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【初心者向け】聖地甲子園で阪神タイガースを攻略する方法

甲子園球場を「聖地」と呼ぶ人は多いのですが、その由来は高校野球が毎年春夏にここで行われるからでしょう。ですが忘れてはいけません。それよりも前に甲子園球場は、阪神タイガース球団のホーム球場なのです。

「高校野球を観戦しに甲子園球場へいこう」というのは、野球場に行ったことがない人でも気軽に行ける気はしますよね。

しかし。

「タイガースの試合を観戦しに行こう」というのは、なかなか難しい。もちろん他の球団でも初心者であればどこでも入りにくさは感じるかも知れません。

でも甲子園って独特の雰囲気があるんですよね。また阪神タイガースという地域球団でありながら破格の人気球団ともなると、その壁ははるか彼方の高さかも知れません。

私が自他共に認める阪神ファンになったのは、実はまだ20年程度です。私が阪神ファンと名乗るのは、球場にいる牢名主のようなおじさまおばさまに対して本当におこがましい限り。

そんな私ですが一応20年の実績を踏まえて、初心者さんに向け甲子園で阪神タイガースの楽しみ方を伝授したいと思います。

2024年8月1日で100周年を迎えた由緒正しい甲子園球場と日本で一番古い球団、阪神タイガース。なかなか奥深いですよ。

甲子園球場

甲子園球場 切符売り場

野球と言えば甲子園。またトーナメントバトルの最高峰の代名詞にもなっています。
○○甲子園とか「目指せ甲子園!」とか。

考えてみたら日本の代表チームが集結する場所がなぜ関西なのか。
真夏の関西は湿度の高さと暑さには定評がありますから、高校球児が気の毒になります。

高校野球好きの友人が、影のまったくできない外野席でビールを飲みながら、一人で観戦するのが醍醐味だと笑って語ってました。めちゃくちゃべっぴんさんですが、確かに肌は真っ黒に日焼けして健康そうです。

まずは甲子園球場がどんな球場か調査してみました。


概要

  • 場所:兵庫県西宮市甲子園町

  • 所有者:阪神電気鉄道(阪神電車)

  • 管理・運用者:阪神電気鉄道(阪神電車)

  • 開場:1924年(大正13年)8月1日

  • 設計費:250万円(着工当時)

  • 設計者:大林組

  • 収容人員:42,600程度

  • グラウンド面積:13,000㎡

  • フェンス:3.0m


歴史

  • 1924年:3月11日竣工。8月1日完成(12月に蔦が植栽される)

  • 1929年:内野スタンド内部改装等。「アルプススタンド」の通称誕生

  • 1935年:大阪タイガース(現在の阪神タイガース)誕生

  • 1945年:アメリカ軍に接収

  • 1947年:接収が一部解除

  • 1948年:タイガースが専用球場とする

  • 1951年:大屋根(銀傘)復活

  • 1951年:オールスターゲーム第1戦開催

  • 1954年:球場全体の接収解除

  • 1956年:ナイター照明設備完成

  • 1958年:スコアボードが完全手書き式に変更

  • 1964年:球場名を「甲子園球場」から現在の「阪神甲子園球場」に変更

  • 1992年:ラッキーゾーン撤去

  • 1995年:1月17日阪神淡路大震災発生。スタンドの一部が損壊

  • 2010年:「甲子園歴史館」完成

  • 2023年:5月、LED化したナイター設備が「第41回日本照明賞」を受賞

  • 2024年:8月1日、開場100周年記念。阪神対巨人のプロ野球公式戦開催予定

甲子園の土

球場を建設するにあたり、グランドの土は最も神経を使った部分です。各地から土を取り寄せ試行錯誤を繰り返しました。
グランドの担当者は自ら走ったり滑り込みをしたりしながら、グランドの堅さや白球が見えやすい色などを実験し最高のものを目指したといいます。

浜風が苦手な左バッター

左バッターにとって甲子園は苦手な球場です。それはライト方向からレフト方向へ吹く「浜風」のせい。

海の方から流れてくる浜風は、打球をライトへ引っ張りたい左バッターにとっては強敵!
野球中継なんかで解説者が「今日は浜風が強く吹いてますね」なんてコメントをしていることがよくあります。その時、映像はバックスクリーンの上ではためく球団旗の映像がぐぐっとアップ。

解説者は風の方向を読み、視聴者にその情報を伝えているのですね。

生ビールの売り子

ビールの売り子から購入

甲子園名物、生ビールサーバーを担いだアイドル級の可愛い女の子たちの売り子たち。いや確かに、甲子園の名物ではありますが実は全国のどこの野球場にも存在しています。

生ビールの樽は10㎏以上の重さはあるとのこと。それを笑顔で軽々と担ぎ、急な階段を駆け回る華奢な女性たちのたくましいこと!

よく見ると中に腕章のついている女の子が。
腕章には1位、2位、3位と書かれています。これは売上順にランキングされているのです。ランキングを明確にすることで「生ビールの売り子」というアトラクション的な特別感を与えます。

いわゆる身近なアイドルを生む仕組み作りとでも言いましょうか。まんまとビール会社にしてやられている単純な仕組みですが、購買者にとってもそれをわかった上で楽しめるようになっている悪意のない遊び。

自分の推しの女の子が1位になれるよう応援!
女の子たちもただ見た目だけじゃなくて、応対にも工夫がされおしゃべり上手です。
自分を押してくれるファンがいつもどこにいるかを把握していて挨拶も欠かさない。常にトップに君臨している女の子は、新地のママばりの接待上手。

アルバイトでも人気があるそうで、やりたくてもなかなか採用は難しいみたいです。

フード

甲子園カレーコロッケのせ

甲子園のフードといえば、焼き鳥、焼きそば、甲子園カレーが古くから定番の人気メニューです。
焼き鳥や下足の串焼きは炭火焼きで香ばしく、なによりサイズの大きいのが魅力。大きいので食べ応えがありますし、タレも意外とあっさりしてなんぼでも食べられそう!ビールにも合うし子どもも大好きです。

甲子園カレーは、いわゆるレトルトのカレーです。レトルト感の裏切らない味!どこか懐かしくって誰にでも愛される味です。
最近はキーマカレーとか牛すじカレーとかバリエーションも豊富になり、少々高級感も出て参りました。

私は甲子園カレーの中辛が一番かな。シーズンの最初と最後に必ず食べます。特にコロッケのせが一番好きです。ただコロッケのある店とない店があるので要注意ですね。確実なのは近くのイオンでコロッケを買って自分でトッピング。あたたかくないのが残念ですけど。


グッズ

ショップアルプス

甲子園駅近くの「ショップアルプス」や甲子園球場内にもグッズを売っているショップはあります。

応援グッズはもちろん、文房具用品やお菓子、アクセサリーなど様々なアイテムが揃います。一度入ると抜け出せないくらい夢の世界が繰り広げられています。

ただしシーズン中の試合開催時はめちゃくちゃ混んでます。今はだいたいネットで買えますし、阪神百貨店の8階にも充実したショップがあります。グッズ狙いならそちらで。雰囲気を味わいたい方はめちゃ混みも含めて楽しまれると良いかも。

初めて観戦される方は、メガホンは最低でも購入されることをおすすめします。小さいサイズや細めのタイプがあるので持って帰るときも邪魔になりません。
それよりも球場で思い切り楽しむには必須アイテムなのでぜひぜひ!

あとは選手の名前の入ったタオル。応援のアピールにはこれが一番です。中継のある時にはTVカメラで抜いてもらえるかもしれませんよ。手作りのプラカードの方が効果的ではありますけど。

レンガ

甲子園球場の外周の床面には、レンガが敷き詰められています。
足元を少し気にしていただくと、そのレンガ一つ一つに文字が。実はこのレンガ、2010年の甲子園のリニューアル工事の際に「甲子園レンガメッセージ」のメンバー募集に伴い設置されたものです。

かく言う嬉しがりの私の名前が刻まれたレンガもあるのですね。どこに設置されているのか忘れてしまったので探すのは至難の技ですけど。もし見つけたら教えてください。
「TAKARAYA」となっていたはずです。

TAKARAYA 2007.8.12

ジェット風船

7回の裏の攻撃の前、甲子園球場にファンファーレが鳴り響き、終わりと同時にジェット風船が飛ばされます。満員の甲子園、約5万人から放たれるジェット風船を球場内で体感するのは鳥肌ものですよ。

ただ残念ながら、コロナ禍のおかげでそのイベントはなくなってしまいました。現在もファンファーレは鳴りますがジェット風船は飛ばされません。風船のイラストの書いたタオルを振り回すくらいの静かな応援となりました。

球場によっては復活しているところもあるみたいなんですが、甲子園では以前から飛ばされたあとのジェット風船の残骸の処理について問題にはなっていたので、おそらく今後も復活するのは難しいかもしれません。他に何かいい案があればいいのですけど。

ジェット風船は7回以外のゲーム終了後、勝ちが決まった時にも飛ばす習慣がありました。現在はナイターの場合、ペンライトで勝利を祝福するというものに変わっています。それもとても美しくて見応えがあります。

夏のロード中は京セラドーム

京セラドーム

夏になると高校野球がはじまります。高校野球は甲子園で行われますので、その間、タイガースは旅に出ます。以前は「死のロード」と言われていました。それはその間なぜか勝てないからです。

最近はその不名誉もなくなりましたので、もう「死のロード」という人は少なくなりました。昔からのファンはそのイメージから抜けきれず未だに「ああ、この季節がやってきたなあ」と遠い目をして夏の青空を見やるのです。高校球児に一抹の不満を抱きながら。

甲子園で試合ができない場合、ホーム球場として京セラドームを間借りします。京セラドームはドームなのでクーラーが効いていて快適です。
たまにしか来ないので、ショップなども見て回るのが楽しいですね。確か、缶、ビン、ペットボトルの持ち込みは禁止されていたと思います。

京セラドームのなんといってもおすすめなのが、フィールドシートのあるところです。一塁と三塁に設置されていて、グラウンドに近くガードも低いため迫力のある観戦ができるんです。一席ごとにヘルメットとグローブが用意されており、いつボールが飛んでくるかわからない緊張感がたまりません。

ただし、なかなかチケットがとれないことを覚悟しておいてください。
私たちも何年もチャレンジして、三塁側を一度だけとることができたくらいです。厳しい!

チケットの購入方法

チケットの購入は基本的にはWebでの購入となります。一般でも買えるのですがファンクラブに入ることをおすすめします。
もともと人気チームですが、優勝してからは半端なくチケットが手に入りにくくなっています。

当日券枠もあるので、一か八か当日、球場に行ってみるのもいいかも知れません。
(※しかし優勝したあとの2024年は、早めに行っても完売となって窓口は閉まっていたので、今は難しいかも)
お金持ちの方は年間シートという手もあります。ずっと同じ席になりますが、試合のある日は逃すことなく観戦することができる安心感があります。
行けない日は誰かにプレゼントすることもできますよ。

Webでの購入方法

毎年2月頃にシーズンの全試合のチケットのネット予約が開始されます。
開始日当日の12時にオープン。
ひたすらアクセスしまくります。
つながったら観戦したい日にちを指定し、席と枚数を入力します。
せっかく途中まで順調にいっても、「ビジー」となってはじめからやり直しなんてことはよくあります。とにかく諦めずにやりきることが大事です。

人気のある席は、端っことか通路の前や後ろ、一番後ろの席も人気でそういうところから先に売り切れていきます。
それを見越して良い席に固執せずに、席をとることを目標にされてもいいかも知れません。
優勝してからますます席の確保が難しくなっていますので、妥協も大事ですよ。

一般でもチケットは購入できますが、ファンクラブに入っているほうが有利なのは確かです。

当日券(窓口)の購入方法

当日券を甲子園の窓口で購入することもできます。当日券の枠というのがあるのでしょうね。ただ、最近は売り切れていることがほとんどです。
私たちはだいたいいつも16時頃に甲子園に到着するんですが(ナイター開始19時)その時点で売り切れ御免の札がかかっています。

今年は当日券はもうないかも知れませんね。

入場方法

Web購入したチケットは、スマホでデータをダウンロードするとQRコードが手に入ります。
入場する場合はそれを専用機にかざすだけです。入り口には係員もいるのでわからなくてもちゃんと案内してくれるので安心です。

デジタルが不安な方は入場門のチケット売り場でそのQRコードを提示すれば、紙のチケットに交換してくれます。

席によっては(グリーンシート・内野席等)席を離れるごとにゲートでチケットの提示を求められますので、常に手元にしておく必要があります。忘れると席に戻れなくなるので気をつけてくださいね。

応援席を取るときの注意点(相手チーム)

相手チームのファンの人がチケットを取得する場合には要注意です。必ず三塁側を取るようにしてください。

タイガースファンはかなり多く、甲子園球場をほぼ黄色(タイガースカラー)で埋め尽くしてしまいます。
しかしレフトの上段あたりは相手チームの応援団が入ることになっていますので、そのあたりにはどんなに少なくても相手チームのファンがいます。

ただタイガースファンでも取りにくいチケットですから、やむを得ない場合もあるでしょうが、1塁で張り切って応援するのはご法度です。決められたルールがあるわけではありませんがマナー違反となります。

特にライトなんて自殺行為!怖い怖い応援団がはびこってますし、本気のファンたちの巣窟ですから。そこにオレンジ色のユニフォームを着て入ったりなんてしたら。。。ひゃあ、考えるだけで怖い。
でもある意味尊敬されるかも知れませんね。その勇気を讃えて。


ファンクラブ

タイガースの試合の観戦をするならぜひファンクラブに入会されることをおすすめします。ファンクラブに入っているからといって、チケットが必ずとれるわけでもお安くなるわけでもありませんが、それでも特典はあります。

一般でチケットを取るより入手しやすいのも確かですし、情報誌などの楽しみもあります。

入会の方法

Webで申し込むのが一般的です。
シーズン中に甲子園に行くと、テントで入会案内をしていることがあります。時間に余裕のある方は、そこで直接入会するのもいいでしょう。

特典

入会するとファンクラブオリジナルユニフォームがもらえます。また選べるグッズなども用意されており、継続するたび毎年何かプレゼントがあるので楽しみです。
メンバーズカードは背番号の指定ができ、カードの裏面に背番号が印字されています。

毎年継続しているとメンバーのランクがグレードアップしていきます。
私は今ダイヤモンド会員になっています。ちょっとお得な特典が増えています。
またプレミアム会員というのも登場しました。会費をプラス(3万円・10万円)すると、もう少しお得な会員になることもできます。

シーズン中はファン感謝デーの日に甲子園に行くと、ピンバッジをもらえることもあります。

キャラクター

ハンサムなトラッキー

球団のキャラクターは現在3匹(人?)います。

  • トラッキー

  • ラッキーちゃん

  • キー太

トラッキー

トラッキーは一番古いキャラクターです。
頭だけぬいぐるみで身体は人間です。というと夢も希望もありませんが。いわゆるゆるキャラとは違う構造となっており、中日ドラゴンズのドアラも同じタイプです。
おかげで身が軽く、トラッキーの得意技はバク転、宙返り。ダンスもうまいし背が高くて歩く姿は超格好良いのです。

ラッキー

ラッキーちゃんは女の子のキャラクターです。ミニーちゃんみたいな乙女な感じがとっても可愛い。中身がおじさんだったらどうしようと思いながらいつも見てます。(中身については禁句)

キー太

キー太は弟分として現れたキャラクターです。
トラッキーとラッキーちゃんの子どもではないですよ。子どもとかなると急に生々しくなってしまうので、それを聞いたとき安心しました。


応援席

グリーンシート席

はじめての甲子園球場はなかなかハードルが高いと思います。誰か知り合いがいればいいのですがそうでない場合、初心者がいったいどこの座席に座ればいいのか悩むところです。
甲子園の座席は次の通りです。

  • TOSHIBAプレミアムシート

  • グリーンプレミアムシート・グリーンシート

  • SMBCシート(1塁)

  • SMBCシート(3塁)

  • アイビーシート

  • ブリーズシート

  • 1塁アルプス席

  • 3塁アルプス席

  • ライト外野席

  • レフト外野席

はじめてでちょっと怖いなと感じている人は、値段は高いし取りにくいですがプレミアムシートからアイビーシートあたりまでを購入されることをおすすめします。
さすがにセレブな座席なので観戦されている方もとても品がよろしいので安心して観戦できます。

ただ、甲子園独特の応援の臨場感はここではあまり味わうことはできません。
(甲子園独特の応援:やじの面白さ・声のデカさ・熱狂的な感動)

アルプス席

アルプス席には1塁と2塁があります。できれば1塁から観戦することをおすすめしますが、3塁でもほとんどタイガースファンで埋め尽くされているのであまり気にしなくてもいいでしょう。

アルプス席は初心者にとって一番楽しめる場所としておすすめします。応援団は隣のライトにいるのでよく聞こえますし熱気もほどほどにあります。個性的な人も少ないですし、ゆったりと見れるかも知れません。

座席自体の広々としているため、ストレスも少ないです。

ライト

甲子園球場の中心はライトと言っても過言ではありません。初心者が行くにはハードルが高いでしょう。応援団は格好いいですが迫力が違います。基本的にはみんないい人です。
しかしここに座っている人は全員、自分がタイガースの監督と思っている人ばかりなので、試合の雲行きが怪しくなってくると途端に人が変わったみたいにガラが悪くなります。

ガラが悪いのが標準だと思っておかないとかなり衝撃を受けることになるでしょう。自分のチームの選手に対しても容赦ないヤジが飛びます。しかしそんなめちゃくちゃなヤジは聞いているだけでも面白いですよ。

レフト

レフトは基本的には相手チームの座席となりますが、ほとんどがタイガースファンなので安心です。以前はこちらにも応援団が入っていたのですが、そういえば最近は見かけなくなりました。何か規制があったのかも知れませんね。

レフトの観客は独特です。今はどうかはわかりませんが、以前まだ観客が今ほど多くなかったころのこと。独りで観戦される方が多くて、それぞれ自分なりの観戦方法があるのでしょうね。

雑誌を抱えきれないくらい持ち込んで、試合を見ることなく延々雑誌を読み続けている女性や、最初からぐでんぐでんに酔っ払ってがら空きのベンチでずっと横になって寝ているだけのおじさんとか。不思議だけどそれを見るのも面白かったです。

グリーンシート

グリーンシートは一般的には発売されていない区域です。バックネット裏とも言われています。
たまに開放されることがあって購入したり何かに当選してもらえたりしますが、基本的にセレブ席は私は関係のない座席です。
たまに体験するのはいいですが、発散できずモヤモヤが残るのがつまらないと感じてしまいます。


応援団

タイガースファンの応援団は迫力があります。
タイガース球団認定の応援団もありますが、それ以外の応援団もたくさんあります。それぞれTシャツなどに応援団名などが記載されていますよ。

ライトの応援団

応援団は基本的にはライトにいます。ライトの前方を占めて、お立ち台に立って応援を先導する人が1人。また、通路の両端に1人ずつ立って3人お立ち台に立つこともあります。
応援団旗を振る人、トランペットを吹く人、太鼓を叩く人など役割分担されています。
お立ち台に立っている人が誘導するキーワードを叫ぶと、観客に見えるように札をあげてみせる人もいます。札には「フレー、フレー」とか「タイムリー」とか「かっ飛ばせー」などが書かれていて、その通りに観客は声を合わせて叫ぶシステムになっています。

応援団の人たちは、それを淡々とこなします。ボランティアだと思いますがどこか仕事をしているような達観した態度が、ひどく格好いいと感じてしまいます。
お立ち台に女性が立つこともあります。格好いいですよ。

タイガースガールズ

タイガースガールズ

チアガールズが誕生したのは2014年です。もう10年も経っているのにまだできたばかりのような、頼りない目で見てしまう親戚のおばさん気分になってしまいます。

オリックスのチアガールズのクオリティが高いのでつい比べてしまいます。

試合前、入場門前のスペースでよくファンサービスを行っているのを見かけます。そのたびに頑張ってるやんって何目線かわからない視線で見守っているのです。


応援歌

野球の試合観戦はとにかく忙しい。常に叫んでいるか歌っているか。タイガースの球団の歌は有名な「六甲おろし」。おそらく野球チームの中で一番有名なのではないでしょうか。野球を知らない人でも一度くらいは聞いたことがあると思います。
私も野球を全然知らなかった頃になぜか知ってましたからね。

そして1軍の選手のほとんどに1人1人の応援歌が存在します。応援団が作るのですが、すごいですよね。歴代には名曲もあります。私は桧山進次郎の応援歌が好きでしたね。

六甲おろし

作詞:佐藤惣之助
作曲:古関裕而

古関裕而はNHK連続テレビ小説『エール』の主人公のモデルとなった人です。

六甲颪に颯爽と
蒼天翔ける 日輪の
青春の覇気 美しく
輝く我がなぞ 阪神タイガース
オウ オウ オウオウ 阪神タイガース
フレ フレフレフレ

選手の応援歌

1軍で活躍をすると応援団に応援歌を作ってもらえます。せっかく作ってもらっても活躍しないままの人もいて、せっかくの応援歌が葬り去られることもありますね。

昔はいろいろ大人の事情などもあって、球団と応援団は別ものだったので選手の応援歌は共有されていなかったのですが、いつのころか球団認定となりました。
選手ごとなのでなかなか覚えられないですが、今はバックスクリーンに歌詞が映し出されるようになったので安心です。
そっちに夢中でタイムリーを見逃してしまうことも結構ありますけどね。

私が一番よく歌ったのは、金本、いや鳥谷敬ですかね。

タイガースファン

甲子園の楽しみは個性豊かなタイガースファンを見るというのもありますよ。
全身がタイガースおばさんとか、アルプス席の最上段で踊る人たちとか。有名どころでは、自作のプラカードを常に手にもって応援する美人姉妹とか。

アルプス席で踊る人たち

そういえば最近は見かけないような気もしますが、いつも独特な踊りを披露してくれるアルプス席最上段の集団。
自分たちで振り付けを考えているんでしょうね。ずっと見ていても飽きなくて面白かったです。コロナ化前には当たり前にいた人たちが減っている気がするなあ。

プラカードの姉妹

いつも手作りのプラカードを持って応援する美人姉妹。中継のカメラで必ず抜かれる女の子は、まだ小学生の頃からいつも2人で応援していました。

聞くところによると東京在住らしいのですが、しょっちゅう甲子園にも登場するしちゃんと学校には行ってるの?みたいな余計な心配をするおばさん達。でも見つけるとやっぱりほっとしますね。
今はすっかり大人になった美人姉妹。いつまでもタイガースファンでいてほしいです。


ヒストリー

昨年38年ぶりに日本一になった阪神タイガース。一番古い球団で、しかも名誉ある甲子園がホーム球場だというのになんという情けないことか!

黒歴史

阪神タイガースは人気の球団です。しかし日本一になったのはたったの2回!それなのになぜファンは見捨てないのか。
黒歴史と呼ばれる暗黒時代。さすがに球場はがらがらですが、それでもなぜか人気があるのですね。
星飛雄馬のライバルで格好いい花形満はタイガースです。タイガースであんなにスマートで格好いい選手がかつていただろうか。
タイガースはアニメの世界でも重要なチームとして扱われているのですね。

1985年

1985年はタイガースファンにとっては絶対に忘れることのない年です。私はこの頃まったく野球に興味はありませんでしたが、たまたま道頓堀にいてカーネルサンダースが担がれているところを目にしました。
いったい何事かと思ってみてました。
そういう意味では私にとっても忘れられない年ではあります。

2005年

2003年星野監督の時にリーグ優勝を果たしました。この時も沸きに沸きまくり、日本一を目指したのですが夢は儚く散ってしまいました。
星野監督が赤星の頭をくしゃくしゃしているシーンが忘れられないですね。

そして岡田監督に引き継がれたタイガースは、2005年に再度リーグ優勝!しかしこの時も日本一になることはできませんでした。

岡田監督が矢野監督のあとを引き継いだ時、もしかすると優勝もあり得るかも知れないと予感した人は私だけではないのではないでしょうか。

2023年日本一

38年、リーグ優勝はその間に2回あったとはいえ黒歴史の長かったこと。それでもファンはタイガースを諦めないのですね。
優勝したことでさらにファンが増えてチケットが取りづらくなっているけれども、それでもファンは諦めない。見放したりしない。

勝っても負けても阪神ファンの精神です。と言いつつ負けていたら見るのがつらくてチャンネル変えてしまいますけどね。

サンテレビ(おっサンテレビ)

サンテレビは阪神タイガースの公式テレビ局となっています。
とはいえ関西圏でも映るところと映らないところがあるのが難点。しかも巨人戦などは他のチャンネルに権利を奪われてしまって映らない。
どんな試合でも最後まできっちり放映してくれる唯一のチャンネルなのに。そういう弱々しいところがタイガースと重なって憎めないのですよね。
今やネットの時代ですが、サンテレビだけは見捨てないでいたいと思います。

おっサンテレビのキャラクターも愛嬌があって人気があります。グッズもいろいろ販売されています。阪神百貨店と甲子園のイオン内にもショップが出来ているので一度ご覧になってください。

甲子園球場の周囲

イオン・スタバ等

甲子園駅から甲子園駅に向かう途中にもお楽しみはあります。
以前はグッズやおでんなんかを売っている、プレハブの店がひしめくように並んでいたのですが、今は一掃されて洗練された街へと変貌しました。

ごちゃごちゃしてるところでしたが、私は好きでしたけどね。ザ・昭和!

イオン

いわゆるイオンです。私たちはここでほぼ球場内で食べるものを購入します。毎回行ってると買うものは決まってきますけどね。

だいたい6月のはじめ頃までは夜になると寒いので、あまり冷たい飲み物は購入しないほうがいいでしょう。夏になると今度はすさまじく暑いので簡易のクーラーボックスなどがあると便利かも知れません。凍ったペットボトルもあっという間に溶けてしまいます。
サーモスの水筒などに氷を入れて持参すると安心かも知れません。

毎回イオンで購入してるんですがイオンカードを作ってませんでした。イオンでは電子マネーは使えないのでいつも現金で払ってましたが、このたびやっとイオンカードを作りました。ポイントを貯めるだけでもお得かと思って。

甲子園駅のボール

甲子園駅を改装したときに、駅のどこかに野球のボールが仕込まれています。骨組みのどこかにあるので、一度探してみてください。探すのも見つけるのも楽しいですよ。
遊び心に嬉しくなってしまいました。


甲子園球場までのアクセス

大阪から甲子園球場へ行くのは、だいたい梅田からが多いと思います。
梅田駅からだと、阪神本線で甲子園駅まで12分で到着します。シーズン中は特急でも甲子園に止まりますので、梅田に止まっている電車はほぼどれに乗車しても甲子園球場に止まります。

試合ぎりぎりの電車だと大変混雑しますので、できれば早めに行って、甲子園でのんびり過ごされることをおすすめします。アルプス等でグッズを選んだり、ビールやお弁当を買って練習風景をゆっくり見ながら食べるのも一興ですよ。

大阪なんばから阪神なんば線で甲子園にも行くことができます。尼崎駅で阪神本線に乗り換えて甲子園で下車します。約22分で到着です。

甲子園駅からは徒歩で5分です。
群衆の流れに沿って歩き高速道路の高架下を抜ければ、いきなり目の前に蔦に覆われた堂々たる甲子園球場が現れるのです。

そうそう、甲子園の駅の構造の一部に野球ボールが隠されています。駅に着いたら探してみてくださいね。見つけたら「ああ」って感じなんですが意外とわかりにくいですよ。

夜の甲子園駅

まとめ

阪神タイガースを語るには絶対に外せないのが甲子園球場。
どこの球場よりも存在感があって愛される球場。それは阪神タイガースを象徴しているようでもあります。
弱くて情けなくてどうしようもないけどかわいい、阪神タイガースとはそういうチームです。立派な甲子園球場に負けない立派な球団へとようやく歩みはじめた、いやいやまだ油断はできませんけれど。

古い球団だけに初心者にとっては踏み出しにくい甲子園での野球観戦ですが、一度来てみたらわかります。
画像を見ているだけではわからない臨場感がたまらない。ぜひお越しください。


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