバース1.5の解説
・メタバース2.0の解説
第二章 11日朝配信
→メタバース「ビジネスモデル整理表」で理解する
・メタバースは「誰トク」なのか?
・次のネットビジネスという解釈
・どこに中小企業や個人にチャンスがある?
第三章 12日朝配信
→推しのワールド作成ツール(プラットフォーム)はこれだ!
・ここが凄い!
・個人にとっての活用方法
・法人にとっての活用方法
・新年お勉強セミナーのご案内
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ではここから始めますね。
→第一章「サービス分類マップ」で全体を理解する
添付A が現在のメタバースビジネスのマクロ的ポジションを整理するマップです。このマップの見方ですが、縦軸が利用する「デバイス」、横軸は「サービス提供手法」で整理しています。
基本的にはメタバースを「3Dソーシャルネットワーク」という定義に置き換えており、「3Dソーシャルネットワーク」を「どのデバイスにむけて提供するのか?→縦軸」と「どういったビジネスモデルで提供するのか?→横軸」という観点で整理しています。
【メタバース1.0】の解説
→現在の「メタバース」のイメージを体現するサービス群です。主に2016年周辺で立ち上がったサービスが多くこの分野のパイオニアでもあります。
ポイントは「3Dソーシャルネットワーク」をどのデバイスで利用できるか?という分類でもありまして、スマホ系はグローバルに数億人が利用するサービスからMetaがVRデバイスで提供するサービスまで多種多彩なサービス群で構成されたグループです。
メタバースというよりも説明の必要もないほどそれぞれが固有名詞で成立するほどメジャーな存在ですね。
・スマホ=ROBLOX / ZEPETO
・PC=CLUSTER マルチデバイス対応
・VRデバイス=VRchat / HORIZON Worlds
・コンソール=FORTNITEマルチデバイス対応
このカテゴリーで整理すべき点はDL(ダウンロード)型アプリケーションであるという点です。
最初に基本機能はDLする事から差分情報の提供方法に効率的にデータ配信する事で、より高い表現を行うことが出来ます。またアプリなのでコンテンツが完結しており「アプリ間連携」といった概念もありません。
ただ、デバイスに合わせた開発が必要な事に加え、ビジネスモデルが「広告・販促」や「フリーミアム課金」といった大きな集客と大規模トラフィックを要する事から運用コストも大きく世界中のパワープレイヤーが群雄割拠する世界戦のゾーンでもあります。
ちなみにここでいう「広告・販促」とは「出店」という言葉に置き換えることもできますね。ROBLOXやVRchat、Clusterなどは企業のワールド出店がマネタイズポイントでもあります。
クライアントはエンドユーザーが多く集まる「場」にお店を出すイメージですね。言い換えれば「メディアビジネス」がこのグループの基本ビジネスモデルとなります。クライアントの求める「集客行為」や「潜在顧客との接触ニーズ」は「出店」という行為に置き換わっています。
もう一つあるのが「プロダクト・プレースメント」と呼ばれる広告・販促手法です。有名なのは映画の007で使用される車がアウディやBMWの提供であったりします。この様に映画やゲームの中に看板や商品を掲示して「見る人」や「遊び人」にストーリーの中で接点を持つ手法を指します。
昨年8月に弊社(管理人)が行った「八代亜紀メタバースライブ」はサッポロビール様の協賛で実施したのですが、会場となった昭和のキャバレー「宝島」のテーブルにはサッポロビール様の国産最古のクラフトビールで昭和的イメージを持つ「赤星」と呼ばれるビール(3Dで作成)が置かれ、会場の通路や壁には八代亜紀アバターがビールを持つ昭和レトロ風なポスターが多数貼られていたんですね。*添付B、C
今回のビールの事例はブラウザ型メタバースの事例ですが方法論としてはあらゆるメタバースでの3D空間で活用できる有力な方法になりますのでぜひ今後は意識しておいてください。
【メタバース1.5】の解説
有名なところでは「The SANDBOX」や「Decentraland」が切り開いている領域ですね。自社のサイトからユーザーに専用のアプリケーションをDLしてもらい参加する形式です。
大きな特徴はNFTをビジネスモデルに組み込んでいる点です。PC向けのDL型アプリストアといえばSTEAMがトップシェアを持っていますが、STEAMではNFTやトークンといったWeb3型のマネタイズ方法は許可されていないんですね。
加えて、NFT不動産などは金額も大きく二次流通も発生することから既存のストアからの提供方法には馴染まないこともあり、自社のサイトから専用アプリをDLして楽しんでいただくという形式を取っています。
実はメタバースの元祖と言われるSecond Lifeもこのレイヤーに属しますが、15年以上前に始まったサービスであり、当時と現在ではあまりにもネットビジネスの環境が違っているので分類に入れていません。
【メタバース2.0】の解説
ブラウザ型メタバースの領域です。Chromeなどのブラウザベースで提供される3Dソーシャル系サービス群の分類です。ブラウザベースなのでマルチデバイス対応(スマホ、PC、VRデバイス)であることに加えて、URLをクリックするだけで体験できる事からユーザーにとっての利便性の高さを特徴としています。
またアプリでは存在しない概念である「サービス連携」が自由に行えるのもポイントです。2022年に最も多くのプレイヤーの参入が見られた領域でもあります。
加えて、ブラウザベース、つまりURLをクリックするだけで提供できるということはストア経由での配信ではないことから利用/活用にあたっての制限がなく、メタマスクなどのウォレット連携も容易なことからNFTを組み込んだビジネス展開も容易です。
ただし、ブラウザの都度データ表示が大体100M程度の上限があり、アプリ型と比較した場合、見た目や作り込みを犠牲にしなければならない点が存在します。
最近ではこのブラウザ領域のメタバースを「Webメタバース」という表現も出てきていますが、NFTを組み込んだWeb3レイヤーのビジネスプレイヤーが「Web3メタバース」と言い始めてて紛らわしい事この上ないので「ブラウザ型メタバース」と定義しています。
今回は深く触れませんが、ストリーミング型メタバースである「メタバース3.0」のトレンドが2023年には出始めてくると想定していますが別の機会に改めて解説します。
ここまで読んで貰えばわかると思いますが、「メタバース」とひとことで言ってもビジネスモデル、投資規模、市場特性、ユーザーetcが様々あることがお分かりいただけると思います。
特に私は中小企業や個人の皆様に向けてこのチャンネルを運営していますので「低リスク・低投資・お手軽」という観点で「メタバース2.0」の領域の有望さをアピールしていきたいですね。
第二章では今回のメインとなる【メタバース2.0】ビジネス可能性について解説いたします。
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