cluster音楽イベントの運営をChatGPTに頼りまくった話
どうも、てつじんです!これまで、100以上のclusterエンタメイベントを企画運営してきました。
バラエティ・演劇・講演・展示会などなど、色んなイベントをやってきた爺なんですが、あまりやったことのないジャンルが一個ありました、それは…
ラッパーたちが即興でラップをする「MCバトル」という音楽イベントはやったことあったんです。でも、純粋な音楽イベントはやったことがない。
そんなジッジが、某音楽番組「Mステ」のパロディ「マッチョステーション」というイベントを行うことに。
初のちゃんと(?)した音楽イベントに「やべえどうしよう」「何を準備すればいいんや」と困った爺。
そこで、とある結論に行き着きました。それは…
というわけで、これはcluster音楽イベント初心者のジッジが、ChatGPTに相談しまくった話です。
Discordでの企画やり取りの整理
一番最初にやったのは、既にdiscord上で話されていることの情報整理。何が決まっていて、決まっていないのか?これからやるタスクは何か?
それを明らかにするために、チャットをそのままコピペして…
(「------」から下が、コピペしたチャットです)
こんな感じで、まとめてもらいました。
この情報整理の精度は、めちゃくちゃ高いです。discordで誰が発言してるかっていうのも把握してるみたいだし、情報の洩れもない。
そして、何より情報がカテゴリ分けされて、めっちゃ見やすくなる。
個人的におすすめのやり方は、今回みたいな「決定した事項」「決定してない事項」「これからやるべきこと」が何かを教えてもらうことですかね。
今日やるべきこと教えて!: ChatGPT秘書
逐一作業結果を報告してたので、ChatGPTに秘書になってもらったって話です。
「今日は、どんなことから準備すればいい?」って聞いて、それを基に準備を進めてました。
今日以外の準備内容も把握しておく必要があったので、それ以外も逐一チェックしてました(たまに、今日やるべきものが後日に回されてる時もあったので)
ちなみに、会話の中で「この作業は今週末の日曜日でいいかな…」とか伝えると、その後分けてくれたりします。「これは終わったよー!」とか伝えると、ちゃんと消してくれます。便利ですよねぇ。
タスクの管理が苦手っていう人は、GPTさんを秘書にしちゃうのはありと思う。
リハに必要なものってなあに?
こういうタイプの音楽イベントってやったことなかったんで、リハって何すればいいか分からなかったんですよね…。
なので、率直に必要なものを質問しました。
スライドや演出に関しての記述が出てるのは、既に前の段階で話が出ていたからですね。
こんな感じで、リハの必要事項を出してもらったあと、演出部分に関しての話や、色んな話を詰めていきました。
色々と話を詰めていった後、リハに必要なものをまとめてもらいました。
ちなみに、お願いする前に「音楽イベントのプロデューサー(ディレクター?)として答えて欲しい」とか伝えると、より専門的に答えてくれたりするよ。
リハするにあたって、事前に準備すること?
リハに必要なものはわかったけれど、リハをするにあたって何をしておけばいいのか?っていうのも、質問して丸投げしました。
こんな感じで「む、これはわからん」って思ったことはどんどん質問していきましたね。
リハの流れと改善案を教えて!
リハに必要なことはわかった。けど、リハを更に良いものにできないかなと思った爺。改善案があれば欲しいなあと思ったわけですね。
そんなわけで、「仮説と反証のプロセスで~」という、ちょっと仰々しいプロンプトでリハーサル内容を分析してもらい、改善案をお願いしてみました。
これは、とあるYouTuberさんが紹介してたプロンプトです。物事を複数の視点から見てくれるので、良い判断材料になります。
今回であれば、グループの動きの確認の良い点、悪い点を明らかにしたうえで、悪い点を補う改善案を出してくれてますね。
こんな改善案を提案してもらったうえで、効率的なリハの流れを作ってもらいました。
リハの流れをチェックしたら、「これ、そのまま出演者用にコピペしてしまおう」と思った爺。
そんなわけで、出演者に渡すように文章を編集してもらいました。
ただ、このままだとdiscordにコピペできないので、書式がそのままコピーされるようMarkdownのコードにしてもらいました。
どっちの演出にしたらいいか教えて!
出演者のローラさんが、イベントの流れに関して2パターン提案してくれた時のこと。どっちがいいのかわからなくて、困ったんですよね。
その二つがどういうのかっていうと
A: 一つひとつの演奏の後に、感想タイムを設ける。
B: 全ての演奏が終わってから、感想タイムを設ける。
どちらかと言えばBかな~とか思ったんですが、判断が難しかったので、コピペしてChatGPTに質問してみました。
先ほどと同じ、「仮説と反証のプロセスで~」っていうプロンプトを使用したわけですね。
そうすると、かなり解像度の高い分析を出してくれました。
そして、どちらを推奨するかも出してくれました。
この中で納得感があったのは、「テンポ重視」という面です。長い感想タイムを差しはさむと、興奮が途切れて面白くなくなる可能性があるなあと思ったんですね。
こんな感じで、判断に迷った時は分析をして判断材料をもらう、っていうのはオススメです。
立ち位置を決めたい!
今回の音楽マッチョステーションの難しかったところは、立ち位置を決めなきゃいけなかったところ。
メインボーカル以外に10名のダンサーがいたので、どうしようか悩みました。
というわけで、雑に質問してみたら、結構ちゃんと提案してくれました。
これを見て、「こいつはいけるぞ」と思ったので、そのまま人数を指定して、もう一度立ち位置を作ってもらったのがこちら。
ただ、これを見ても全体の立ち位置がイメージしづらかったです。なんせ、「リードダンサー」「バックダンサー」とか、文字数多いですし。
というわけで、図にして欲しいってお願いしてみました。
そしたら、それぞれの役割の人を「M」とか「BD」みたいに短縮してくれました。おかげで、グッと配置イメージがしやすく。
そこから、配置の調整をお願いしたりして…。
こんな感じで完成しました。立ち位置っていう概念もわかっていて、ちゃんと配置も考えてくれるなんて、流石だなぁなんて思ったジッジでした。
スタッフリストを作って!
音楽イベントページにおける、出演者のリスト作るのってめんどくさいですよね。ジッジはめんどくさいです。
そんなわけで、ジッジはイベントページに載せるスタッフリストを、こんな感じでお願いして作ってました。
情報を与えて、こんな感じでまとめてもらったあと…
表形式にしてもらいました。あとは、またclusterイベントページに貼れるようにMarkdownのコードにしてもらったんですが…
このままXのアカウントをコピペしてしまうと、空白の部分が残ったままURLが貼られてしまいます。わざわざ消すの、面倒ですよね。
そんなわけで、Xアカウントを実際に貼ったバージョンを作り、無駄な空白を無くすようお願いしました。
すると、こんな感じでスッキリとした表を作ってくれました。
ちなみに、今回複数のグループで出演する人もいたので、「同じ人が別グループにいた場合、XアカウントのURLを補完してくれ」とお願いしてあります。こうすれば、一回貼れば十分ですからね。
そんなわけで、スタッフリストの作成を補助してもらうと、こんな感じでやると便利だったりします。
連続で出演する人を確認したい
今回は、同じ出演者が複数のグループで出演するようになってました。なので、誰が連続で出演するようになっていたか、把握できるようにしたかったんですね。
そんなわけで、連続する出演者が誰で、どの順番で出演するようになってるか、書き出してもらいました。
こうすると出演者側も覚えやすいですから、サクっと作ってくれたのはありがたかったですね。
タイムテーブルを作ってもらった
イベント全体のタイムテーブルの作る際に、何に気を付けたら良いか?そもそもどんな時間間隔で行けばいいのか?
よくわからなかったので、注意点や必要なことを質問して…
そのまま、ひな形を丸投げして作ってもらいました。
開催時間も何も伝えてないので、時間がテキトーになっていますし、なぜかパフォーマンス直前にリハが入っちゃってます。
ですが、1組1曲に対して10分程度という、かなり現実的な時間を出してくれました。
今回のイベントは特に、ステージへの登場が一人ひとり出てくというのもあり、結構時間がかかるようになってたんですよね。なので、そのまま10分を採用しました。
2分の感想タイムも入ってたんですが、これも「演者の入れ替えをつなぐMCトークの時間として、必要だな」と思って、そのまま採用。
あとは、会場に集合する時間と盛り込んでほしい情報を追記してもらい…
加えて、イベントのオープニングの演出が欲しかったので、そこも質問してみた。
そしたら、こんな感じで返ってきました。
この返事から、「会場の暗転⇨ライトアップ」「無音⇨スタートのBGM」っていう案でいいなぁと思い、決定。実際のイベントで使われたわけですね。
こんな感じで、色々とChatGPTに伝えて全体のタイムテーブルを調整していき、最終的にこんな感じに。
ただ、これも「文章まみれで確認しづらいな…」と思ったので、出演者用に表形式にしてもらいました。
まとめ
というわけで、ChatGPTを使ったcluster音楽イベントの運営、いかがだったでしょう?
音楽イベントの運営に慣れてる人も、まだ全然慣れてない人も、使える内容があったのではないでしょうか。
discordにおけるやり取りの整理、企画内容に関する相談、スタッフリストの作成、タイムテーブルの作成などなど…。
他にももっと便利な使い方があるると思うので、ぜひ有効活用してもらえればと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?