記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

スマホを落としただけなのに 〜最終章〜 ファイナル ハッキング ゲーム

1作目も2作目もツッコミどころだらけのクソ映画と思っていたので本作もボロクソ言う気まんまんで鑑賞した。

ツッコミどころやそれはおかしいだろと思う描写は相変わらず多かったが、映画としての出来はシリーズ中、一番マシだった。

日韓首脳会談をつぶそうとする韓国の組織が悪役ということで、ネトウヨ的思想に満ちた作品なのかと思ったが、この組織のリーダーと密通している奴が日本の警察側にいるし、リーダーの秘書はストーリーの進展に伴い人間性を取り戻すし、どちらかと言うと、何も考えずに犯罪組織に加担してしまう一般市民の方が問題だと訴えているようにも感じた。それは、ここ最近、連日のように報道されている闇バイト問題と通じるものがあるような気がする。
まぁ、こいつが怪しいってのは見ていればすぐに分かるけれどね。



ただ、シリーズ3作を通じた悪役であるはずの浦野の行動が本作では過去2作に比べると猟奇的ではないし、組織リーダーの秘書に恋愛感情を抱いて人間らしくなっていくし、どちらかと言うとダーク・ヒーローに近い存在になっていたのはどうなんだろうかと思った。
それに、浦野はストーカー的な恋愛感情をこれまで抱いていた麻美を剥製にして永遠に自分のものにしたいという願望を持っていたのに、自分が剥製になり、組織リーダーの秘書や浦野を信奉する連中に永遠に愛されるようになるというオチはどうなのよって思った。とりあえず、浦野が死んだということはシリーズ続行は難しいのかな?

そして、本作は過去2作のキャラもクロスオーバーする展開となっているが、1作目のヒロイン=被害者はスタントダブル的な人が映るだけで、過去2作で同役を演じた北川景子が出演していないのはどうなのよって思った。彼女の相手役の田中圭は見た目もだいぶ変わったけれど一応出ていて、今回もスマホを落とすアホぶりを発揮していたのに…。

また、2作目のヒロイン=被害者の白石麻衣は今回も続投しているが(本作の主人公はその恋人の刑事。現在は結婚している)、全く見た目が変わっていて、しばらくはまいやんだということに気付かなかった。あと、彼女が黒幕かも知れないと思わせる展開が典型的なミスリードで笑ってしまった。しかも、そのミスリードさせた怪しい行動の理由が妊娠ってね…。

それから、今作には浦野を信奉する若者たちも登場する。そして、その1人を髙石あかりが演じているが、これは彼女の無駄使いでしかない。せっかく、サスペンス・アクション作品に彼女を使ったんだから、アクションもできる彼女の見せ場を用意すべきだったと思う。それこそ、組織のリーダーの秘書役とかで良かったのではないかと思う。組織のリーダーは日本の俳優が演じていたのだから、秘書だけリアルに韓国人にする必要もなかったわけだしね。

そういえば、浦野が韓国語をペラペラだったのは何故?秘書に虐待を受けて施設出身みたいな設定があったのだから、浦野も実は韓国生まれで(国籍は日本でもいいが)この施設で彼女と接していたことがあるのかと思ったがそうでもなかったようだし。

まぁ、日韓を股にかけた展開とスケールを大きくしたことにより、前2作以上にツッコミどころ満載の作品になったし、スリラー要素はほとんどなくなったけれど、陳腐な脚本のサスペンス・アクションとしては丁度良い時間つぶしになるのではないだろうか。

それにしても、スマタをしただけなのに(中出しされて妊娠)みたいなタイトルのAVって出てこないね。というか、パロディAVって昔より減っている。訴えられるのを恐れているのかな?

いいなと思ったら応援しよう!