見出し画像

最近目にする、ドルコスト平均法って?

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、
同じ金融商品に
同じ金額を
定期的に投資していく
投資方法のことである。

投資信託などの
金融商品は、
価格が日々変動しています。

そのため、
同じ金額の投資でも
毎回買い付けられる量は変わり、
長い目で見れば
購入価格の平準化が
期待できます。

また毎月など
定期的な買い付けとなるため、
価格が下がったら買い上がったら売る
といった投資のタイミングを考える
必要がありません。

売買の機会を
逃すことなく投資できる点も特徴といえます。

ドルコスト平均法のメリット

価格上昇、下降、どちらの局面でもスタートで可能

一般的な投資の場合、
利益を出すためには、
価格が下落したときに購入する
など購入のタイミングを
気にすることが必要になります。

しかし、
ドルコスト平均法では、
上昇しても下落しても
同じ金額を投資し続けることになります。

そのため、
現時点で価格が
・上がる局面
・下がる局面
のどちらであっても
すぐに投資をスタートすることが
可能になります。

相場を見て、
売買タイミングを見るのが
難しい人にとっても
ピッタリの投資法といえます。

購入単価を平準化可能

ドルコスト平均法は、
長期間同じ金額を
投資する投資法になります。

そのため投資する
金融商品の価格が下がると、
多くの量を買い付けでき、
価格が上がると買い付けできる量は
減ることになります。

この投資法は、
金融商品を毎月同じ量ずつ
購入する投資法とは異なり、
購入価格を平準化できる
という点がメリットになります。

ドルコスト平均法で
積み立てを行う場合と、
金融商品を同じ量ずつ
購入し積み立てる
定量積立の違いを
確認してみましょう。

【ドルコスト平均法】

1月/2月/3月/4月
1口当たりの金融商品の価格
1000円/1200円/900円/800円
購入額/1000円/1000円/1000円/1000円
平均購入単価:約955円
購入口数:1口/約0.83口/約1.11口/1.25口
購入口数:約4.19口

【定量積立】

1月/2月/3月/4月
1口当たりの金融商品の価格
1000円/1200円/900円/800円
購入額1000円/1200円/900円/800円
平均購入単価:975円
購入口数/1口/1口/1口/1口
購入口数:約4口

定量積立に
比べてドルコスト平均法のほうが、
平均購入単価としては
低くなったことがわかります。

相場に一喜一憂しなくてよくなる

通常の投資の場合、
安くなったときに買い、
高くなったら売ることで
利益を得ることが可能です。

そのため
いつ売買するかといった
タイミングを見るために、
相場を逐一確認しないといけません。

しかし、
ドルコスト平均法の場合は、
定期的に投資することが
決まっていることから、
相場を毎日チェックする必要はありません。

つまり
日々の価格の変化などを
一喜一憂しなくてもよくなります。

相場を頻繁に
チェックしなくてもよいため、
・相場を見る時間がない
・投資に不慣れで相場を予想することが難しい
といった人にも向いた投資方法といえます。

初期の投資費用が安くすむ

投資といえば
数十万や数百万単位のまとまった資金が必要なのでは?
と感じている人もいるかもしれません。

たしかに、
そのような投資方法もありますが、
ドルコスト平均法は積立型の投資になるため、
毎月数千円単位から始めることが可能です。

なかには、
毎月100円から積み立てができる
金融機関もあるくらいです。

そのため、
今は投資に回すほどのお金の余裕がない人でも、
投資を始めやすいといえます。

ドルコスト平均法のデメリット

以上の
メリットが多いドルコスト平均法だが、
始める前にデメリットも確認しておきたい。

毎月の手数料負担が積み上がる

金融商品を購入する場合、
金融機関や商品によっては
購入手数料がかかることがあります。

その場合、
毎月の買付時に投資金額とは
別に手数料も負担しないといけません。

毎月の購入金額が
少なかったとしても
長期間投資を続けていけば
手数料負担も
それなりの金額になることが
予想されるため、
注意が必要です。

また、
投資信託の積み立てを選択した場合、
信託報酬も
負担する必要があります。

信託報酬は、
投資信託を運用してもらうための
必要経費であり、
保有する間は
毎営業日払い続けることが必要です。

信託報酬の割合は、
純資産総額に対して
年0.5~2%程度だが、
こちらも長期間の投資で
負担額が増えてきます。

投資する投資信託を選ぶ際は、
信託報酬額についてもチェックが
必要です。

短期売買には向かない

株式など
多くの投資では安いときに買って、
高くなったら売って利益を得ることができます。

金融商品によっては、
値動きが大きいものもあるため、
買ってその日のうちに売却する
デイトレードを行う投資家もいるほどです。

ただ、
ドルコスト平均法は、
長期間投資で購入価格を
平準化し少しずつ利益を
積み上げていくスタイルとなるため、
短期間で利益を得たい人には不向きといえます。

自分の投資スタイルや目的により
選択したいものです。

ドルコスト平均法でないほうがいいケース

価格が上昇し続けた場合

景気が良くなってきたなどの理由で
株価や金融商品の
価格が上昇し続けることがあります。

そのような状況では、
ドルコスト平均法で投資しないほうが
良いとされています。

ドルコスト平均法は、
価格が上下する相場の中で
少しずつ平均購入価格を
下げていく手法です。

そのため、
上昇し続ける相場では、
ドルコスト平均法の効果を
発揮することができないためです。

価格が上昇し続けると
予想するのならば
積み立てではなくある程度、
まとまった金額を投資して
価格が上がったら売る投資のほうが良いといえます。

急激に価格が下落した場合

価格が上昇し続ける場合と同様に、
急激に価格が下落する場合も、
ドルコスト平均法の良さが生かせなくなる。

今まで積み立てた
資産の価値が大きく下がってしまうためです。

急に価格が下がった後も
そのまま下落傾向が続く場合は、
損失を覚悟で売却することも
検討しなければならない。

ドルコスト平均法を利用した投資

積立投資信託

投資信託とは、
株式や債券などさまざまな
金融商品をテーマごとにパッケージ化して
販売しているものです。

組み入れる銘柄の選択や
入れ替えについては運用のプロが行うため、
投資する側は売買のタイミングなどを
考える必要がありません。

投資信託は、
積立投資の対象に選ばれることが
多い金融商品でもある。

月数千円から投資することを
アピールしている証券会社も多いです。

つみたてNISAなども
選択肢にあがりますね。

純金積立

有事の金という
言葉で表されるように
相場の下落局面に強いといわれるのが
純金への投資になります。

純金積立では
毎月、定額、もしくは決まった量の
金を購入し続けていきます。

ドルコスト平均法を意識するならば
毎月定額の積み立てを選択しましょう。

なお積み立てた純金は売却して
現金での受け取りもできるが、
地金やコインなどで受け取れる場合もある。

外貨建MMFの積立サービス

外貨に投資したい場合は、
外貨で運用される投資信託である
外貨MMFを検討してみるのも
選択肢の一つです。

組み込まれている銘柄は、
格付けの高い外国の国債や地方債になるため、
株式で運用する投資信託よりも
リスクが低めなことが特徴です。

外貨への投資では値動きだけでなく
為替レートもチェックする必要があるが、
積み立てにするとそれらを考える必要は
少なくなります。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

公的年金にプラスする形で
老後のお金を作りたい人に
人気なのが個人型確定拠出年金
iDeCoになります。

国が定めた投資信託の中から
選択して積立投資をすることができる。

掛け金は全額控除、
運用益は非課税で再投資、
将来の受取金額にも控除があることも
大きなメリットです。

ただしiDeCoは、
老後の生活資金作りのための投資となるため、
原則60歳までは受取不可である点は
気をつけないといけません。

コツコツと投資したい人に向いているドルコスト平均法

ドルコスト平均法は、
同じ金額を定期的に投資する
積立投資です。

保有する金融商品の価格の
平準化が実現できる点が大きなメリットになります。
・相場の値動きを見るのが難しい
・価格が上下するのが怖い
といった場合にぴったりの
投資法といえそうです。

一度に大きな金額を投資に回し
利益を狙うタイプの投資家より、
長期間コツコツと投資していきたい人に向いています。

ただ、
相場が上昇し続けたり
下落し続けたりする場合は、
ドルコスト平均法の魅力が生かせません。

メリットだけでなくデメリットも
しっかりと押さえておきたいですね。

※投資は自己責任でお願いします

一緒に学んでいきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!