ミステリーな紛失物。【エッセイ】
ちょっとお母さんの毛抜きがないよ。
ある時使おうと思っていた毛抜きが定位置にない。どうしたものか?私もよくものをなくすのだが家のどこからか出てくる。神隠しにあったのか?はたまた小さいおっさんが連れて行ってしまったのか??ミステリー。
きっと使ったのは娘っこ。私のものをよく使う娘っこ。無くしものも多い。私の毛抜きをいつも使う常習犯。そして、定位置に戻さないし、ものもなくしがち。頼むから教えてくれ。どこに行った??
えぇ~私そこに返したよ。よく見た
見たけどいつも置いてあるところにないのですが。
知らないよ。お母さんつかったんじゃないの?
えぇ?使ってなくて使いたいから探しているのよ。返したんなら元あった場所にあるはずでしょ?
す、鋭い・・・でもないものはない。だって使って戻したもん。
本当に~??今も持ってるんじゃない?部屋で使った?
はぁ~??使ってないよ。部屋にないし。
もうそろそろけんか腰になりそうだったので今回はこのくらいにしておいてやろう。
多分家のどこかにはあるよ気長に待とうという娘っこにかちんときて。
いやいやいやどこかにあるんじゃ見つかるはずでしょ?
だってないからもういいじゃん??
そういう問題じゃないよ。どこに置いたの?やはりけんか腰になりつつある。
え~最後に使ったのが洗面台でそこからの記憶はあまりない。
じゃあ仕方ないから私も夕飯作るかなと思い立ったのだが、娘っこが最後につかった場所が気がかりだったので推理してみた。最後に使ったのが洗面所。小物入れには入っていない。毛抜きはピンクなので目立つ存在なはずだからすぐ見つかるはず。小物入れにないということはそこいら辺に置いたはず。あるとすれば洗濯機の上とその後ろの棚の上しかない。洗濯機にはおいてない。ということは・・・。
とバスタオルの入っている棚のタオルのカゴの下を覗いてみる。するとピンクのフォルムを発見。見事にビンゴ。私の毛抜きが見つかったのである。
あぁぁぁ~~~~!!!あった~~~!!!思わず娘っこに聴こえるように叫んだ。あったぞ~~やっぱり娘っこが使ったんじゃないか~~!!!!
少々イライラ気味に毛抜きを見せつける私。
毛抜きを見た娘っこ少々青ざめ負けを認め、即座に土下座。
「申し訳ございませんでした~~~~」
やっぱり母の推理は正しかった。失くしたのをあわよくば使った覚えのない私のせいにされるところであった。危ない危ない。策士な娘っこよ母のほうが一枚上手だったようだな。まだまだ詰めが甘いぞ娘っこよ。
以後娘っこが私のものをなくしたら自分で見つかるまで探させる刑に処するぞ!!と本気で思う母なのであった。
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