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図工の時間の小学生が1番クリエイティブ
「クリエイティブであれ。」
「クリエイティブな人こそこれからの時代生き残る。」
「クリエイティブが求められている。」
みんな口をそろえてそう言う。
クリエイティブってかっこいいなって思うし、そんな言葉に反応してしまう自分もいる。
じゃあ、私は何かを創造しているのだろうか。
クリエイティブさを持っているのだろうか。
答えはいいえだ。
毎日ベッドから起きて、課題をこなし、就活とアルバイトに追われ、体と気持ちが少しずつ少しずつ離れて、そうしてロボットになっていく。
最近の私は世界で最もクリエイティブではない人間になったのではないかという可能性を捨てきれない。悲しい。
そんな私の真逆にいる最もクリエイティブな人は図工の時間の小学生だ。
『ペットボトル×牛乳パック×トイレットペーパーの芯』
この方程式の答えを私は知らない。
難解なこの問いを彼らはいとも容易く説いていくのだ。
感心してしまう。
さらに、この答えは無限に存在していることを見せつけてくるのだ。
レンジャーものの鋭い剣。
お人形さんの可愛いお家。
世界最速のスーパーカー。
音質の良い音楽プレーヤー。
これこそ、多くの人が口をそろえて言う“クリエイティブ”なのだろう。
尊敬している。