リモート協演 音楽ライブ配信 ケースno.2
要素もりもりのイベント配信です。『リモート音楽協演』『有観客音楽ライブ』『生配信』を同時に行っています。それぞれに興味がある方もどうぞ
今回行ったこと
東京会場と熊本会場をインターネット接続
映像はzoom、音声はYAMAHA syncroomでやり取り
熊本会場は有観客で会場の音響も設置
Atem mini Proスイッチャーでまとめてツイキャスにライブ配信
チャレンジしたこと
YAMAHA syncroomによるリモート音楽協演
有観客&生配信のハイブリッド型ライブ
Atem mini proスイッチャーからツイキャスへ配信
配信対象のイベントはこちら
Chika&得田サトシ ふたりの鍵盤ハーモニカ奏者リモート協演ライブ
熊本県天草市と神奈川県横浜市の鍵盤ハーモニカ奏者が900kmを隔てて音楽協演するライブです。
https://twitcasting.tv/c:jazz_justit/movie/667014672
配信構成図
機材は長くなるので最後に記載します。
概要・ポイントとしては以下のとおり
<映像>
・1カメ全体、2カメ 出演者Aアップ、3カメテロップ、4カメ出演者Bアップ(Zoom)
・4カメ用の映像=PCの拡張画面で、zoomを全画面表示
・上記を映像分配し、ライブ会場、出演者A、スイッチャーへ出力
・開始前に東京会場が表示されないよう、Zoom画面の上に画像を表示した
・音声はYAMAHA syncroomでやり取りした
・業務連絡はFacebook messenger
・熊本→東京への映像は配信と別系統のwebcamを使用
<音声>
・配信用ミキサーYAMAHA AG06を使い、東京側YAMAHA syncroomの音声を受け取り
・熊本側も同じ配信用ミキサーで各種音声入力し、東京側へ音声を出力
・配信用ミキサーから配信用に、スイッチャーへ音声出力
・配信用ミキサーから会場用に、会場用ミキサーアンプへ音声出力
<配信>
・Atem mini Pro標準ではツイキャス配信出来ないため、設定変更(streaming.xml)を行った。
・配信のモニタリングはiPadで独立して行う
発生した課題と実際にやったこと(トラブルシュート)
・配信用ミキサーの入力が足りなくなった
→RCA端子などを駆使してギリギリ間に合った
・Zoomの映像は一度スイッチャー(今回使用と別のAtem mini)を経由する予定だったが、省いた
→画像を全画面表示し、隠したりすることで対応できた
・Atem mini proは1.テロップ表示、2.スイッチ時のミックス、3.カスタムした画面構成の表示などが同時に出来ない
→3番を諦めて、1番と2番を別の担当者に変更した
振り返り
・東京側の音声が割れていたらしいがちゃんと気づけなかった。配信のモニタは片手間だったので、担当をつけるべきだった。
・スイッチングの補助がいるだけで大助かり。テロップ表示・スイッチングなど配信時の役割が複数ある場合は操作補助は必要
・配信用ミキサーの入力が足りなくなった
→RCA端子などを駆使してギリギリ間に合った
→音楽ライブの場合は外部ミキサーを活用する・オーディオインターフェース&ミキサーという構成を検討する
・東京側の画質・音質はイマイチだった。通信環境を中心に品質向上の必要ありだった
主要機材一覧
<映像>
メインカメラ:Panasonic LUMIX G99(電源はカプラー使用)
※カプラー:電源で動くバッテリーのダミーみたいなやつ
2カメ:Sony ZV-1(電源はUSB使用)
分配機:
<音声>
ミキサー:YAMAHA AG06
音声マイク:Rode wireless Go+
音声マイク2:Rode VideoMic Pro
<配信>
スイッチャー:Blackmagic Design / Atem mini pro
インターネットハブ:安い2000円位のもの
モバイルモニター:2~3万のもの
モバイルモニター:2~3万のもの
<その他>
スプリッター:PWAY PW-HT226P4 1X4 HDMIエクステンダースプリッター
※その他予備機材などは省略
まとめ
まだまだこれから、という点は有ったものの、まだ余り例のない(世界発?)のリモート協演&有観客&生配信ライブを無事に実行できたこと、またその準備により多くのノウハウを蓄積することが出来ました。
今後もノウハウを発信していきます。
ライブの一部は今後YouTubeで発信予定です。
https://www.youtube.com/channel/UCXyu7Z4VTcBRgIAbxlu-X3Q
新しい形の音楽活動を模索されている方の参考になれば幸いです。
不明点・疑問点・感想など有ればコメントください。