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インターネットの匿名性を高める方法

違法アップロードやアダルトチャットでモザイクなしの「脱ぎすぎ」、Twitterなどでの誹謗中傷などでインターネットから個人が特定され、通報されたり逮捕されたという話を聞いたことはありませんか?また、「特定厨」につきまとわれてストーカー被害に遭うという事例もあります。

プライバシー安心なインターネットの使い方のコツをまとめてみました。(犯罪を助長する目的はありません。知らないうちに個人情報を流したくない、個人情報を使われたくない、インターネット検閲を受けたくないという方向けです。)

  1. 匿名性の高いプラットフォーム、サーバー

  2. IPアドレスを隠す

  3. VPNとTorを使う

  4. スマホのSIM/IMEI 情報

  5. アプリからの同期を許可しない

  6. 写真の写り込み

1.匿名性の高いプラットフォーム、サーバー

万一、あなたが何かのトラブルに巻き込まれた時に、警察や弁護士が「プロバイダ責任制限法」を使ってあなたの情報を探ろうとするかもしれません。
この法律はプロバイダ、サーバの管理者・運営者、掲示板管理者などの損害賠償責任の制限と、発信者情報の開示を請求する権利を定めたものです。
海外のサーバや掲示板の管理者に開示を請求することは国内よりは困難であるでしょう。
また、管理者・運営者のプライバシーに対する姿勢や運営方法といったものにも注目してみましょう。

dTube」という動画投稿サイトがあります。YouTubeに似ていますが、ブロックチェーンが採用されることで、分散管理体制が敷かれています。ユーザー同士で相互に監視しあうため、中央管理者が存在しません

ブログ運営でよく使われる「エックスサーバー」は国内企業ですから、プロバイダ責任法に基づいた情報開示を求められた場合応じる確率は高いでしょう。一方、オランダなど法規制の緩い国にサーバーを置き、高いレベルのプライバシーを謳うレンタルサーバー会社も多数あります。ルーマニアのCockBoxという会社は匿名での利用が可能なことを売りにしています。匿名通貨であるMonero(XMR)での支払いも可能です。登録に必要なのはメールアドレスのみで、登録時にTorを使い完全に匿名での利用もできるVPSサービスです。

2.IPアドレスを隠す

IPアドレスとは、インターネット上の住所のようなものです。グローバルIPアドレスはルーターなどのインターネットに接続する機器に割当られています。あなたが自宅の固定回線をPCに接続した場合には、個人特定がされやすいと言えます。

個人の特定されにくいIPアドレスを使う方法として、

他人名義のルーターを使う
VPNを利用する
Torを利用する

と言った方法があります。
他人名義で契約されたルーターを使うとは、カフェやファミレス、商業施設、ホテルなどのwi-fiを使うことができます。メールアドレスを登録する必要がないものにしましょう。ホテル、旅館など宿泊施設でチェックイン時に個人情報を書いてしまった、と心配になるかもしれません。しかし、多くの人が同じルーターに接続しているのであれば、あなたの接続なのか他のお客さんの接続なのかを判別することは難しくなります。

もしあなたがマンションに住んでいて、インターネット契約なしで最初から使える物件なら、「プロバイダ責任制限法」で調べたとしても「〇〇マンション」までしか分からないかも知れません。あなたが使ったルーターはマンションで共有されている、つまり上記の宿泊施設と同じく他の住人なのかあなたの接続なのか見分けが付かないのです。

では、あなたが大家さんがインターネット契約しているのでないマンションに住んでいた場合、公共Wi-Fiの遅い通信速度に我慢が出来ない時にはどうすればいいでしょうか?


3.VPNとTorを使う

あなたのインターネット上での行動は至る所で記録されています。
たとえば、このnoteをあなたが閲覧していることも、ISP(インターネットサービスプロバイダー)例えばドコモやソフトバンクに通信履歴として記録されています。

あなたはISPに追跡されたくありません。

VPNは、使用する端末とオープンなネットワークとの間にVPNサーバーをつなぎ、端末とVPNサーバーの間の情報通信を暗号化することで、通信セキュリティを高めることができます。

あなた→VPN(暗号化)→インターネット

VPNを利用している場合、あなたがどのWEBサイトへアクセスしたのかといったインターネット上での行動がISPの通信履歴に残ることはありません。

ISPに残るのはVPNサーバーへ接続した通信履歴だけです。

有料のVPNサービスだけでなく、無料で使用することもできます。
「筑波大学」が公開している無料VPNを使う方法の他、有料VPNの体験版(機能が一部制限されている)を使うことが出来ます。
更にプライバシーを高めたい時にはVPN会社がVPNを使用した日付、接続したサーバー地点、セッションのデータ転送量などの情報を記録保持しているかどうか確認しましょう。(ノーログポリシー)また、国民のネットの利用状況を共有する多国間協定14アイズに非加盟国に本拠地を置いているとより安心です。

Torとは、あなたとアクセス先の間の道順に3つのサーバーを経由させる方法です。ISPには、あなたが1つ目のサーバー(Torの入り口)にアクセスしたことが記録されます。アクセス先には、あなたが3つ目のサーバー(Torの出口)から来たことが記録されます。そして、1つ目のサーバーと3つ目のサーバーには信頼関係がありません。この方法では、あなたのアクセスの道順は一本の線のように辿ることが困難になります。

あなた→Tor①→Tor②→Tor③→インターネット

それぞれの弱点は、VPNは「本当にログを残していないのか、どういった基準でVPN会社が情報開示するのかが分からない」
という、全てVPN会社次第である所です。

Torは暗号化されていない為、サイバー攻撃に脆弱な点です。「記録」として後から追跡することは困難ですが、アクセス先が直接攻撃してきた時にあなたの本当のIPアドレスを知られてしまうかも知れません。

VPNとTorを併用することも可能です。併用することで、互いのデメリットを補いあうことができます。

4.スマホのSIM/IMEI 情報

IPアドレス、つまりルーターから割り当てられた情報を追跡されない方法を見てきました。しかし、あなたがPCではなくスマホを使っていた場合。(スマホでデザリングしている場合を含みます)

スマホ本体にも様々な個人情報が入っています。
SIMカードとは「スマホの身分証」だと言えます。SIMカードにはICチップが埋め込まれており、ここには契約者の電話番号が記録されています。
電話番号だけではなく、契約者情報、どんな料金プランで契約されていて何分電話したかなどの契約内容も記録されているのです。
IMEIはスマホ本体の個体認識番号です。本体に登録されている為、どこで使おうとも、契約内容を変更しようとも、変わることはありません。

例えばあなたは、アダルトサイトで有料サービスを申し込む時は慎重になるかもしれません。
通常のクレジットカードや銀行振込ではなく、匿名クレカを使ったり、コンビニの店頭決済を利用することを検討するかもしれません。このサイトに会員として住所氏名を登録したいとは思わないでしょう。

しかし、その後に別の通販サイトで、一般的な商品、例えば洋服を購入する時は本名、現住所を何の躊躇いもなく入力して、クレジットカードで決済するでしょう。

あなたのIMEIがトラッキングされていたとしたら、あなたがアダルトサイトで取った「慎重な」行動の数々は全くの無駄です。(スーパーCookie)「怪しげな」サイトではないからというのは油断大敵です!!

(別記事にて「匿名スマホの作成方法」執筆予定)

5.アプリからの同期を許可しない

スマホにSNS系アプリをインストールすると、連絡先を同期するか尋ねられます。同期しなくていい場合は必ず「しない」を選択して下さい。

あなたの個人情報、スマホ内に保存している情報をアプリ会社に抜き取られないために、最も効果的な方法は「目的ごとにスマホ本体を使い分ける」ことです。

ビジネス用とプライベート用で2台、もしくは目的ごとに複数台持つようにします。アダルトサイトやオンラインカジノにアクセスするためのスマホ/タブレットとプライベート用(SNS使用)を分けます。料金が心配になるかもしれませんが、データ通専用SIM(月額1000円程度)で節約することが出来ます。
デザリングすると0円ですが、IMEI番号は変わるもののIPアドレスが同じになってしまいます

6.写真の写り込み

ストーカーの被害を避けるために、写真の扱いは十分に注意してください。SNSにアップする写真は

室内であればカーテンを閉める、家の近所で写真を撮らない
(外の風景で住所を特定されるのを防ぐ)
「なう」の写真をあげない、「わず」で投稿する
(現在地を特定されない。)
写真や動画を撮影する際は位置情報をオフにする(位置情報がonになっていると、写真データに反映される)
スクリーンショットは1番上を切り取る
(撮影した時間、充電残量、使用キャリア、wi-fi環境などが分かってしまいます。)
特に自撮りをアップすることの多い水商売系、芸能活動などをやられている方は十分に注意してください。










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