【投資信託の話8】高いときに買わないで
今回は「高値づかみの安値売り」についてお話をしていきます。
本題に入る前にお話ししているテーマ一覧です。
・投資をする目的を決める
・長期・分散・積立投資が重要
・卵は1つの籠に盛るな
・運用コストを抑える
・アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことが多い
・高値づかみの安値売り ⇒ 今回はココ
・相場が下落しているときこそ買い
※傍線はすでにお話した内容になります。
※思いついた順番に書きだしただけなので、今後、変更・追加する可能性もあります。
●高値づかみとは
文字どおり、基準価額が高いときに投資信託(以下、投信)を購入する、という意味です。
例えば、現在のように世界的にインフレが進み、コモディティー(商品)関連の基準価額が上がり調子の状況でその投信を購入することです。
金や原油などに投資する投信は値上がりが進んでいますが、すでに高値圏にあるため、今購入するのはあまりおすすめされません。これから下落をした場合、高値のときに購入した基準価額と下落局面での基準価額の差がそのまま、マイナスになってしまうからです。
反対に下落基調のときに購入しておけば、上昇基調のときに購入するよりも多くの口数を得ることができます。それが、上昇基調になったときに活きることになります。
●安値売りとは
高値づかみの反対で下落基調のときに売り急いでしまうことです。
たとえば、経済状況の悪化で基準価額が大幅に下がっている状況にあるとします。
そのとき、投資をはじめてあまり時間がたっていない人は「基準価額が下がっているから、今のうちに自分も売って少しでもマイナスを抑えよう」と売り急ぐことがあります。それにならって自分も売ってしまうと「安値売り」となり、マイナスとなってしまいます。
投信の基準価額が大幅に上がっている場合、あるいは下がっている場合、目先の動きに反応してもうまくいくことは少ないので、投資を始める際に決めた「長期・分散・積立投資」の考え方に基づいて冷静に投資を続ける必要があると思います。
今回は以上となります。
それではまた!