オンライン化の落とし穴
ビットコインといった仮想通貨が注目されている
Lineで送信できたりQRコードで決済できるらしい
この仮想通貨はブロックチェーン技術を使用しているとのことだが、流通量が増えると書き込めるデータ量に制限がるので決済に時間がかかるようになるといった弱点があるらしい
仮想通貨の普及においては日常生活費の決済程度でしか日本国内ではしばらくは発展しないと考えられる
IT長者といっても国内の資産家と比較すれば極めて小規模な集団であり、ITに敏感な若者の資産程度では日本は動かせない
お金持ちは自分で資産を動かせない
大きすぎてお金を動かすとお金がかかるので生活に困っているわけではないので通常はお金を動かさない
もともとたくさんあるので増やそうとも思わない
増やすと所得税住民税相続税等がかかるので資産規模の小さい人にとっての投機のリスク(損するリスク)+儲かってしまった時のリスクがある
したがってわけのわからない仮想通貨に資産を投入しようと思わない
日本円は日本国民の大半が大いに信用している状態である
しかしながら、人口の減少や高齢者の増加で現在の貯蓄は今の高齢者たちが食いつぶしていくと考えられる
技術の進歩はすさまじく速いが実社会に応用できるようにするためには誰でも理解できるレベルで使いやすくなくてはならない
iPhoneは極めて使いやすい
90歳のおばあちゃんもiPhoneで電話している
技術はこのレベルにまで落とし込んで初めて価値があると考えられる
一方でおばあちゃんたちは振込したくなったら農協か銀行か信用金庫にいくことが多い
わけのわからないオンラインで数字を間違えるくらいなら馴染みの農協でお任せした方が安心だと考えている
つまり、仮想通貨は日本円を代替できない
しかしながら、高齢者が現金を持ち歩くことは現実的には困難が増える
一万円がたくさん入っていて、買い物を繰り返すと財布が小銭だらけになってしまう認知症の高齢者も多い
大金を財布に入れたヨタヨタの高齢者は犯罪者に狙われやすくなるだろう
今すぐにお金を仮想通貨に代えられないということだ
ソフトバンクの通信障害事件があり、ソフトバンクユーザーのオンライン決済はストップしたのだが、現金至上主義であるからうまくいっている時もある
数ある大震災を経験しても被災直後でも意地でも商品を並べる小売店の努力然りで日本人が日本という国と日本人自信を信じて生きていることが最高の安全なんだと感じる時がある
オンライン化と国際化すべきだと妄信的に布教している人もいるが、日本の文化を求めて外国人が日本を訪れているように、日本人の信用の証である円自体を磨き上げてドルに負けない通貨にすることをもう少し考えてもいいと思う
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