家族160組参加!「将来について-親なき後-」学習会開催
過日、『将来について~親なき後~』というテーマで、保護者学習会を開催し、総勢160組のご家族に参加くださいました。宝もの理事長齊藤、理事渡邊が講師を務めてさせていただき、はじめに「家族との協働」を掲げている意味を改めてお伝えし、将来に今からできることをご提案しました。
愛の結晶(親が最後にしてあげられること)
誰も死にたくないし、心配事はあります。
それでも、子どもたちを残していかなければいけない・・・。
だから、家族と支援者は、何をしていけばいいのか?
「愛を形に変えるにはどうすればいいか?」
今回の学習会では、大澤弁護士、宮山弁護士、山本税理士にもオンデマンドでご出演いただきました。その中では「親の財産を子に引き継ぐ」ことをテーマに、いくつか事例紹介をしていただきました。もちろん、ご兄弟姉妹や資産の状況によってその方法は様々ですが、家族の思いを後世に残していくためにできる工夫があることを具体的に知ることができました。
親の会の「二つの役割」
間接的差別という言葉をご存じですか。米国野球のジャッキーロビンソンの事例のような直接的差別から、現代はこの間接的差別が中心になりました。大きな入所型の施設は現存していますが、なぜ障害があるという理由だけで、住みたい地域ではない所に行かなければならないのか?
多数者が少数者のために用意したものは、当事者にとって本当に必要なものなのか?これが、間接的差別です。私たちは、間接差別との戦いを繰り返しています。
今本当に必要なサービスは、あなたの街に揃っていますか?
もし無いならば、どうしていきましょう。
満足していたら新しいサービスは生まれない
本来、親の会の役割には、「相互交流」と「社会運動」の大きく二つの側面があると考えています。先人の努力により、特別支援教育の義務化など様々な療育、教育環境の改善や、福祉サービスの充実が成し遂げられました。その結果「最悪ではない」中途半端な状況に満足してしまう状況にもなり、親の会への加入をしない事態にもつながっているのではないでしょうか。また親の会の活動も、相互交流が主な活動で、社会運動としての活動がなかなか実行できない状況が続いています。例えば、放課後デイサービスにおける、ドア・ツー・ドアの車での送迎は、自立した移動ができない実態を助長している可能性が高いことを自覚しなければなりません。私は、学校等の機関支援で訪問するたびに、胸が苦しくなります。全部できなくても良いけど、何もできなくていいとは異なります。療育・教育・福祉の専門家として、社会参加のために必要な学びと支援環境の整備を進めたいです。
大切にしたいライフバリュー
発達障がいであるなしに関係なく、人生は一人ひとり全く別物です。でも、全く異なる人生であっても、年代ごとに共通する部分も存在します。そこで、発達障がいのある人が出会うライフイベントとライフステージを整理していくことが大切だと考えています。
そして、何よりも大切なことは自分の人生に対する『想い』です。そこで、ワークでは、ご家族と本人が大切にしたいライフバリューについて、共有する時間を設けました。どのような働き方ができると幸せか?、どのような暮らし方ができると幸せなのか?をしっかり議論してまとめていきます。
今回、宝ものが設立したことで、青年期以降の支援をよりバックアップしやすくなります。まずは、ライフバリューやライフイベントをまとめること、ライフプランを立てることからサポートしたていきます。
私たちのこと
社会福祉法人宝ものは、本人主体で生涯を送ることができるように、意思決定を支援します。ここに集う方は皆さんが「宝もの」です。家族、地域社会、人類にとっての「宝もの」として光り輝く存在になるよう、共に努力を重ねることを誓います。
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法人概要:社会福祉法人宝もの
所在地:東京都国分寺市内藤二丁目41-69
事務所:東京都国立市東1-4-9ダイマスビル5F
設立日:令和4年9月28日
事業所:令和5年7月1日開所予定 多機能型事業所(生活介護・自立訓練)相談支援事業