見出し画像

ちびゴジラの逆襲

TOHOシネマズのCM・予告タイムに登場するゴジラの子ども、ちびゴジラを主人公にしたショートアニメのテレビシリーズ版「ちびゴジラの逆襲」が最終回を迎えた。

ゴジラの子どもってミニラじゃないのかよ?というか、ミニラの存在って黒歴史扱いされていないか?というのはさておき、本作では、ゴジラだけでなく、メカゴジラやキングギドラ、モスラなどのちびバージョンも出てきて、それぞれの名前の頭には“ちび”という言葉がつけられている。モスラに出てくる小美人姉妹だけは元々小さいからか、ちび小美人と呼んだりはしないようだが。

まぁ、かつてはTOHOシネマズのコンテンツだった鷹の爪や、今もTOHOシネマズのコンテンツである紙兎ロペのショートアニメのちびゴジラ版って感じの内容かな。

鷹の爪で言えば好き勝手なことをやる吉田のポジションがちびゴジラ、いつも悲惨な目にあうツッコミ役の総統ポジションがちびメカゴジラといったところだろうか。

ショートギャグなんで別に作品についてこと細かく論評する必要はないと思う。ただ、毎回虐げられる総統やちびメカゴジラのようなキャラを出すのは時代的に合わなくなってきているような気もする。特に「ちびゴジラ」は子ども向けのショートアニメをまとめて放送する枠向けの作品だから教育的な観点からもよろしくないような気もするしね。

それにしてもこのアニメは驚くほど豪華なキャストだ。ちびラドンは「鬼滅の刃」の善逸役で知られる下野紘だし、ちびモスラは高橋李依、小美人姉妹は上田麗奈と鬼頭明里、ちびビオランテ(スナックのママという設定なのに、“ちび”なのは謎だが)は沢城みゆきだからね。
やっぱり、東宝って金あるよねというのを改めて実感した。

ゴジラのアニメ作品と言えば、2017年から18年にかけて3部作として劇場公開された「GODZILLA」シリーズ、通称“アニゴジ”や、2021年に配信・放送された「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」があるが、正直なところ、どちらもマスターベーションと言ってもいい内容で、これをつまらないと言うと、ゴジラや特撮を理解していないからだと攻撃されそうな風潮があった。でも、本作はショートギャグアニメだから、そんな堅苦しいものは全くないので、ちょっとした暇つぶしにはちょうどいい作品となっていた。

鷹の爪やロペも劇場公開の長編作品が作られたことがあるわけだし、ちびゴジラも劇場版を作ってもいいんじゃないかなと思ってみたりもした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?