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2023年十大音楽ニュース

⚫︎相次ぐアイドルの卒業・脱退、解散・現体制終了

地上、半地下、地下問わずアイドルの卒業や脱退、解散や現体制終了が相次いでいる。
SNSなどで多くのドルオタが分析しているように、コロナ禍に入って以降変わってしまったシステムに対応できないところ、脱コロナモードになってもコロナ禍のレギュレーションをやめられないところ、大きくわけるとこの2タイプが苦戦しているのだと思う。それに加えて、物価高やチェキフィルム高騰、インボイスなどの負担分を転嫁したチェキ代などの値上げで客離れを起こした結果がこれなんだろうなと思う。

前者のシステム変更をうまく利用して女オタや一般邦楽寄りの男性ファンをうまく取り込めたのがFRUITS ZIPPERであり、後者の流れをいち早く汲み取り古き良き地下アイドル現場を再現しようとして成功したのが9時間1500円、両者のムーブメントをうまく折衷したのがiLiFE!って感じなのだろうか。



ちなみに自分にとって、一番こたえたアイドルの卒業関連は思い出とプレゼントのメンバーの脱退が相次いだことでした(12月30日のライブをもって残り3人に。そして3人が残ったってジェネシスみたいだな…)。



⚫︎ブレンダ・リー首位獲得

12月9日の全米シングル・チャート、Billboard Hot 100で1958年にリリースされたブレンダ・リーのクリスマス・ソング“ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー”が初の首位を獲得した(翌週の16日付けも首位)。今回は本人出演の正式なMVが作られたことが寄与している、つまり、レーベル側がリバイバル・ヒットさせようときちんとプロモーションしたということなのだから、単なる毎年恒例のクリスマス・ソングの大量リエントリーとは異なるという見方もできるとは思う。
でも、ここ何年も毎年リエントリーしている曲だから、正直なところ、映画やテレビドラマに使われて名曲がリバイバル・ヒットしたとか、訃報を受けてそのアーティストの代表曲がリエントリーしたというケースと同じように扱うのはなんだかなという気もする。

しかも、この曲にかわって23日付でトップに立ったのは5シーズン連続(クリスマス・シーズン5回)で首位を獲得しているマライア・キャリーの“恋人たちのクリスマス”だ(30日付も引き続き首位に)。こちらもライブ映像を使った新しいMVのようなものを作っているので、その再生回数が寄与していると見られる。

毎年、年末年始になると同じ曲が上位にランクインするというのはヒット・チャートとして成立していないと思うんだよね。ピーク時なんてトップ40の7割がクリスマス・ソング、しかもその年のリリースでない楽曲で占められるチャートなんてヒット・チャートではないよ。
確かに年末になればラジオから流れてくるのは米国だろうと日本だろうとクリスマス・ソングとその年を振り返るヒット曲が中心だし、個人がストリーミングで聞くのもそうした楽曲が中心になる。しかも、今はフィジカルの音楽ソフトの購入どころか、ダウンロード購入する人だって少数派だ。ラジオとストリーミングがチャートを形成する重要な要素になっているのだから、それを反映すればクリスマス・ソングだらけのチャートになってもおかしくはないのだろう。でも、それってシングル・チャートではないよねって思う。

そんなわけで、毎週、ランキングを細かくチェックするのが無意味に感じるようになり、10代の頃より毎週続けていたBillboard Hot 100のトップ40を手書きでノートに書き写すという作業をやめることにした。

TOKIO HOT 100もストリーミングのポイントを重視するようになってJ-WAVEっぽさがなくなってしまったし、アニソンのFUN MORE TUNE(旧・こむちゃっとカウントダウン)も、配信楽曲のランクインを認めるようにしたことで腐女子やジャニオタの組織票による効果は薄れたけれど、良くも悪くも独自性があったチャートの面白さはなくなってしまったしね。
ストリーミング時代になって、ヒット・チャートって意味がなくなったような気がする。

⚫︎Billboard Hot 100史上最大の不名誉

これもBillboardのトップ40を手書きでノートに書き写すのをやめることにした理由の一つだ。
4月8日付で初登場1位となったJimin“Like Crazy”が翌週の15日付では45位にランクダウンした。Billboard Hot 100で首位を獲得した週の翌週にトップ40圏外へランクダウンしたケースはこの曲よりも前にはマライアの“恋人たちのクリスマス”があっただけだ。

これはクリスマス・ソングという性格上、仕方ないと思う。クリスマス・ソングがラジオでかかるのはランキング番組を除けば基本、12月25日までだし、個人がストリーミングで聞くのもやはりクリスマス当日までという人がほとんどだ。ダウンロードのセールス・ポイントが重視されていた時代なら多少は生き残れたかも知れないが、現在のチャート集計システムではこうなるのは必然だから、これに関しては不名誉な記録だとは思わない。

でも、クリスマス・ソングでもないJiminのケースは明らかに不名誉な記録だ。結局、熱狂的なファンが全米チャート首位獲得という肩書きが欲しいために、リリース初週に複数アカウントや友人のアカウントを使ってダウンロードしまくり、何度も再生してストリーミングのポイントを稼ぐといった、いわゆる組織票を展開したことで首位に立てたものの、ファンの金も時間も2週目はもたないし、米国のラジオでのオンエア・ポイントもあまり稼げていない=一般の米国のリスナーやラジオ局の選曲担当者に響いていないから、一気にランクダウンしたということなのだろう。

日本の旧来のヒット・チャート、オリコンがつまらなくなったのは、ファンのCD複数枚買いで上位に初登場した翌週には一気にランクダウンしているという楽曲ばかりになり、体感的にトップ20内の8割強が翌週にはトップ20圏外となってしまったからだ。K-POPのファンが全米チャートでやっていることはそれと同じだ。
Billboard JAPANでBiSHの“Bye-Bye Show”が首位を獲得した翌週に100位圏外に去るというJiminよりも恥ずかしいことをしているのもそう。

ストリーミング重視で何年も前の曲がチャート上位に入っているのもヒット・チャートとして機能していないとは思うが、それと同時に新曲があっという間に消えてしまうのもヒット・チャートとして機能していないと思う。

全米アルバム・チャートなんて、何年もランクインしている名盤やベスト盤のリエントリーばかりで、純粋な新譜の初登場は数えるほどしかない。しかも、その新譜のほとんどはあっという間にチャートから消える。それに比べればシングル・チャートの方はまだマシな方かも知れないが、何かヒット・チャートって存在意義がなくなったような気がするな…。

⚫︎テイラー・スウィフト旋風

タイム誌が毎年発表する「今年の人」に芸能人として初めて選ばれた。
ドキュメンタリー映画「テイラー・スウィフト: THE ERAS TOUR」が米国でコンサート映画史上最大のヒット作となったのみならず、ストの影響でヒット作が不足していた米映画界の救世主となった。
4年前にリリースされた楽曲“クルーエル・サマー”が今年になってヒットしてチャートの首位に立った。
コンサートツアーに伴う経済効果の規模があまりにも大きいことから、FRBのパウエル議長が記者会見でテイラー効果について言及する場面もあった。

等々…。

今年、欧米ではエンタメシーンのみならず、経済の世界までテイラーがリードしたのは間違いない。ただ、日本ではかつてのような人気は既になくなっているのも現実。世界中で特大ヒットとなったコンサート映画は観客動員数のトップ10内に1週たりとも入ることはなかった。K-POP以外の海外音楽が注目されない状況が続いている。ますます、日本のガラパゴス化が進みそうだ。

⚫︎ジャニーズ性加害問題

多くの男性に性加害を加えた故・ジャニー喜多川、それを隠蔽したジャニーズ事務所、そして、それに加担したマスコミ各社、どんな悪事であろうと見逃し、事務所や所属タレントを批判することを避けてきたどころか、何でもかんでもマンセーしてきたジャニオタ、ジャニオタが金を湯水のように使ってくれるからとジャニーズの悪事を黙認してきたスポンサー企業や自治体。

こうした連中のせいで被害者がどんどん増えていったことは間違いない。

ただ、あれだけ、旧・ジャニーズ事務所に対する批判の声が高まったのに、結局、有耶無耶にされてしまい、俳優業に力を入れている複数の所属メンバーが独立したことと、今回の紅白歌合戦にジャニーズが1組も出られなかったことを除けば、何も変わっていないといっていいのではないだろうか。紅白以外の音楽番組には相変わらずジャニーズは出ているし、タワーレコードなどCDショップは相変わらずジャニーズの言いなりになって、SNSには店舗に並んでいる商品の画像でさえもボカシをかけている。

これは、ジャニーズだけではない。歌舞伎や宝塚だってそうだ。結局、マスコミや世論が集中的に批判する期間が終わったら、まるで禊が済んだみたいな扱いになり、批判し続けている方が悪人扱いされる。

何だったんだろか?せっかく、ジャニーズや歌舞伎、宝塚といった、日本のエンタメを世界基準から時代遅れのものにしていた存在を一掃するチャンスだったのに。

ちなみに、自分は今回の一連のジャニーズの対応の酷さにいい加減、がまんができなくなり、ジャニーズ関連のCDを買うのをやめることにした。
これまでは、関ジャニ∞、Snow Man、なにわ男子のCDシングルは毎回買っていたんだけれだね。ジャニーズWESTは今回の一連の騒動が大きくなる前に、メンバーのネトウヨ発言が嫌になって既に買うのをやめていたが。

⚫︎スペシャに素材提供拒否か

乃木坂46が8月にリリースしたCDシングル“おひとりさま天国”の表題曲MVはしばらく、音楽専門チャンネル、スペースシャワーTVで楽曲検索しても引っかからない状態になっていた。つまり、オンエア可能楽曲ではないから、ランキング番組で上位に入ってもスペシャではMVは流れないということだ。スペシャのランキング番組にはオンエアできる素材がない楽曲はランキングから外して順位付けしているものが多いので、Billboard JAPANのチャートでは最高位2位を記録したのにもかかわらず、同局のBillboardのデータを使った番組ではランキングから外されMVもオンエアされなかった。その後、集中的なプロモーション時期が終わった後にオンエア可能楽曲リストに入ったようだが、正直なところ、何がやりたかったのだろうかと言いたい気分だ。

まぁ、やりたいことが全く分からないというわけではないんだけれどね。去年8月リリースの乃木坂“好きというのはロックだぜ!”以降、坂道シリーズはCDシングルの付属Blu-rayにMVを収録しなくなった。最近ではAKB48グループの中にも付属DVDにMVを収録しないところが出てきた。国内6グループ中3グループ(AKB、HKT、NGT)が最新CDシングルにMVを収録していない。というか、NGTはDVDの付属すらやめている。

その背景にYouTubeでのMV再生回数を増やし、Billboard JAPANのチャートで上位にランクインできるようにしたいという戦略があるのは間違いないと思う。

付属のBlu-rayやDVDにMVを入れなければ、YouTubeで見てくれるよねという発想なのだろう。そして、その流れでさらにYouTubeで見てもらうには、フルコーラスでMVを流すスペシャに素材を提供しなければ=スペシャで見られないようにすればいいと安直に考えたのだろう。

でも、その戦略はうまくいかなかった。“ロックだぜ!”以降の付属Blu-ray/DVDにMVが収録されていない秋元康系アイドルのCDシングル表題曲でBillboardの首位を獲得したのが欅坂46の“承認欲求”と乃木坂の最新曲“Monopoly”しかない。

こうした現状を見ると、やっぱり、今まで通り付属Blu-ray/DVDを収録した方がいいと思うんだけれどね。
もっとも、HKTの最新CDシングル“バケツを被れ!”は、当初は付属DVDにMVを収録する予定だったらしい。
そう考えると、MVの制作スケジュールが自転車操業状態のため(その背景には予算やスタッフの人手不足の問題もあるのか?)、CD発売予定日までに間に合うスケジュールで完成しない恐れのあるMVを収録するよりも、ライブ映像やメイキングとかインタビューの方が納期通りにパッケージングできるからという理由もあるように思える。
いずれにせよ、秋元系アイドルが下降線をたどっているのは確かだけれどね。



⚫︎NewJeansを巡り世代間闘争勃発

NewJeansに限ったことではないが、ヒットチャートを賑わしている楽曲や若者に人気があるアーティストを好きだと言って、若者に自分はイケているとか、同世代に向けて自分はお前らのようにダサくはないよとアピールするオッサン・オバハンがウザいのは事実だ。

その一方で、本当に音楽などエンタメやアートに詳しく、自分が青春時代に接したものだろうと、生まれる前のものだろうと、最新のものだろうと、常に情報を収集して楽しんでいるオッサン・オバハンもいる。NewJeans好きの中高年を批判する若者の中にはこうした人たちまでひっくるめて、NewJeans好きの中高年を気持ち悪いと言っているケースが多いように見受けられる。

こうした人まで批判している若者は勉強不足と言っていいと思う。

音楽や映画をストリーミング(サブスク)で楽しむのが一般的になり、海外では若年層でも過去の名曲や名画に詳しい人が増えた。でも、日本では何故か、これだけ膨大に作品に気軽に接する機会を得られたのに、フィジカル時代よりも過去のものを遡って見聞きする人は減ってしまった。

だから、NewJeansが中高年に受ける理由が理解できず、彼女たちが好きと言っているオッサンに対して、若者の気をひくために好きと言っているだけとか、いい年こいて若い娘に性的なものを感じているロリコンなどと思ってしまうのだろう。

NewJeansにアラフォーからアラフィフの世代がハマる理由は至って明快だ。それは、90年代から2000年代初頭(いわゆるY2Kの頃)のカルチャーを現代のプロダクションでよみがえらせているからだ。

サウンド的にはその頃のR&B、2ステップ。ビジュアル的には、ハリウッドの青春ものの映画やドラマ、アニメ、さらには、日本や韓国、香港のカルチャーまで取り入れられている。今の10〜20代と異なり、アラフォーからアラフィフは洋楽や洋画に接していた人も多いから、そりゃ、懐かしさもあって、しかも、それを若いアーティストがやっているとなれば興味を持つのは当然でしょって思う。

今の日本の若者は邦画しか見ないし、K-POP以外の海外の音楽は聞かない。しかも、過去作品をディグったりしない。だから、NewJeansにハマる中高年を理解できないんだろうね。NewJeansおじさんを批判する若者は自分の無知を恥じた方がいいと思う。

⚫︎岡本真夜 vs HPP

下世話な接触系イベントで金を儲ける主義で知られる民族ハッピー組を世に送り出したHppRecordsと、国民的応援歌で有名な岡本真夜が組むというのは、少しでも、アイドルや音楽の知識がある人間なら誰もが水と油の関係だと思ったはずだ(Hppが油か?)。

そして、その予想通り、民族ハッピー組を事実上転生させたmilk&honeyのプロデュースを岡本真夜はやめることになり、グループ名も彼女の“そのままの名前は使うな。最低でも前後に何かをつけろ”という“遺言”通り、年明けよりmilk&honey+として活動することになった。

どこまで、岡本真夜がアイドル業界を理解していたのかは分からない。秋元系やハロプロ、スタダあたりを最初から目指していたのなら無知もいいところだが、個人的には彼女はFRUITS ZIPPERや高嶺のなでしこ、#ババババンビのような若者受け、女子受けするグループにしたかったのではないだろうか。ふるっぱーやたかねこなどのことを彼女は知らないかも知れないが、そのくらいの半地下上位ポジションを目指していたという意味だ。

でも、Hppとしては、下世話なチャレンジ系配信とか、オフ会など接触系イベントやお布施系グッズなどによる守銭奴的な集金方法をやりたいし、対バンやフェスに出て経費を使うよりもコアなファンに金を落とさせる定期公演の方を重視する主義は変わらない(それでも、ミルハニになって@JAM EXPOなどのフェスには出たりしたが)。

結局、衣装や楽曲を岡本真夜イメージにしただけで、やっていることは民ハピのままでは新規ファンの獲得は難しい。特に民ハピに所属していたメンバーとミルハニから加入したメンバーの間に隔たりはあるように思えた。民ハピ時代からのファンとミルハニになってからのファンに関しても同様。

結成当初は12人だったミルハニが現在は半分の6人になってしまったことには呆れてしまうが、その6人のうち4人が元民ハピ。逆に辞めた6人のうち元民ハピは1人しかおらず、しかも、そのメンバーは民ハピ加入が最も遅かったという現実を見れば、今回の問題の本質は結局、民ハピのやり方から抜け出せないHppやメンバー、ファンのやり方にあるんだと思う。

※加筆
元民ハピでない2人も抜けるとのこと。岡本真夜ブランドで入ってきたメンバーやファンにHppのやり方は支持されていなかったってことが確定した。民ハピを消滅させずにそのまま残しておけば良かったのに。



⚫︎濃厚接触チェキ人気

一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いがあった9時間1500円に対して最近はおとなしくなった、ブームは去ったと思う人がいてもおかしくないと思う。でも、実際は相変わらず勢いをキープしたままだ。

指チューチェキなど風俗・水商売まがいの濃厚接触サービスを売りにしている9時間1500円としての活動を限定的にして、指チューチェキを行わない(それでも他のアイドルに比べるとチェキ撮影時の密着度は高い)&DreaMyという別名義での活動をメインにするようになったからだ。この&DreaMyも様々な形態があるようだが、月に1回程度しか彼女たちのライブを見ていない自分にとってはよく分からないのが現状だ。

元々、9時間1500円の指チューチェキ現場の動画がネットで流れ話題になった時からそうだったが、実は指チューチェキを撮るオタクは少ないし、メンバーも自分からそうしようということはあまりない。要はインフルエンサー的なオタクを利用してステマ的プロモーションを行い、それで試しに指チューをやってみようと思わせる。そして、それでメンバーを気に入ったオタクは次回以降は指チューがなくても現場に来るようになる。そういうオタク心理をついた戦略なんだと思う。ここの運営のバブル的、体育会系的ジャイニズム思想は好きになれないが、ビジネスセンスはあると思う。

ただ、全通レベルでない奴は客ではないという考えや最前管理を容認するのはアイドル運営としてダメでしょって思う。

前者に関しては、1日2回し、3回しは当たり前だし、定期公演、対バン、フェスと色々な形態のライブに出演しているから月あたり30公演程度は行っている。その全てに参戦できる金や時間のあるオタクなんて限られてしまうのに、月に1度くらいの参戦ではファン扱いされない。そんなやり方じゃ、富豪レベルのオタク以外は疲弊するだけ。新規は全メンバーと写メを撮れるみたいなアメを与えておきながら、2回目以降は全通レベルでないと客扱いされないんだからね。やっぱり、コンカフェ(というか、ここの運営の考えはキャバクラだが)から始まったグループだから、客を騙して金を使わせることしか考えていないんだよね。

それから、後者に関してだが、ここの運営は金やコネを使って最前をゲットすることの何が悪いという主義だ。
チケット発売開始時間と同時にサイトにアクセスして、良い整理番号をゲットすること自体は何も悪くない。しかし、botを使って複数のチケットを購入し、良番でないチケットを転売することまで容認しているのはアイドル運営として、ライブエンタメに関わる人間として失格だと思う。

また、最前管理が嫌われる最大の理由は、その管理者自体は良番を金やコネ、botを使って“努力”してゲットしたのかも知れないが、良番でない者がこいつと懇意になって、場合によってはこいつに金品を渡して席取りしてもらい、こいつとは別の良番を持っている者が最前スペースに入れなくなってしまうことにある。

それを、ここの運営は“努力”したんだから何が悪いとほざいている。整理番号を守らない連中を容認する奴がアイドル運営をやっていることには呆れてしまう。

楽曲も良いし、推しメンもいるし、指チューも試したことあるけれど、そろそろ、ここにはついていけなくなったかも。

そういえば、最近、チェキフィルム不足がアイドル業界のみならず、経済ニュースとしても話題になっている。世界的な原料高、若者がアナログなものを珍しがっていることによる需要増など、いかにも経済ニュースな理由も挙げられているが、不足によって最大の収入源であるチェキ撮影ができなくなることを恐れたアイドル運営やアイドル運営に貢ぐ(立て替え含む)オタクによる事実上の買い占めもこの不足問題をさらに悪化させていると思う。そして、かなりのチェキフィルムを消費しているのがここだ。

1枚500円と格安だし、入場特典としてチェキをもらえることも多いし、しかも、他のアイドルと比べると密着度が高い。そりゃ、チェキは売れるよねって思う。

⚫︎“今年も”相次ぐ訃報

毎年、多くの音楽関係者の訃報が伝えられる。そして、ネット民は決まり文句のように“今年はミュージシャンの訃報が多い”などと言う。最近だと、コロナワクチンの陰謀論と絡めて言及するアホな人も多い。
陰謀論はさておき、ミュージシャンの訃報は別に今年だけが特別に多いわけではなく、いつの時代でも訃報は多いんだよね。

子どもの頃は訃報を耳にしても、そんな人知らないとか、名前くらいは聞いたことはあっても知っている曲がないから、そのニュースに興味を持たなかっただけ。

要は年齢を重ねて、知っているいるミュージシャン、好きな楽曲など、音楽に関する知識が増えたから訃報をきちんと聞くようになっただけなんだよね。

つまり、訃報が多いは単に自分が知っている人の訃報が多いだけに過ぎない。

まぁ、50〜60代という比較的若い年齢で亡くなる人が増えたというのは言えるとは思うが。

とはいえ、訃報が多いと言いたい気持ちは分かるけれどね。自分のこれまでの人生の中で多少は影響を与えたアーティストだけでも、かなりの人が亡くなっているからね。

洋楽関連でざっと名を挙げただけでもこんな感じだ。

ジェフ・ベック
リサ・マリー・プレスリー
デヴィッド・クロスビー
バート・バカラック
ボビー・コールドウェル
ハリー・ベラフォンテ
ジェーン・バーキン
トニー・ベネット
シンニード・オコナー
ロビー・ロバートソン
シェイン・マガウアン

邦楽も含めれば、坂本龍一や高橋幸宏、もんたよしのり、大橋純子、櫻井敦司らも亡くなっている。

今年亡くなった方々で一番、自分に影響を与えたアーティストを1人挙げるとすれば、ティナ・ターナーになるのだろうか。



1985年、彼女が悪役として出演した映画「マッドマックス/サンダードーム」、そして、彼女が歌う主題歌“孤独のヒーロー”がリアルタイムの初のティナ体験だと思う。AC/DC“サンダーストラック”、2パック“カリフォルニア・ラヴ”のMVの元ネタになったのは言うまでもなくこの映画だ。

そして、熱心な「マッドマックス」シリーズの信者にはシリーズ中一番つまらない作品として扱われることも多いが(自分は一番好き)、最も高い評価を受けている「怒りのデス・ロード」の世界観って、「サンダードーム」がベースになっているんだよね。そのことを理解した人が増えたのか、最近は同作を酷評する人は減りつつあるようだ。

劇場公開当時、同作を大スクリーンの新宿ミラノ座へ同級生と見に行くことになったが、自分も同級生も新宿や歌舞伎町の地形をよく理解していなかったから、新宿駅を降りてから劇場に着くまで1時間もかかってしまったんだよね。着いた時には既に上映が始まっていたっけ…。そうそう、余裕がなかったはずなのに、劇場へ向かう途中で外国人に話しかけ、適当な英語が通じるか試すとかアホなことやっていたな…。昔のガキってそういうの好きだったよね。でも、高校生くらいになると、右に行くにしろ、左に行くにしろ、日本に来ている外国人には英語で話しかけるのに、日本人が外国へ行った時も英語で話しかけなくてはいけないのっておかしいよねって思うようになるんだよね。

話を戻そう。

ティナで一番好きな曲は言うまでもなく、“孤独のヒーロー”だ。

自分が選んだティナ曲ベストはこんな感じかな。

①孤独のヒーロー(1985)
②アイ・ドント・ワナ・ファイト(1993)
③愛の魔力(1984)
④ザ・ベスト(1989)
⑤ティピカル・メイル(1986|)
or
ホワット・ユー・ゲット・イズ・ホワット・ユー・シー(1987)




◎なお、今年は例年選んでいる自分が選んだフェイバリット・ソング(正しい表現ではないと思うが事実上のベスト・ソング)を発表するのをやめたいと思う。

まず、洋楽に関しては配信リリースのみの作品が増えたことや、CDがリリースされていても輸入盤のみで国内ではCDショップが減少しているために入手しにくいし、店頭に並んでいたりオンラインで購入できても円安の影響で高額なため買う気が起きないなどの理由で購入作品が減ってしまっている。
そもそも、ヒット曲はストリーミングで聞くことを前提で作られたものばかりで年間ベスト・ソングに選ぶのに適した楽曲が少ない。一方、ロック系を中心としたベテラン・アーティストの楽曲には良曲はあるものの、ヒット・チャート上位には入ってこないため、今年の曲という印象が薄い。
また、広義では洋楽となるK-POPは変形で保存に不便なサイズでしか発売されないCDが多く、ストリーミングで聞くのみとなっている。だから、今年よく聞いたNewJeansも対象外になってしまっている。
こんな状況で今年の洋楽ベスト・ソングを選ぶのは意味がないと思った次第だ。

邦楽に関しては、購入するCDがほとんどアイドルとアニソンになっている上に、そうしたジャンルの楽曲でも配信オンリーの楽曲が増えている。

ちなみに、Apple Musicが集計した自分がその年に最もよく聞いた楽曲はこんな感じになっている。

2016年
桜、みんなで食べた/HKT48
2017年
気づいたら片想い/乃木坂46
2018年
Simple(Acoustic)/フロリダ・ジョージア・ライン
2019年
オールド・タウン・ロード/リル・ナズ・X feat. ビリー・レイ・サイラス
2020年
The Box/ロディ・リッチ
2021年
ウィークエンドシトロン/=LOVE
2022年
ハートサングラス/26時のマスカレイド
2023年
WILD LAND/思い出とプレゼント

少なくとも2022年まではCDがなかなかリリースされない洋楽曲、ライブを見に行った帰りに復習でその日やった曲をリピートしたアイドル楽曲がトップに立っているという感じになっている(“気づいたら片想い”だけは違うケースかな)。
ところが今年はCD化されていない思プレの“WILD LAND”が最もApple Musicで聞いた楽曲となった(勿論、ライブの予習復習で聞いたケースもあったが)。

アイドルでも地上・半地下・地下問わず配信オンリーの楽曲が増えていて、最近ではスタダ系ですらCDが出ない新曲が目立つ。

そんなわけで、今年は思プレ以外にもストリーミングで多くのアイドル楽曲を聞いた。

アイドル以外で自分が今年最も良く聞いた邦楽アーティストはYOASOBIだが、こちらもK-POP同様、変形サイズのCDしかリリースしないから、こちらも自分は購入していない。

今年の邦楽ベスト・ソングにYOASOBI“アイドル”を選ばないのはレコード大賞が大賞候補である優秀作品賞に選ばれなかったのと同じで不自然なことだ。

こうした事情から邦楽に関してもベスト・ソングを従来のフィジカルで購入した楽曲のみで選ぶのは違うなと思ったし、かといって、配信楽曲とフィジカルでリリースされた楽曲を混ぜて選ぶのにも抵抗感がある。

そんなわけで、ベスト・ソングを選ぶのをとりあえず、今年はやめることにした。

インボイスで金銭的余裕がなくなったとか、インフレで音楽ソフトの価格も上昇したというのもあるが、CDを買う量が減った理由にはタワーレコード秋葉原店の閉店の影響が大きいと思う。
自宅から一番近い錦糸町店はイベントスペースと化していてCDショップとしては機能していないし、渋谷店や新宿店、池袋店だと近隣で映画を見たりライブに行ったりという用事がない限りは仕事帰りとかの寄り道コースにはない。秋葉原店は自宅と職場の中間で寄り道しやすかったし、スペースが狭い割には品揃えは悪くなかったから、よく利用していたけれど、これがなくなり、送料を取られるオンライン購入がメインになったから、どうしても衝動買いとかジャケ買いみたいなのはしなくなったしね。

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