見出し画像

神戸からパリコレへ進出!カフェの売り上げを450%に!北野異人館の利活用など。文化遺産プロデューサーになるまでの8年間

起業してからもう8年目となり、たくさんの方にお世話になり応援いただき、今までお仕事をやらせていただいてきました。

神戸の歴史的建造物である北野異人館の運営にチャレンジさせていただいたり、真珠の町神戸でパールブランドをつくったり、カフェを譲り受けて0からプロデュースしたり....多くのチャレンジをしてきました。

創業時のコンセプト通りに進んでいるプロジェクトもあれば、思うようになかなか進まないこともあります。「そういうときもあるか・・・」とマイペースに進めているのですが、応援いただいている皆さんには今は何をやっているのかをお話したいなと思い、noteを綴らせていただきます。

なぜ起業したのか

私は大学を卒業してから株式会社クイックという人材紹介会社へ入社し、2年間キャリアコンサルタントとして働いていました。

毎日さまざまな方のキャリアの相談に乗っていくうちに、自分のキャリアとも向き合うようになり、「自分の可能性を信じてチャレンジしたい。挑戦する大人たちが集まる癒やしの空間を作りたい。そんな活動を通じて、私自身も笑顔になりたいし、笑顔の輪を日本中に広げていきたい!」そんな想いで2016年に、コワーキングカフェROUGH LABO(ラフラボ)を立ち上げました。

クラウドファンディングでご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。

2拠点目 / 大阪・肥後橋 ROUGHLABOスペース 長崎ビル206
大阪・扇町 ROUGH LABOスペースに集まる社会人

コワーキングスペースを運営してみて


1店舗目は大阪府の扇町にオープンしました。カフェを開業するために異業種交流会に積極的に参加して営業活動をしていたある日、コワーキングスペースブースで黒岩社長と出会いました。僕が運営しているスペースで宝さんチャレンジしてみない?とお声がけいただいたのがきっかけです。空間をみにいくと自分がラフ描きで思い描いていた理想の形で、やるならこんなチャンスはない。駅からも近いしいける。と覚悟を決めて資金を集めてスタートしました。そして、マーケティングというよりは自分自身の目線でこんな企画があったらいいなと思ったことを形にしていきました。
ありがたいことに口コミで人が集まり、オフィスビルの7Fなのに連日沢山の人にお越しいただきました。日本経済新聞で起業講座として取り上げていただいたり、ミスビットコインとしてビットコインの普及者のひとりでもある藤本真衣さんと毎月BitcoinMeetupを開催させていただいたりしました。

全国で活躍されている経営者の方々が遊びに来てくださるようになって、本当に毎日刺激的な日々でした。

日刊経済「オンリーワンに生きる」100人目として取材いただきました

2店舗目は、大阪肥後橋エリアに1階をカフェ(現在は薔薇シーシャ&バー)2階は緑の絨毯を全面に引いてインパクトのある内装にしてスタートしました。当時は靴を脱いで仕事するコワーキングスペースは珍しかったと思います。靴を脱ぐとリラックスするからなのか、みんなすぐに友達になるし、素でリラックスしている状態でアイデアを閃くので、面白い起業家たちが集まっていました。1階のカフェでは遅くまでミーティングをしている起業家達のために、私も手作り豚汁を作ったりしていました。それに、手土産を持ってカフェに来てくださる方も多くて、カフェはいつも頂き物で溢れ返り…どちらがお客様なのかわからないような状態です。飲食店というよりは、溜まり場になっていました。

ROUGH LABOさんは本当の意味でのイノベーションが起きていますね』というお言葉を大阪の産業創造館の担当者の方からいただいたことが今でも心から嬉しくて忘れられていません。

1階カフェはフィッシュバーガー専門店SALUSALUを立ち上げて、半年後にレンタルキッチンへ業態変更しました。メディアにも30社以上取り上げられたり、お客さんも西宮市や遠方からわざわざお越しいただいたり、反響はかなりいただきました。飲食事業を継続するよりもコワーキング事業に集中しようと考え、お店を閉じるという決断をしました。でも今振り返っても、とてもいいコンセプトで美味しいお店だったなと思うので、いつかまたフィッシュバーガー専門店がどこかでオープンできたらいいな…なんて思っています。

関西初!フィッシュバーガー専門店SALUSALU
メディア実績 Meets雑誌への掲載を目標にしていました

2階のコワーキングスペース(愛称ラフスペース)は起業家たちが使っていない時間帯を子どもたちやママが気兼ねなく使えるスペースとして運営していました。このラフスペースは物件をお借りするときにオーナー様に「この場所に入った方は皆さん出世されていかれますよ。」とおっしゃっていたのですが、本当にこの場所は出入りした起業家たちが出世したり、アイデアが形になったりとミラクルがたくさん起きました。

ROUGHLABOはみんなに愛されて、みんなで創り上げていった場です。振り返ると私自身が一番ROUGHLABOに、起業家としてプレイヤーマインドを安心する環境で少しずつ育ててもらっていると感じます。(8年前と比べると思考も性格も顔もかなり変わった気がするから) 大切な繋がりも生まれて、ご縁を繋げてくださった皆さん、一緒に作っていってくれたスタッフのみんなに感謝しています。

「なんでそんなに人が集まっているのか?」と視察に来られる行政や企業様も多く、そのたびに私たちが行なっていることやノウハウは全て公開していました。

その中でも、私の出身地である神戸からのお仕事にはぜひ関わりたいと思い、プロデュース&コミュニティマネージャーとして、三井アウトレットパークマリンピア神戸マリンピアラボや西区役所の利活用のお仕事を経験させていただきました。

そこで地域と行政の関係性やコミュニティとコミュニティをつなげるときに大切なことなど本当に多くのことを学ばせていただく貴重な機会だったと今も思います。

ミスSDGsとしての活動

2019年9月より多発化し、2020年2月まで続いたオーストラリアの大規模森林火災を覚えていますか?私はちょうどそのタイミングでシドニーにいて、空が曇り街中で募金活動を皆さんがされているのを目の当たりにしました。そのとき「全ての活動を地球環境に良いように繋げていかないとこのままだと地球がおかしくなるんじゃないのかな?」とふと心配になったことを覚えています。そのときの気持ちを心に置いて、社会をつくるリーダー達に何か貢献できることしてみようと、SDGsをまずは知ってわかりやすい言葉で伝える啓蒙活動をはじめました。

2020年11月6日に国連プロジェクトサービス機関「UNOPSが、神戸市のSMBC神戸本部ビル2階でアジア初!GIC Japan開設をされたため、記念オープニングイベントに参加しインタビューさせていただいたり、ヨナス・スヴェンソン氏と布引きの滝を一緒に登りながら掃除したりしました。

ヨナスさんへインタビューさせていただいた内容が キッズ時計様の雑誌に掲載
2020年10月開催 JMCAの会

茶道裏千家第15代家元の千玄室さんのスピーチは今も心に残っています。

SDGsは思いやりです。今日本を引っ張るリーダーたちが動かなければいけません。英語を学んでください。そして世界遺産をもう一度見直してください。」

現在101歳となる千玄室大宗匠さん。日本・国連親善大使、ユネスコ親善大使を歴任

北野異人館での活動

コロナ以降は、思い切って拠点を神戸に移して「北野メディウム邸」プロジェクトがはじまりました。「北野最古の異人館」との出会いがあり、この空き家を見た時は"こんな可愛い建物が空き家だなんて勿体ない" "みんながカワイイ!と思うに違いないからなんとかできる"と思い、「ビジネスモデルよりもまずは先に借りる!」という勢いで決断をして契約をしてからのスタートでした(笑)神戸にいる新しい仲間を集めてチャレンジしています。

3年経った今では、毎月500600名以上の女性が全国各地から訪れるほどの場所になりました。「はじめて神戸にきました」というお客様が意外と多いことに驚き、これからお客様をご案内する際に、私たちおすすめの神戸の街スポットをご案内する予定です。

北野メディウム邸プロジェクトは、アフタヌーンティ&カフェバーとコワーキングスペースとレンタルスタジオの3つの軸で運営しています。

2F アトリエラウンジ
築136年 北野最古の異人館 北野メディウム邸

文化遺産をコワーキングスペースとしてシェアして若者が集まれるような場にしたことは、北野異人館初の取り組みとなり、久元喜造市長や当時の兵庫県知事にもお越しにいただき「これからがとても楽しみです!」と応援メッセージをいただきました。

社会起業家 山本宝 × 元斎藤県知事 @ 北野メディウム邸

元斎藤県知事も北野メディウム邸に視察にお越しくださいました。

▶︎久元市長×山本宝 Instagramリール動画

▼北野メディウム邸を事例として紹介いただいた際の神戸市公式ブログ

またPV撮影やオフ会で芸能人にもきていただいたり、北野神戸をアートで盛り上げる活動をされている俳優の森山未来さんにもお越しいただく機会がありました。サンテレビの神戸人には、森山未来さんの推薦で取材いただきました。

そして、北野メディウム邸が安定してきた時期から、他の北野異人館の運営者の方々とも繋がり、北野町2丁目の一番坂の上にある「ティファニーの休日」カフェのプロデュースに携わらせていただきました。リボンパンをプロデュースし、月間で1300名以上が来店するお店へと成長し、半年で450%の売り上げアップにつながりました。

長らくカフェを経営されていた方から引き継いで、運営をしたこともあり、ビジネスは人対人だから、勇気をだして当事者同士で信頼関係を築いていくことが重要だと学びました。

蔡さんからこれまでのストーリーを共有いただきました
ティファニーの休日カフェ運営 半年間の変化
地元の人に愛されるイスズベーカリー様とのコラボリボンパンを開発
撮影:クリエイター茶々さん

北野異人館をやって想うこと


北野異人館と向き合う中で、私自身にも変化がありました。シンプルに表現すると、文化遺産に認定されているものに対して興味が出てきました。とくに100年以上続いている文化や建物(他にもありますが)にはとても奥が深く、素敵なストーリーが詰まっていて、だからこんなに地域の宝物として大切に残されてきているんだなといつも感動します。

正直、学生時代は社会と国語は赤点で苦手意識があって、理解することから避けていたのですが、その場所を守り続けている人たちから直接お話を聞く機会をいただくと、本当にお話が面白いし、志を感じて「何かできることがあれば力になりたい!」というモチベーションが湧いてきます。

Forbes Japanさんにも紹介いただきました。


パールブランド「宝パール」がパリコレに出場

北野メディウム邸の北側は山本通、南側にはパールストリートという通りがあることをご存知ですか?そしてちょうどその間に北野異人館があるため私(山本宝)がいます。運命かもしれない♡そんな始まりから動きはじめたら、偶然の出来事が続き、きっかけをいただき「宝パール」ブランドを立ち上げさせていただきました。

神戸の真珠文化は真珠業界を牽引されておられる磯和社長からもお話を聞かせていただき、真珠の魅力や神戸ストーリーを知ると、真珠は神戸の隠れたブランドだと確信しています。

神戸ブランドをプロデュースしたく、デザイナーVIVIさんに相談をして、可愛いデザインの宝パールを作っていただいたところ、話がとんとん拍子に進み、パリコレに出場することになり、宝パールは北野メディウム邸から世界へ飛び立っていきました。


改めて振り返ると全ては繋がっていて、パリコレも奇跡だけどそれもお世話になっている方々にデザイナーさんを紹介していただいたり、機会をいただいたり、もしあのときこうしていなかったら…という偶然が重なり、ずっと全てのことが繋がっていきました。貴重な経験をさせていただけていることに感謝しています。

もちろんいいことだけではなく、変化の大きさと同じくらい悲しい感情や悔しい感情もありました。経営ってすればするほど、人間というものを理解していくようなそんな感覚です。

北野メディウム邸を立ち上げたばかりの頃は、仕組みや体制が全く整えられずに、売上を上げて運営することに必死でした。当時のメンバーには本当に申し訳なかったです。

今、会社としては中心メンバー7名、アルバイトや業務委託の方を含めると20名程のチームになっています。まだまだ未熟ですが、少しずつ会社の制度や組織のルールもみんなで考えられるようになってきて、楽しくなってきました。

今まで新しいことをはじめるときは、私自身が「直感」で信じた方を選び、その道を正解にするように走っていました。でもその結果、その先に本当に沢山のチャンスがあって今があるんだなと思っています。

そして、最後にいうと宣伝みたいになっちゃいますが、9月11日に本を出版させていただきました。なんと本を完成させるのに3年もかかりました。でもこれからの時代に社会で【やりたいことを実現したい人全員】に読んでもらいたくて完成させた本です。

ありがたいことにAmazonランキング企業部門でランキング1位でベストセラーを獲得させていただきました。最近は、読者の方々から、『起業というテーマではなく大企業の新規事業開発というテーマでも全く同じことが言えますね』というお声もいただいています。

本にも記載していますが、私のモットーは「マイペースにクリエイティブに。」です。自分の器に合わせて自分らしいペースでご機嫌でいるから、直感が冴えるし、能力を発揮できるのだと私は思います。だから、本当にマイペースな私を理解して一緒に仕事しながら楽しんでくれるみんながいることに改めて感謝しています。

これから何にチャレンジしたいのか


神戸の街で長らく続いてきたものがこれから先数百年後も続いていきますように。未来の子どもたちが笑顔に住みやすい街になるように。神戸や日本の文化遺産を今の価値観でプロデュースしていきたいです。

そのためには、わたしを含む女性たち自身が自信を持って輝いていくことも大事です。北野メディウム邸は3年前にクリエイティブの発進基地にするために、まずは輝く女性たちを集めていこうと、アフタヌーンティ、コワーキングスペース、レンタルスタジオのリアルの場を運営することに専念してきました次のステップとして、創業時から目標だった女性を輝かせるメディアとして、神戸、日本の文化を女性の価値観で発信していきたいです。直近発表したものだけでも、たくさんのチャレンジをさせていただいています。

1:神戸市の北野異人館で夜カフェ「パンとエスプレッソと薔薇と。」をオープン

パンとエスプレッソと薔薇と。2F部屋。
薔薇パフェと赤ワインと感情の本。


2:岡山県倉敷市で河本準一さんと「準組」というカフェのリニューアルプロデュース

岡山県ご出身の河本準一さんと準組のお店の前にて
岡山県産のフレッシュフルーツを使用したスムージーパフェ。マスカットの準スムパフェ¥900-
準甘で作るグルテンフリー「米粉クレープ」。岡山県産ピュアマスカット¥1,200-
JR倉敷駅から徒歩10分 ログイン倉敷内



3:北野異人館メディウム邸で「クリスマスアフタヌーンティー」の発表

ジンジャーガーデン青山様との期間限定プロジェクトから誕生したコラボアフタヌーンティ
予約はこちら

4:新神戸駅から徒歩10分の神戸の文化遺産「布引の滝」を100年後も残すためのプロジェクト(詳細は12月に発表予定)

今年で110年続くおんたき茶屋さんをyoutube配信させていただきました
小代先生にご案内いただき、25名の若者たちと布引の滝を掃除しました


来年以降も神戸や日本の文化遺産に着目して、活動を行っていきます。これからも頑張ります♪

そして改めて、関わってくださってきたみんなに感謝しています。これからもよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

山本宝

いいなと思ったら応援しよう!

山本 宝
継続して発信していけるように頑張ります^^