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劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』

仮面ライダーシリーズ初のテレビシリーズアニメ(といっても、「仮面ライダーW」のスピンオフだが)の劇場版。大雑把に言うと、「W」とテレビアニメの「風都探偵」の間をつなぐような作品で、特撮ファン、アニメファンの両方にアピールするような内容なのだろうか。

ドーパントと呼ばれる怪人の造形は(海外の特撮ヒーローものと比べれば)低予算、短時間で作られるテレビ版では不可能なものも出てきたりするし、主人公たちが探偵ということで程よくハードボイルド、程よくコミカルな雰囲気にもなっている。

こうした部分だけを見れば、めちゃくちゃ面白い作品になるはずなのに、何故か何度も睡魔に襲われそうになってしまった。上映時間はたったの82分しかないのに、2時間半近くあった「進撃の巨人」の完結編より長く感じてしまった。
実際、いびきをかいて寝ていた観客もいたので、テンポは悪かったのではないかと思う。
30分枠の深夜アニメのテイストを正味の尺で言えば4倍もある劇場版でそのままやっても、テレビ版の熱心なファンは満足するが、映画として見ている人には退屈に思えてしまう。
テレビアニメやテレビドラマの劇場版によくあるダメなパターンなのではないだろうか。


そう言えば、冒頭に東映と東映ビデオ、両方のロゴが出てきてちょっと驚いた。純粋なVシネクスト作品、いわゆるVシネマ作品ではないということか?アニメだから?

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