【投資信託の話22】参考書籍 航路を守れ バンガードとインデックス革命の物語

それでは今晩もはじめましょう。

今回は投資に関する書籍を読み終えたので、参考書籍として追加しておきます。

タイトルは「航路を守れ バンガードとインデックス革命の物語」 ジョン=C=ボーグル著 石塚順子訳 幻戯書房 です。



この書籍は資産運用会社バンガード社を創設した、ジョン=C=ボーグル氏(1929~2019)の自伝的書籍です。

入社した資産運用会社のトップに任命されながら退場を迫られ、バンガード社を設立、投資家に奉仕することを目標としたインデックスファンドの立ち上げから現在までの歩みが述べられています。

500ページ近い書籍でありながら、それを感じさせない軽やかかつ没頭させてくれる語り口です。


インデックスファンドはほとんどのアクティブファンドよりも優位性があることや長期投資のすすめなど、投資信託の情報サイトなどでよく目にすることはもちろん触れられていますが、それ以上に印象的だったのは、最終章の「第20章 本当に大切なこと ― 回顧録」です。

著者の人生で出会った人や学んだ事柄がアルファベット順に書かれています(このアルファベット順に記すという方法はほかのことでも活かせるかもしれません)。

こういう出会いや学びがあったからこそ、バンガード社を設立することにつながったのか、と思いました。




なお、「バンガード」という名称は1798年のナイル開戦時のネルソン卿の旗艦が「HMSバンガード号」だったことにちなみます(76-77ページ)。その出会いは本当に偶然だったみたいです。


書籍のタイトル「航路を守れ(ステイ・ザ・コース)」とは著者のモットーにしている言葉です。最後に、その意味について記しておきます。

”私は普段、「航路を守る」という表現を、株式市場の毎日の変動は無視して、米国経済の長期的な成長を重視するという、投資を成功させるための重要なルールとして使っている。だが、この回顧録を書き上げるにあたり、「航路を守る」というのは、短い人生の間に必ず起きる浮き沈みを乗り越え、豊かで尊敬に値する人生を十分に生きるための優れたルールでもあることを、伝えたいと思う。“(463ページ)


本日は以上となります。

それではまた!

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