セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記
本当、最近の仮面ライダーシリーズや戦隊シリーズというのはメタ要素の強い作品が多い気がする。特に劇場版はその傾向が顕著だ。それだけ、特撮モノは大きなお友達に支えられているということなんだとは思う。
今回の映画は、小説家が主人公の仮面ライダーシリーズ最新作「仮面ライダーセイバー」と、歴代戦隊ヒーローにオマージュを捧げた戦隊シリーズ最新作「機界戦隊ゼンカイジャー」をメインとしたクロスオーバー作品だから、そりゃ、メタ要素が強くなるのも当然といった感じだろうか。
また、「ゼンカイジャー」が歴代戦隊シリーズにオマージュを捧げた作品である以上、「セイバー」の方もバランスを取って歴代ライダーを登場させようとなるのも当然の流れであり、戦隊・ライダーの歴代ヒーローを違和感なく競演させるには、メタ的なストーリーにするのが手っ取りばやい手段だというのも理解できる。
それにしても、最近の特撮モノでヒロイン的存在を演じる女優って、可愛い娘が多いよね。
「セイバー」で編集者役を演じている川津明日香は作中に登場した謎の少年、章太郎でなくても好きになってしまうよね。
そして、その少年の正体がライダー・戦隊両シリーズの生みの親、石ノ森章太郎だと明らかになってからは感動的なシーンのオンパレードだ!
今回の映画のメタ展開には今は亡きシリーズの原作者まで出てきて、その人物が自分の死を悟るシーンまであるんだから、そりゃ、熱心な特撮オタでなくてもウルウルしてしまうよねって感じかな。
ちなみに今回は9月からスタートするライダーシリーズの次回作「リバイス」のエピソード0的な短編も同時上映されている。
この作品も作中で9月からスタートと言及するなどメタ要素を含んでいる。
この「リバイス」はドローンみたいな造形だったりはするが、ライダーが〝乗り物〟に乗って戦うという本来の仮面ライダー要素があるので、それは歓迎すべき点だと思った。
ただ、契約した悪魔を自分の体内に取り込んでいて、戦う時などはその悪魔を分身させるみたいな設定だったり、ライダーとなった時のカラーがライダーっぽくないピンクだったりという謎の要素も多いようだ。
それから、最近の特撮モノは妹キャラがやたらと出てくるが、本作では主人公に妹がいる設定のようだ。
あと、本作が一番注目される要素は分身の悪魔の声を木村昴が担当していることになりそうだなと思った。ちょっと、ジャイアンっぽい演技をしているシーンもあったしね。
それにしても、木村昴がイケメン声優枠になるとは思わなかったな…。
最近では、「ドラえもん」のジャイアン役で知られる木村昴という枕詞よりも、「ヒプノシスマイク」の人気声優って枕詞の方がポピュラーになっているしね。
あと、「カメラを止めるな!」の夫婦役、濱津隆之としゅはまはるみが揃って出てくるのも狙っているよねと思った。
やっぱり、大きなお友達向けなのかな?
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