トイレトレーニングで試される「待つ力」 #177
双子の娘が3歳になり、来月から3歳児クラスに進級します。
そのため、ついに紙オムツを取り、布パンツで過ごせるように本格的なトレーニングが始まりました。
移行期になって、子どもたちも悪戦苦闘しておりますが、オムツと違い、大人もトイレに一緒に行くことが増えるため、失敗してお漏らししたり、トイレでうまくできて喜んだりと、一喜一憂しながら、自立への道をサポートしていく時期になっています。
改めて感じたのは、オムツに名前を書いて保育園に登園するのは無理だなと思いました(笑)
また、育児において大事な「待つ」フェーズに入るために親も鍛えられる時期なのだなと感じました。
オムツに名前を手書きしたらサイン会になってしまった
これまで、大変お世話になったBABY JOBさんの「手ぶら登園」サービスを2月末で契約完了いたしました。
今日の登園は布パンツへの移行期なので、念の為持って行くオムツに名前を書いていたら、「めちゃくちゃめんどくさいな」ーと思いました。
双子の2人分、長男も合わせて3人分となると、毎晩、夕食、風呂、着替えの入れ替えとめっちゃドタバタしてるなかでこのタスクがあるのはストレスだなーと感じ、
手ぶらで登園できるというのは、親の負担を減らし、保育士の負担も減らしてくださる素晴らしいサービスなんだなと改めて、オムツサインの山を前に感じました。
BABY JOBの皆様、本当にありがとうございました!
引き続き長男は使わせていただきますが、双子育児をサポートいただき感謝です。
BABY JOBさんに取材いただいた記事と、改めて保育園選びはこうした合理的なサービスを入れてる先を選ぶことが大事だと思います。
試される親の「待つ力」
トイレトレーニングが始まると、「おしっこ出るー」と言われて慌ててトイレに駆け込んだら、全然出なくて、その後にテレビを観てたら「おしっこ出た」とお漏らしして、なんやねーんということが繰り返されます。
2歳くらいまでは親が何でも手取り足取りサポートしていましたが、徐々に自分でやりたいという自立心も芽生えてきて、でもうまくできないからぐずって、なんだかんだ親のサポートで動きだすことが多かったなと思います。
ですが、オムツという補助輪を外そう、自立しようと頑張る子どものたちの姿を見ていると、親側が楽して、先回りしたくなる気持ちをぐっとこらえて、失敗しようが見守る「待つ力」が試されているなと感じます。
トランジション(移行期)は終わりから始まる
キャリア研究の古典である、ブリッジスのトランジション論では、トランジション(移行期)は、終わりから始まると説かれています。
人間が新しいことを学ぶには、まず終わり(アンラーニング)、中立期(少し宙ぶらりんの状態。転職前の有給期間みたいなイメージですかね)を経て、新たに始まると言います。
トイレトレーニングは完全にブリッジス理論フレームの典型例です。
紙おむつが終わり、終わったと見せかけてまだまだ紙おむつ使ったり布パンツで漏らしたりしつつ、やっとオムツが取れるという流れはトランジションそのものです。
親にとっても、紙おむつのほうが楽だったこともありますし、トイレや着替えでも先回りして動くほうが楽で、子どもの自分でやるー!を「待つ」方が大変です。
ですが、食べる、出すという生物の基本機能を覚えていった子供はもはや子供ではなく、自立した人間として大きな一步を歩もうとしています。
改めて育児は親の人間的な寛容性を鍛えるんだなと痛感しました。
今日も待てるかわかりませんが、いまはトランジションだと割り切って、気長に待ちたいと思います。