四月になれば彼女は
早くも今年のワースト映画候補という声が次々と映画ファンから上がっている。
なので、どこまで酷い映画かこの目で確かめたいとの思いもあり、まだ見ていない話題作を後回しにして公開されたばかりのこちらを見ることにした。
まぁ、スタッフ・キャストの顔ぶれを見れば、この作品が酷評されるのは当然なんだけれどね。
本作同様、川村元気の原作を映画化した作品に「世界から猫が消えたなら」も「百花」などがあるが、どれもクソ映画だった。
また、本作のヒロイン役の長澤まさみが出演している映画、特に東宝配給作品なんてほとんどの映画がツッコミどころ満載のものだ。だから、期待することがそもそもの間違いではある。
作品自体についてはやはり、ツッコミどころ満載だった。
佐藤健演じる精神科医が自分の患者である獣医(長澤まさみ)と付き合いだすのはダメでしょ!
あと、佐藤健と森七菜がほぼ同世代の役ってのは無理があるよね。佐藤健と中島歩が同級生ってのも無理あるよねと思ったが、こちらはどうやら実年齢でも同学年らしい…。
それから、森七菜演じるもう一人のヒロインの訪問先をウイーン、プラハ、アイスランドと呼ぶのはやめなさい!都市名か国名で統一しろよ!
これ以外にもツッコミどころは色々あるけれど、この映画のダメなところはそれよりも内容が薄いことだと思う。海外ロケだなんだできれいな映像は撮っているし、佐藤健、長澤まさみ、森七菜の3人をはじめキャスト陣は豪華だ。でも、それだけだ。というか、海外ロケのシーンが全く必要ない。写真で十分。全然、ストーリーに活かされていない。
クソ映画というのは、演出や脚本、演技などに欠点があるからクソ映画なのだが、その欠点を列記する気も起きないほど内容のない映画をクソ映画と呼んでしまったら、クソ映画に失礼だと思う。
そんなわけで、自分も今年のワースト映画候補に本作をあげることにしたいと思う。
《追記》
とりあえず、4月になる前に見ることができた。この出来の悪さでは4月になれば上映回数は一気に減るのでは?