世代間扶養の仕組みって・
日本の公的年金制度は、
基本的に現役世代が納める保険料が、
年金受給者への給付に回る
世代間扶養の構造で運営されています。
これを賦課方式といいます。
公的年金受給者1人を
何人の現役世代で支える
必要があるのかを示すなどの
図が有名ですが、
1975年には、
現役世代8.6人で1人の年金受給者を
支えればよかったものが、
現在(2021年)は2.1人で1人、
2040年には1.5人で1人の
年金受給者を支える必要があることが予想されています。
このように世代間扶養の
バランスを保つことが難しい中、
制度を維持するため、
公的年金の給付額の引下げや
支給開始年齢の更なる引上げなどの
厳しい見直しが実施されています。
なお、
日本の公的年金は基本、
賦課方式ではありますが、
保険料のうち年金給付に
充てられなかった部分については、
年金積立金として
年金積立金資産運用独立行政法人(GPIF)で
運用することで賦課方式のデメリットを補っています。
一緒に学んでいきましょう!