第1話:クソジジイめ!でもあなたが私を変えたんやで✨
介護職として20年以上にわたり介護の現場での経験から得たことを発信しています😊
前回は、幸子さんとのエピソードを3話完結で記事にしました!!
今回は、私が介護の道を進む中で「認知症ケア」にどっぷりハマるきっかけとなった、とあるおじいちゃん(仮名:英雄さん)との衝撃的な出会いをお話しします🧓💥
ちょっと、軽快に記事にしていますが、当時の正直な感情や思いをそのまま表現している部分があります。不適切に感じられる表現が含まれているかもしれませんが、あくまで過去の自分の未熟さや葛藤をリアルに伝えるためのものです。どうかご理解いただければ幸いです。
「異動先は、地獄⁉」
介護の仕事を始めて1年目。
初々しさはあったけど、まだまだ右も左も分からん私が異動を命じられたのは…なんと!
『痴呆症』(当時はこう呼ばれていました)の方々が暮らす、ある意味“スペシャル”な施設。
地域でも他施設に断られるほど症状の重い方が集まる場所やったんです🏢😱
建物は2階建てで、施錠されて外には出られない。
中では大声、や暴れる人もちらほら…。
正直、初めて見たときは「ほんまにここで働けるんかな?」って思いました。
そんな不安が募る中、異動初日から私を迎えたのは…
英雄さんとの“事件”でした。
「唾を吐かれるって、どないやねん😭」
その日、私は英雄さんの更衣介助を手伝うことに。
英雄さんは80代、農業をしていたがっしりした体格。
言葉はうまく出ないけど、どこか堂々としてる雰囲気のおじいちゃんでした🧑🌾💪
靴を履かせようとして、英雄さんの足を持ち上げた瞬間…
「あーーーーっ!」
突然の大声!
「えっ!? どないしたん!?」と顔を見上げたその瞬間…
💦💦唾が…顔に…直撃ーーーーー!!!💦💦
私、フリーズです。
ほんまに・・・。
唾を吐かれるなんて人生初の経験やし、その時は衝撃すぎて怒るどころか
ただただ
立ち上がれへんかったんです😵
その声を聞いて、ほかの職員さんがすぐ駆けつけてくれて、介助を交代してくれました。
でも、私の頭の中はパニック状態。「なんでやねん…クソジジイ…😡」と思いつつ、顔を洗って着替えてフロアに戻ると…
英雄さん、普通にお茶飲んでるんですよ。のんきに☕️
「なんやねん、それ!!!」
思わず心の中でツッコミました😂
「クソジジイ嫌い。でも、なんでやろ?」
その日から、私の中で英雄さんは「苦手なおじいちゃんNo.1」に君臨しました👑
お世話するたびに、「また何かされるんちゃうか」という緊張感がずっと抜けなかったんです。
正直に言います。
この時の私は、認知症のことなんて全く分かっていなかったし
「世話をする」という感覚しかなかった。
しかし、私が介護の仕事を辞めなかった理由。
おそらく、この経験をした方は、介護の仕事を辞める理由になるかもしれないですよね( ゚Д゚)
でも、私は前職が、分析化学者やったんです。
だから、思ったんです。
「なんで英雄さんはあの時、唾を吐いたんやろ?」
分析をしたくなったんです(変わり者か!?)
「英雄さんが教えてくれたこと」
英雄さんとの出会いは、私にとって衝撃そのものでした。
でも、この出来事がなかったら、私は「認知症ケアをもっと知りたい」と思うきっかけを得られなかったと思います。
唾を吐かれたことで(笑)
私は「この人がどんな気持ちで、どんな背景を持っているのか」を考えるように・・・。
いや分析しました
英雄さんは言葉がうまく出ないことが多い。
自分の思いを伝える術が限られている。
それでも何か伝えたい気持ちがあったんやろうなと…。
そして、認知症に関して知識を深めて分かったことは
認知症ケアは、「この人はなんでこんな行動をするのか」が分からず
ただただ・・・。戸惑うばかりですが
でも、「あ、そういうことか!」って腑に落ちる瞬間が増えるんですよね。
「ありがとう、クソジジイ💗」
彼は私にとって、介護福祉士としての道を深めるきっかけをくれた“恩人”になりました。
あの時の衝撃があったからこそ、私は「認知症ケアって何やろ?」と考えるようになり、そこからどんどん介護の奥深さにハマっていきました✨
そして今、この経験を少しでも多くの人に伝えたいと思っています。
次回は、そんな英雄さんとのその後のエピソードをお届けします。
腑に落ちるとは?
お楽しみに!😊
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