【投資信託の話31】ステルス値上げは商品力のなさの表れ

それでは始めましょう。

約10日ぶりの投稿となり、申し訳ありません。

熱はなかったのですが、咳がひどくて、かなりつらい日々を過ごしていました。

コロナにかかったときは咳がなかったのでそこまでつらくはなかったのですが、咳が出るとほんと、いろいろな面で支障をきたしますね。




今回は久しぶりに投資関係の記事からの気づきをお話ししていきます。

テーマは「ステルス値上げ」です。

モーニングスター(株)ファンドニュース 2022/04/28 の

【米国リセッションは心配無用で先進国株式の出直りを期待、ブラックロックが22年市場見通しをアップデート】 

が元ネタです。

⇒ https://www.morningstar.co.jp/market/2022/0428/fund_01677.html


以下少し長いですが、そのまま引用します。



ブラックロック・ジャパンの取締役チーフ・インベストメント・オフィサー兼マネージング・ディレクターの福島毅氏(写真)は4月28日、オンラインでメディア向けの説明会を開催し、昨年12月に発表した市場見通しをアップデートした。今年に入ってから、米FRBの金融引き締め姿勢が強化され、また、2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻、中国の主要都市でのロックダウンなど、新しく出来した事態を踏まえた修正を語った。福島氏は、「市場では米国の景気がリセッション(不況)に落ち込むのではないかという懸念が出ているが、米国が金融政策によってリセッションに落ち込むようなことはない。引き続き、米国株式は魅力的で先進国株式には強気の姿勢を変えない」と語った。一方で、「日本株式のオーバーウエイトは継続するものの、中国株式については、オーバーウエイトをいったん取り下げて再検討が必要。ロックダウンの長期化によって今年の5.5%成長は難しい」とした。



●ブラックロックとは?

このブログは一応、投資初心者の方向けに書いているので補足しておくと、ブラックロックというのはアメリカにある世界最大の資産運用会社です。確か、アクティブファンドの取扱いがメインだったと思います。

ちなみに昨年末頃だったと思いますが、ブラックロックの天然資源ファンドへの投資を考えました。

でも、一般口座で税金がかかるのでやめた経緯があります。もし、そのときに投資していればどうなっていたんでしょうね。

コモディティファンドは今も関心はあって、ちょくちょく基準価額を見たりしているのですが、

・つみたてNISAやiDeCoでは取り扱いがないこと(値動きが激しいから?)

・一般口座なので税金がかかる(それを上回るパフォーマンスが期待できるのか?)

以上が理由で踏み切れていません。まぁ、今投資しても高いので「高値づかみ」になる可能性が高いかなと。

なお、みんな大好き「バンガード社」は世界第2位と位置付けられています。



さきほどの記事自体は資産運用会社の今年の見立てにすぎず、あくまで予想の域を越えないので参考程度にしておきます。

「おっ!」と思ったのは、日本株について言及した以下の文章です。また引用します。



日本株式の中では、「原材料価格等の上昇を製品値上げによって吸収できるような企業群が評価できる。同じ価格に据え置いて商品の量を減らすような"ステルス値上げ”を志向するような製品力に自信のない企業は評価できない」と日本企業の中でも株価格差が出てくるだろうと見通した。



この「同じ価格に据え置いて商品の量を減らすような"ステルス値上げ”を志向するような製品力に自信のない企業は評価できない」という部分に強い印象を持ちました。

ウォーレン=バフェットのいう、特出した商品を持つ企業に投資をする、ことと似ているなと。


最近はいろいろなものが値上げをしているので目立ちませんが、2、3年前くらいに「ステルス値上げ」という言葉が出てきたように思います。

あえて商品名はあげませんが、特に食料品で値段を上げないために内容量を減らして販売する、という手法がありました。

量を減らすことについてきちんと発表をしている会社もあったとは思いますが、消費者の買い控えをおそれたためか、量を減らして素知らぬふりをしている(本当にそういう意識なのかまではわかりません)、というところも多かったと思います。

食料品はコモディティ化(商品の違いがほとんどない)しており、差別化が図りにくいため、ほとんどのメーカーは量や価格を見直すくらいしか打つ手がないとは思います。その反面、消費者の信用を損ねる恐れもある、という認識はあったのかどうか。



例えば、少し前に「うまい棒が値上げをする」というニュースがありました。

あの事例は、値上げ理由をきちんと説明しているので世間からとても好意的に受け入れられた感じでした。値上げという消費者にとってのマイナスをいかに和らげて、これからも購入していただくか、という点でお手本のように思いました。

これは勝手な推測ですが、メイン商品が少ない、規模の小さい会社ほど、そのあたりを正確にとらえて行動しているように思います。

大きな会社は多くの商品を取り扱っているからか「売ってやっている」という意識が働きがちなのか、それとも、幹部やほかの部署が決定したことなのでそこまでの意識が働かないのか…。


この記事を見るまでは「ステルス値上げ」に特に関心はなかったのですが、今回はじめてそういう風にとらえられるのだな、という気づきがあり、お話した次第です。



まとめると、

ステルス値上げは

・商品力のなさの表れ

・消費者の信用を損ねる可能性

・値上げするならきちんと理由を説明するほうが世間に受け入れられやすく、その後の販売にも影響する(例.うまい棒)

となります。


今回は以上となります。

それではまた!

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