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主治医。先生だからやってこれた。
仕事のストレスから休職となり、2週間
せっかくなので実家に帰省した。
「適応障害」で診断書だったけど、確かに涙が止まらなくて、嘔吐までしてたけど、けっこう元気になった。
ここ数年こそ病院は遠い存在になっていたけれど元々私はめちゃくちゃ通院していた。
謎の痛み症状が出てきて、病院を巡って半年程経った16歳の誕生日頃、免疫疾患系の診断がついた。
3⚪︎歳の誕生日。
持病とは違う病気のことで病院で検査結果を聞いていた。
適応障害の診断書をもらったときに「要検査」を勧められたので専門医に診てもらった。
今はまだ心配しなくていい、半年とか1年単位での検査位は必要。いつか診断がつくかもしれない、予備軍的な感じ、らしかった
持病の親戚みたいな割とよくある話、、、20~30%くらいは併発するみたい。
休職中で時間はあるので久しぶりに主治医に診てもらうことにした。
5、6年ほど、主治医とは会っていなかった。
上京する前が最後だった。まだ私も20代だった
主治医は違う病院に移っていたので、初診になった。
ちょっと久しぶり。16歳で出会ってからこんなに会わなかったのは初めてだった。
医者なんだから、頻繁に顔を合わせるほうが不健康なわけだけど、私は主治医が好きだった。この先生だったから月に1回の定期受診も全然苦じゃなかった。
毎月かなりの採血をされ、何度も検査をされ、朝はかなり早くから待たなければいけなかったが、先生だからできた。
高校卒業後は、症状もほとんど気にならなくなって、年に1回だけのタイミングもあった。し、社会人になってから症状が出てのタイミングも。
病院に行くのは楽しいことじゃない。嫌な事を聞く、針を刺されたり、痛い思いをしたりもする。
そのなかで、先生だけが癒しみたいな。
「ひさしぶりだねー。元気だったのかな?元気じゃなくなったから病院来たんだよね」
ああ和む。先生は医者でありながら絶対に高圧的じゃない。
今でもそこそこ若くて優しくて、ゆっくり話してくれる。
触診しながら「あれ?本当にここ大丈夫?症状ないの?」と
何度もきかれた。
10代の頃を病気の受け入れがあまりできず、暗く過ごしてしまったので痛みとか、症状について神経を尖らせないようにしていた。「病は気から」だと思って、痛みをなるべく感じない‥認識しないよにしていたので、先生の触診とことばに焦る。
「いや!!全然!!気にしてないよ!!!!大丈夫」
なんて言いながら、出てきた検査結果は今までで1番数値が高く出ていた。
「過去の分が前の病院にあるからデータなくてわかんないね。取り寄せていい?」と訊かれたので、お願いしますと答えたのも束の間、看護師さんが「データならありましたよ。」とファイルを差し出した。
「そっかそっか。やるじゃん過去のぼく」なんて先生も笑ってたけど、私はすごくすごく嬉しかった。
付き合っていく病気だから、症状が強く出る時と、出ない時があるわけで、いつか受診しに来るだろうとそれだけの準備かもしれないけど、
ファイルの日付をみたら、コロナのど真ん中の時期で
いろいろ病院も大変だったときに、私もしっかり先生のリストに入れててくれたことが嬉しかった。
病気のことは自分と家族だけが気にかけているものだと思ってた。
先生が、忘れてくれてなかった。
ただの患者。ただのクライアント、その通りでそれ以上のことはないんだけど、10代半ばで辛く苦しかったことを、一緒に寄り添ってくれてたんだなと。
東京での病院の紹介状もくれた。
「電話に出るのは看護師さんだけど、つらくなったら電話してきてね。
その病院に連絡とったり、住んでる場所で生活できるようにサポートするからね。高校生だった子が30歳超えて、15年、色々あったし、これからもまた定期的に診る必要が出てきたけど、心配しすぎたりしないでね」
最後にそんなことまで言ってくれた。
欲を言えば、電話でも先生と話せるならこの上なく嬉しいけど。
優しすぎる。
これからまた、つらくなることがあるかもしれない。
服薬を始めたり、仕事に行けなくなることも出てくるかもしれない。
今のところは指定難病ではなさそうだから、生活面もどうなるか。
そのときは、実家に強制送還だろうか。
でも、診てもらうのはずっと先生がい。
先生が主治医で幸せだなって思う。
どんなときでもさ、「味方だよ」って伝えてくれる人がいてくれる自分の人生には本当に前世ですごい徳を積んだのかなと思う。
私自身は明るい性格でもなければ、親切でもない。
言ってくれている人たちが、仮に業務上だったとしても、ありがたいことだ。
今回の件では上司も然り。
そうやってもらったことを、倍に返していきたい。
大事な人たちに私からも与えられるようになりたい。
不安はあるけれど、仕事もしたいし、強くなりたい。
人はいずれ死ぬこと、永遠が存在しないことだけがこの世の理の中で1番シンプルで絶対的なもので、終わりがあるから頑張れる儚き美しい生物になり得ている。
人の人生は長だろうか。
地球の何億と比較したら1秒もない。
海を流れば自分の悩みがどれ程に小さいものか気づく。
与えられたものを上手くつかって
みなに与えられるように☆。.:*・゜