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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

現在放送中のテレビドラマ版「ベイビーわるきゅーれ」はほとんど台詞が聞き取れない。いくら、主人公2人組が陰キャ(正確に言うと陰キャはこのうちの1人だが)だからと言って、ずっとボソボソと話していて台詞が聞き取れないというのはありえない。というか、この2人組以外のキャラの台詞も聞きにくいんだけれどね。

信者のようなシリーズのファンは陰キャの性格をリアルに表現しているとか、このシリーズはアクションがメインなんだから台詞は聞き取れなくても気にならないとかエクストリーム擁護をしているが、台詞が聞き取れない映画やドラマ、演劇なんてやる意味がない。

それにしても最近の日本の映画やドラマって台詞が聞き取りにくいものが多い。低賃金やブラック労働に起因する人手不足で音声スタッフの能力が低下しているのではないかと思う。
ライブ会場でも最近、音声関連のミスやトラブルが多いしね。スタッフの人員整理で最初に削減されるのが音声関連ってことなんだろうね。映画にしろドラマにしろ演劇にしろビジュアル面の人員削減は明らかにしょぼさが目に見えてしまうけれど、音声関連はパッと見では分かりにくいからね…。

そんな世間の批判を知っているからなのか、本作では“邦画ってボソボソ台詞を言うのが多いよね”という台詞を主人公たちが言うメタなネタが盛り込まれていた。

まぁ、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズは映画だろうと、ドラマだろうと、ボソボソ台詞であることには変わりないが、映画館、しかもシネコンだと、大音量だから自宅で見るテレビ版ほど台詞が聞き取れないってことはないんだけれどね。

内容自体は、回を重ねるごとに注目度が増しているということもあって、これまでの作品よりもスケールアップしていた感じだった。
ただ、映画版の前作ほどメインの2人のアクションがすごいと思うことはできなかった。知名度が上がった“悪影響”で他作品への出演に支障が出るから激しいアクションを抑えざるを得なくなったということなのだろうか?

逆に本作のゲスト敵キャラ役の池松壮亮のアクションの方がすごかった。アクションできる俳優だったんだね。
それから、メインの2人に絡む先輩殺し屋役の前田敦子の演技が良かった。彼女の演技を良いと思ったのはこれが初めてだ。

それにしても、本作に限らず、このシリーズに共通して言えることだけれど、ファミレスで殺しの打ち合わせをしているのはありえないでしょって思う。しかも、武器をテーブルの上にのせていたりするしね。

暇つぶしとしては十分に楽しめる作品ではあるがツッコミどころは満載だよね。

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