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君は放課後インソムニア(TVアニメ版)

本シリーズの11話までの放送を終えた時点で(全13話)公開された実写版映画は、体感的に4割くらいがその時点でアニメ化されていないエピソードで構成されていた。

なので、アニメ版が残り2話で実写映画で描いた内容を網羅できるとは到底思えなかったので、こうしたまったりムードで終わることは想定範囲内だった。

中見と曲の天文部合宿に保護者としてついていたはずの曲の姉が彼氏と旅行に行くために任務を放棄したことが曲の両親にバレるというところまでは一緒だが、アニメでは実写映画にはあった両親に捕まり、校内でも大問題となるといった騒動がバッサリと端折られている。

また、実写版ではその後、曲が先天性の心臓の病気が悪化し、学校を休むようになるというさらに重い展開も描写されていたが、アニメ版ではこの件は描かれていない。その結果、途中で曲が何か薬を飲んでいたシーンはあったし、心臓の病気だということは明らかになってはいたものの、アニメ版だけを見るとそこまで重いストーリーとは思えないのも事実だ。

実写版はことさら病気を強調したお涙頂戴ものになりかけていて、それはそれでどうかと思うが、ほとんど形だけの設定に思われても仕方ないようなアニメ版もどうかと思う。

まぁ、2期を作る気ではいるが、それほど話題にならなければこれっきりになる可能性もある。だから、とりあえず無難に話をまとめておこうという感じなんだろうね。でも、延々とこれまでのエピソードを振り返る終わり方で良かったのだろうか?

仮に2期が作られるのであれば、逆に実写版では終盤に駆け足気味で語られた曲の病の再発や、エンドロールでオマケ扱いされた天体観測イベントのリベンジをきちんと描いて欲しいなとは思うかな。

それにしても、アニメにしろ実写にしろ、この「君ソム」って不眠症の陰キャの話ではないよね。中見は、生徒会メンバーと親友だし、曲経由でクラスのどちらかと言えば「上流階級」の女子とも仲良くなったし、陰キャ一歩手前の先輩女子とも打ち解けているし、全然、陰キャではない。

そして、言うほど不眠症ではないと思う。四半世紀にわたって睡眠障害生活を送っている自分からすると、中見も曲もやる気ありまくりだよね。睡眠障害だと人とスケジュールを合わせるのがまず面倒になるからね。趣味だって自分1人でこなしたいって思うし。

というか、これって、いわゆるキラキラものだよね。最近のキラキラ実写映画はこっ恥ずかしい感じを若干抑えて、なんとかリアリティを保とうと努力しているけれど、これは久々に見ていてこっ恥ずかしいと感じるタイプの作品だった。

アニメだと、「一週間フレンズ。」以来かな?ここまで見ていて、こっ恥ずかしくなった作品って。曲って、可愛いとかキレイとか思うような格好はしないから、見た目だけでは恋愛感情とか性的なものは感じないはずなんだけれど、でも、オタクって曲みたいな女子が好きなんだよね。自分も嫌いではない。まぁ、現実世界だと好きにはならないタイプだと思うけれどね。アニメやコミックの世界ならではの恋愛対象かな。

ちなみに自分の推しキャラはカニかな。やたらと、中見に対して攻撃的だけれど、なんだかんだ言って認めるようになっているしね。一種のツンデレなんだろうね。というか可愛い。こういうタイプなら現実世界にいても好きになるかな。

※画像は公式HPより

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