【投資信託の話12】参考書籍「敗者のゲーム」

それでははじめましょう。

今回から投資に関して勉強してきた中で参考になった書籍の概要についてお話していきます。





・敗者のゲーム[原著第8版]  チャールズ=エリス著、鹿毛雄二・ 鹿毛房子訳 日本経済新聞出版  今回はココ

・投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント  バートン=マルキール・チャールズ=エリス著 鹿毛雄二 ・鹿毛房子訳 日本経済新聞出版

・「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい 朝倉智也著 ダイヤモンド社

・改訂版 一番やさしい! 一番くわしい! はじめての「投資信託」入門 竹川美奈子著 宗 誠二郎イラスト ダイヤモンド社

・史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵 メアリー=バフェット・デビッド=クラーク著 峯村利哉訳 徳間書店

・ 世界のエリート投資家は何を考えているのか アンソニー=ロビンズ著 鈴木雅子訳 三笠書房

・ 世界のエリート投資家は何を見て動くのか アンソニー=ロビンズ著 鈴木雅子訳 三笠書房

・ビッグ ミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ マイケル=バトニック著 鈴木立哉訳 日経BP




●敗者のゲームとは・・・

「敗者のゲーム」の著者チャールズ=エリス氏はアメリカの資産運用コンサルタントで、インデックス投資の優位性について様々な著作で説いています。

タイトルになっている「敗者のゲーム」とは、ミスによって結果が決まること、反対に「勝者のゲーム」とは、勝つための動きで結果が決まることを指しています。

現在の市場は敗者のゲームであり、ミスをしないことが結果を出すうえで重要だとしています。著書の中ではテニスの勝敗における、プロ(相手に勝つためのプレー)とアマチュア(ミスで自滅する)の違いを例にしています。




ではなぜ、市場は敗者のゲームなのでしょうか。

1960年代、市場は個人投資家が9割を占める一方、機関投資家(生損保・年金基金など、大量の資金を運用する投資家)は1割を占めるだけでした。

当然ながら、機関投資家は個人投資家よりも資金力や情報収集力・人財面で上回っており、市場(個人投資家)に勝てる(市場平均を上回る)という意識が支配的でした。

そして、市場より高い成果を上げるために努力をする機関投資家が増えていき、市場を支配するようになりました。取引所の取引の99%は機関投資家が占めているそうです。

機関投資家=市場という状況で市場(自分たちの総体である市場)に勝つことが求められますが、それは簡単なことではありません。なぜなら、機関投資家には能力が高く、すぐれたサービスを提供するファンドマネージャーが大量にいるからです。自然と、ほかの優秀なファンドマネージャーに勝とうとするのではなく、よりミスを少なくするようになってきます。

その結果、資産運用=敗者のゲーム、となったわけです。



著者は本書で伝えたいこととして、次のように述べています。

「現実的な投資目標を決め、その目的を達成するための現実的な投資方針をえらび、その方針をズレることなく辛抱強く貫く、そうすれば、私たちは本当の勝者のゲームができる」


投資の目標と投資期間・投資先・投資方法を決めたら、市場の混乱に動じず、投資し続ける・・・というように解釈をしました。


今回は以上となります。


それではまた!



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