見出し画像

「ClariS HALL CONCERT 2022 〜Twinkle Summer Dreams〜」@LINE CUBE SHIBUYA①開場 12:00 / 開演 13:00

ClariSを初めて認識したのはいつかははっきりとは思い出せない。でも、2002年にスタートしたアニソンのランキング番組「こむちゃっとカウントダウン」はスタート当初からチェックしていたので、「まどマギ」の“コネクト”(2nd SG、2011年)や「偽物語」の“ナイショの話”(4th SG、2012年)はリアルタイムでアニソンヒットとして認識していたはずだ。

おそらく、本格的にClariSに興味を持ったのは、2012年に公開された「まどマギ」総集編映画2部作の主題歌“ルミナス”(6th)だったと思う。自分はこの年、最も気に入った邦楽曲にこれを選んだくらいだからね。当時、かなり推していた指原莉乃のソロ曲“それでも好きだよ”ではなく、“ルミナス”を2012年ナンバー1 ソングにしたくらいだから、かなり、この曲を気に入っていたんだと思う。毎日寝る前に聞いていた時期もあったくらいだしね。

そして、そこからアリスが卒業する2014年くらいまでが、自分の間で最もClariSに対して興味を持っていた時期ではないかと思う。
この間の曲では完全新作の「まどマギ」劇場版「叛逆の物語」の主題歌“カラフル”(8th、2013年)も“ルミナス”と並んで大好きな曲だ。

アリス卒業後もClariSのCDは買い続けてはいたけれど、正直なところ惰性って感じだった。

結局、この8年間で印象に残っているClariSの楽曲って、「まどマギ」の外伝「マギレコ」関連の曲ばかりだしね。アニオタ、アニソン好きにとってのアンセムを連発していた2011〜14年に比べると、やっぱり、過去の人扱いされても仕方ないかなとは思うかな…。

そう思うのは活動が迷走していることに起因していると思う。

いくら、元々は表に顔を出さない真の覆面プロジェクトだったとはいえ、簡単に新たなメンバーを加えて再始動するというのも違和感があったしね。
3人以上の編成のグループの1人が辞めて、そのかわりに新たなメンバーが入って、そのまま、グループとしての活動を続けるというのなら、何の問題もないけれど、2人組のうちの1人が辞めて、かわりに別のメンバーを入れたら、それは、もう違うグループだと思うんだよね。半分がこれまでと異なってしまうわけだしね。

元々は3人以上いたグループが、いつの間にか2人になったというケースなら、それでもいいのかもしれないけれどね。

というか、元々は4人組だったティアーズ・フォー・フィアーズはその後、2人組になり、さらに、そのうちの1人が辞めたけれど、新メンバーを迎えることなく、残った1人がソロ・プロジェクトとして、バンド名を引き継いでいたりもするくらいだから(現在は抜けたメンバーが復帰し2人組に戻っている)、ClariSもクララのソロ・プロジェクトとして活動を続けても良かった気がするんだよね。あるいは、単にソロ・アーティスト、クララとしての活動でもいいけれど。

アリス卒業後、簡単に新メンバー、カレンを迎え入れてしまったのは、結局、覆面ユニットだから、誰がやっても一緒でしょと言われていることと同じだから、やっぱり、印象は良くなかったんだよね。

そして、新体制になってからの最大の変化と言えるのは露出の増加ではないだろうか。

アリス時代のMVは全てアニメーションもしくはそれに近い作りのものになっていた。要はここ数年のトレンドであるネット発で人気を集めたアーティスト(夜好性とかAdoとか)よりも時代を先取りして、そういうことをしていたんだよね。

でも、カレン加入後は実写MVも増え、本人たちも出演するようになった。そして、CDでリリースされているものとしては最新シングルとなる“ALIVE”では素顔を見せているうえに、ダンスまで披露している。

画像2

また、カレン加入後はライブ活動も行うようになった。最初はシルエット状態(夜好性でもヨルシカとかずっと真夜中でいいのに。は、ライブ中も観客に顔がはっきりと分からないようにパフォーマンスしているが、それと似た感じと言ってもいいいのかな)だったのに、気づいたら、マスクをつけてはいるものの、シルエットはなしでパフォーマンスするようになり、さらには、素顔も見せるようになってしまった。

これでは、まるで、辞めたアリスの素顔がビジュアル的には売れるルックスではないから、顔出しNGにしていたと思われても仕方ないよねって思った。

しかも、アニソン系のフェスだけでなく、イナズマロックなんていう一般向けのフェスにまで出演するんだからね…。しかも、ロックだよ…。

まぁ、稼げる場があれば、どこへ行ってでも稼ぐって方針になったのかな?

これまで、フェスを含めてClariSのライブに一度も参戦したことがない自分が、LINE CUBE SHIBUYAクラスの会場のチケットを入手できるんだから、ファンは減っているんじゃないかって気もするしね。

画像1

そして、ライブ会場に入って驚いたことがある。

アニソン系ライブの現場に来たのに、男子トイレがガラガラ。しかも、大も並ばずに入れるってどういうことだ?
普通は、オタクって、物販だ入場待機列だと、何時間も並ぶことが多いから(自分は気の短い下町民なのでムリ!)、開演30分前くらいになると、そのたまっていたものを一気に放出するために、トイレに駆け込むんだよね。

でも、男子トイレはガラガラだった。もしかすると、ClariSって女子人気の方が高いのか?

そう考えると、女子受けする戦略だから、男のオタク的としては理解できない部分があることも納得できる。

というか、男女問わずカレンの方が人気あるようにも見えた。パッと見た感じ、カレンのメンバーカラーのペンライトを振っている観客の方が多い感じだったしね。

だから、カレン加入後、路線が変わったと思われる面もあるのではないだろうか。

そして、今回のライブ自体は、そのカレンが考えたファンタジー・ストーリーを基に進行するという形になっていた。冒頭やライブの途中途中に、アニメ映像が流され、そのシーンのイメージに近い楽曲が歌われるという形だ。
なので、ヒット曲、シングル曲、代表曲を集めたセットリストというよりかは、シングルのカップリングやアルバム曲まで聞き込んでいる熱心なファン向けのセトリという感じだった。
だから、自分のようなDDにはついていけない箇所があったのも事実だ。

そして、そのストーリー重視の構成のために、アンコール1曲目を歌い終わるまでは、挨拶的なものを除けばMCは皆無だった。
アニソン系アーティストのライブと言えば、長いMCと長い告知タイムがデフォルトなのにね…。

もっとも、アンコール1曲目を歌い終わった後には、長いMCと告知タイムが展開されてしまったが…。

そのMC・告知タイムの場内の様子を見ていて気になったことがある。
ほとんどの観客が座らないんだよね。

アイドルのライブだと、MCや告知の時は観客が着席するのは当たり前なのに、今回のライブではほぼ全員が突っ立ったまま、ダラダラとしたMCと告知を聞いていた。

もしかすると、アニソン系ライブに来る者=アニオタって、運営に従順なのか?

ドルオタって、ライブの運営側が、“大声出すな!”とか、“コールするな!”とアナウンスしても、平気で無視して、コールするアホがうじゃうじゃいるし、タオルを振り回す奴も、マサイをする奴もいる。
でも、アニオタは運営から、“やるな!”と言われたことはきちんと守るんだよね。

アイドルのライブだと、規制退場を無視して、演者がステージからはけ切らないうちに退場する観客がうじゃうじゃいるけれど、今回のライブでは、そういう輩は数えるほどしかいなかった。

結局、自民党がアニオタを簡単に洗脳できたのって、そういうところなんだろうね。
自民党なんて、オタクをバカにしている奴だらけなのに、アニオタは自民党が僕等の権利を守ってくれるとか呑気に信じているからね。

それにしても、今回のライブ、まるで、アイドルのライブみたいだったな。
“ALIVE”のMVで踊りまくっているClariSを見て、“どうしたんだ?迷走しているのか?”って思ったりもしたけれど、ライブ中、ずっと踊っていたからね。
2人組ってこともあるけれど、ちょっと、Winkを思い浮かべてしまった…。
アイドル的人気というのを素直に認めて、ビジュアルをウリにした路線で行くってことなんだろうね。

それから、中盤に一瞬だけ、マスクをつけたのを除くと、全編、顔出しでライブをしていた。これもビジュアル展開する作戦なんだろうね。
まぁ、そのマスク装着曲である新曲はタイトルが“Masquerade”だから、そりゃ、マスクをつけるよね…。

あと、「まどマギ」曲は“コネクト”しかやらなかったというのは、今回のライブに他の「まどマギ」曲がハマらなかったというのもあるのだろうけれど、それよりも、カレン加入後の楽曲中心でセトリを組みたいというClariS側の方針もあるんじゃないかって気もする。

「まどマギ」外伝の「マギレコ」曲は2曲もやっているのは、カレン体制になってからの代表曲だからだという理由だと思うし。

とりあえず、制作発表されたものの、その後、どうなっているのか、続報が入ってこない、「まどマギ」新作映画の主題歌を現体制のClariSでやるのかどうなのかは非常に気になるな。

まぁ、「マギレコ」曲をやっているから、やってくれるとは思うが。
とりあえず、ここ最近、「マギレコ」曲以外は印象が薄かったClariSだけれど、“ALIVE”に“Masquerade”と、楽曲面でもビジュアル面でもインパクトの強い楽曲を連発しているので、「マギレコ」以外でもClariSはいけるぞ!ClariSは復活したぞ!って言える感じにはなっているんじゃないかな。

画像3

《追記》
コロナ禍になってからのライブで気になることがある。それはフリコピをする観客が増えたことだ。
おそらく、コールやMIXといった大声を出すことを禁止されている現場が増え、そのかわりのストレス解消法としてフリコピをするようになったのだとは思う。
でも、どうしても気になることがあるんだよね。それは演者と鏡写しのような感じでフリコピする人が多いということだ。
つまり、演者が右に手を振れば、観客は左に手を振るということ。
でも、これって違和感あるんだよね…。
フリコピなんだから、演者が右に手を振ったら、観客も右に振るべきだと思うんだよね…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?