「ありがとう」の意味が変わった日
こんにちは🌸
以前に投稿した、この記事
介護でのエピソードがあればコメントください^ ^とお伝えしていましたが、私も長年携わってきた者として、沢山のエピソードがあります❤️
今日は、介護の現場で感じた「ありがとう」という言葉の深さについてお話ししたいと思います😊
介護の仕事をしていると、利用者さんやご家族から「ありがとう」という言葉をよくいただきます。
それは本当に嬉しい瞬間で、いつも心が温かくなります🌟
でも、その中で一つだけ、忘れられない「ありがとう」があります。
その日を境に、この言葉の重みと深さが私の中で大きく変わりました
そのエピソードとは?
排泄介助では
「ごめんね、ありがとう」の日々
私が担当している利用者さんは、いつも気遣いを忘れない方でした。
排泄介助をするたびに、申し訳なさそうに「ごめんね」と言いながら、「ありがとう」と声をかけてくださいます。
そのたびに私は
「こちらこそ、介助をさせてもらえてありがとうございます」とお伝えしていました。
介護という仕事は、その人の生活に深く関わるものです。
特に排泄というデリケートな部分に携わることは、信頼関係や技術、知識が必要です。
信頼をいただけることは、本当にありがたいことだと感じていました🙏✨
「トイレで排泄したい」という願い
ある日、その利用者さんがこうおっしゃいました。
「トイレで排泄がしたいんです。本当は、ウォシュレットも使いたいねん」
その言葉を聞いた瞬間、私は少し戸惑いました🤔
というのも、その方にはいくつかのリスクがあったからです。
1️⃣ 自力で便座に座ることが難しい
付き添いがないと座れないため、転倒や転落の危険があります。
2️⃣ 皮膚状態がデリケート
すぐに内出血や皮膚の剥離を起こす可能性がありました。
3️⃣ 排泄のタイミングが読めない
排泄の感覚ががないことも多い状況でした。
でも、その方の願いには強い想いが込められていました。「普通の生活を取り戻したい」という想いが、その言葉の背景にあるように感じられたんです🌈
リスクに目を向けるだけではなく「どうしたらできるか」を考える
一方で、介護者としてリスクを無視することはできません。
転倒や皮膚トラブルが起きてしまえば、それは利用者さんにとっても大きな負担になります😔
でも、リスクにばかり目を向けて「できません」と断るのは簡単…。
それではこの方の願いを無視してしまうことになる。
そこで私は、「どうしたらできるのか」を考え始めました💡
娘さんと他職種との連携
まず、利用者さんの娘さんに相談!
お母さまの介護に積極的に関わってくださる娘さんは、毎日朝晩に面会をされています。
私の提案にとても前向きで、「ぜひ一緒にお願いします」とおっしゃってくださいました😭
次に、看護師やリハビリのスタッフ、栄養士と連携し、排泄のタイミングや皮膚状態のチェックを徹底!
そして、以下のプランを実行すること‼️
1️⃣ 下剤の量を調整
毎朝の排泄のタイミングを予測しやすくするため、薬の調整を行いました。
2️⃣ トイレに座る習慣をつける
排泄の有無に関わらず、朝食後にトイレに座る時間を設けました。
3️⃣ 安全な付き添い体制を確保
利用者さんが安心してトイレに座れるよう、必ず介護者が付き添い、必要に応じて娘さんにも協力をお願いしました。
その日が訪れる⭐️
試行錯誤を重ねること数週間‼️
ある日の朝、ナースコールが鳴りました🔔
利用者さんがトイレに座っておられ、娘さんが付き添っていました。
急いで駆けつけると、トイレの中から利用者さんの声が聞こえました。
「出た!出たよ!」
その声はまるで子どものように無邪気で、嬉しさにあふれていました。
そして娘さんが涙声でこう言いました。
「本当にありがとうございます…お母さん、こんなに嬉しそうなの、久しぶりです。」
私はその言葉を聞いて胸が熱くなりました💓😭
「ありがとう」の意味が変わった瞬間
ウォシュレットを使い終えた利用者さんは、私を見て微笑みながらこう言いました。
「ありがとう。ほんまにありがとう。」
その言葉には、普段の「ありがとう」とは全く違う深みがありました。
そして、さらにこう続けられました。
「この喜びをみんなに伝えてな。他の職員さんにもありがとうって言ってね。」
娘さんも涙ぐみながら「お母さん、本当に良かったね」と声をかけていました。
その場の空気は、言葉では表現しきれないほど温かいものでした🌸
私も泣きながら返した言葉
その場で思わず涙を浮かべてしまった私が返した言葉は、とてもシンプルなものでした。
「こちらこそ、ありがとうございます。」
感謝される立場なのに、心の底から感謝したい気持ちがあふれていました。
この「ありがとう」という言葉が、私の胸の奥深くに響き渡りました✨
介護の魅力を世界に伝えたい🌏
私はこの経験を通じて、介護という仕事の本質さを改めて感じました。
介護は、ただ身体的なサポートをする仕事でない
その人の人生に寄り添い、願いを叶えるために一緒に考え、努力する仕事
そして、その過程でいただく「ありがとう」という言葉は、人生の宝物になります💎
国際介護士としても、日本の介護文化を発信する役割をもつ職業として
「寄り添う介護」の魅力が、世界中に広がり、介護に興味を持つ人が増えたらいいなと心から思います😊
最後に、介護職に迷っている人へ
もし、この文章を読んでいる中で「介護をやってみたい」と思っている方がいれば、ぜひ一歩踏み出してみてください👣
また、介護を続けるか悩んでいる方にもお伝えしたいです。
この仕事には、大変なことが多いです!
でも…。
他人の人生に関わる仕事だから、キレイごとばかりではないと考えます。
本当に辛くてしんどい事はあるけれど
それ以上に心が満たされる瞬間が待ってる✨
そして、そんな瞬間に出会えたとき、「この仕事を選んで良かった」ときっと思えるはずです🌟
強制ではなく
視点を変えるだけで、私は介護の仕事を誇りに思えるようになったので☺️
こういう、考えもあるんだなと思ってもらえると
励みになります🥹
読んで頂き感謝します❤️