貸株ってなに?
貸株には、2つが言われています。
1.信用取引で売建(空売り)を行うため、
証券会社が投資家に対して株券を貸し出すこと
2.投資家が保有する株券を証券会社に
貸し出すこと
ここでは、
2つ目の、
貸株サービスについて説明していきます。
保有する株を貸し出して貸株金利を受け取れる
貸株サービスの対象は、
証券会社が対象外とする銘柄を除いた
国内上の貸株サービスを指しています。
株券を
証券会社に貸し出すことで、
投資家は証券会社から
貸株金利を受け取ることができる。
貸株金利は、
証券会社が株券を借り入れるために
支払うレンタル料のようなものになります。
銘柄や日によって変動し、
中には年1%以上となる銘柄もあります。
証券会社は
投資家から借り入れた株券を
他の投資家などに貸し出し利益を得ており、
その中から投資家へ貸株金利が支払われています。
貸株中の配当金や株主優待はどうなる?
貸し出されている株の名義は
証券会社となるため、
投資家自身は、
株主としての権利である配当や株主優待、
株主総会での議決権などは取得できなくなります。
貸し出し中の株に支払われた
配当については、
一般的に税金が源泉徴収された後、
配当金相当額として
証券会社から投資家に支払われます。
株主優待や議決権を得るためには、
権利取得の基準日に
株主であれば良く、
つまり基準日に
貸株を解除して
株を返却してもらっておけば、
それ以外の期間に貸株金利を受け取りながら、
配当や株主優待、議決権なども
通常通り取得できることになります。
証券会社によっては、
基準日に合わせて株を返却して、
権利取得後に
再度貸し出す手続きを
自動で行うサービスもあります。
貸株の5つのメリット
①貸株金利を受け取れる
貸株の最大のメリットは、
貸株金利を受け取れることです。
・貸株金利が高いほど
・貸し出す株数が多いほど
・貸出期間が長いほど
より多くの貸株金利を受け取れます。
②株を保有しているだけで利益を得られる
株を保有しているだけで
利益を得られるのも貸株のメリットです。
配当に加えて貸株金利を受け取れば、
保有する株の運用効率を高められる。
③貸株中も売却は自由にできる
貸し出している株は
自由に売却できます。
売却するときに
株を返却してもらう手続きは必要はありません。
通常通りに売り注文を出せば、
自動的に貸株状態が解消され、
タイムラグがなく売却できます。
④貸出期間を自由に決められる
株の貸出期間を自由に
決められるのもメリットです。
貸株金利は日割りで計算され、
貸出期間に応じて貸株金利を受け取れます。
定期預金や個人向け国債のように
満期がないことから、
途中解約によるペナルティも
ありません。
⑤手数料は無料
貸株サービスは
手数料がかからず、
無料で利用できます。
受け取った貸株金利は
雑所得として総合課税の対象になるため
原則、
確定申告が必要となる点は
注意が必要になります。