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落選祭りの「齊藤なぎさ卒業コンサート」

世間的には=LOVEの中心人物と見られていた、というか、メディアへの露出や人気ではナンバー1だった齊藤なぎさの卒業コンサートはFC応募に続き、一般応募でも落選してしまった。

秋元康系、ハロプロ、スタダ、WACKと言った大規模集団以外では事実上のトップアイドルと言ってもいいイコラブの中心メンバーの卒コンの会場がパシフィコ横浜というのは会場の規模が小さすぎると言わざるを得ないと思う。

何しろ、日本武道館や横浜アリーナでのライブも経験しているグループだ。
まぁ、コロナの影響で人数制限をしていたので、武道館公演や横アリ公演は大規模動員をしたとはいえないが。

しかし、9月に国立代々木競技場第一体育館で行われた5周年記念コンサートは2公演で2万人、つまり、1公演あたり1万人を動員している。こちらは立派な大規模動員に成功している。
代々木の2公演両方を見たファンもかなりいるとは思うが、仮に客の半分が両公演を見たとしても、1万5千人程度のファンは余裕で動員できるということだ。

本来なら、大規模会場をおさえるべきなのだろうが、東京五輪開催、しかも、1年延期での開催となった影響で、五輪閉幕後の武道館や代々木のスケジュールはだいぶ前からおさえられてしまっている。

また、コロナ禍になって、延期になった公演も多く(最近はほとんど中止・延期はなくなったが)、そのリスケージュリングで会場争奪戦も起きている。

なーたんの卒業発表は突然な部分もあったし、しかも卒業発表から卒コンまで4ヵ月弱と短い。
同じ指原チルドレンのHKT48・矢吹奈子は、10月に卒業を発表したが、卒コンは来春としている。仮にこの来春がGW前後だとすれば半年ほどだから、なーたんよりは余裕がある。
そう考えると、この時期に首都圏の空いている会場で運営の都合とも合致するのはパシフィコしかなかったとしても仕方のないことだとは思う。

しかも、今回は不祥事が報道されるのを前にコソコソと卒業発表した佐竹のん乃を除けば、イコラブにとっては初めてのきちんとしたメンバーの卒コンだ。普段のツアーや周年コンサートなどに参戦しない人だって見たくなるのは当然だ。特に一般なんて、イベント好きのライト層の応募が殺到するしね。

なので、予想された通りFC応募、一般応募問わず落選祭りとなった。自分のように発足当時からFCに入っている者だって落選の憂き目にあっている。

でも、納得できないんだよね…。

本来なら“イコラブの人気は上がったよね”とか、“やっぱり、パシフィコじゃ無理だよね”という話で終わることもできたのに、そうできないのは、9月の5周年コンサートの配席ミス問題が尾を引いているからだと思う。

何しろ、グッズ付き高額チケットを購入した人たちを2階席に追いやってしまったからだ。
しかも、この5周年コンサート2公演のうち、夜公演の方でなーたんは卒業発表をした。
つまり、高額チケットを買ったなーたん推し(一推しでなくても、なーたんに興味があるというイコラブのファンを含む)の人は推しの卒業発表という大事な瞬間を天空席か、それに毛が生えた程度の席で見ることになったわけだ。

そうした人たちが、肝心の卒コンを天空席どころか、全く現地で見られないという状況になってしまったわけだから、そりゃ、文句も言いたくなるよね。

いくら、5周年公演は見ても見なくてもグッズ代を含む全額を払い戻してくれたとはいえ、やっぱり、卒コンの当選者はこの配席ミスの被害にあった人を優先すべきだったと思う。
少なくとも、前回同様、今回もグッズ付き高額チケットの購入を希望していた人は優先的に当選させてあげるべきだったと思う。

ニジマスの解散コンサートのようにグッズ付き高額チケットを買っても1階席後方なんていうケースもあるから、なーたん卒コンの高額席がどの程度用意されているのかは分からないが、常識的に考えれば、1階席前方がそうしたエリアになるのかな?
だから、数に限りがあり、希望者全員を当選させられない、勿論、5周年には行けなかったor行かなかったけれど、今回は行きたいという人もいるから、その人たちへの配慮も必要だ。
だから、高額席のみの応募でなく、第2希望で一般席など別の席を選んでいる人はそちらで救済するという手だって取れたはずだ。
5周年の高額チケット購入者は5千人もいるとは思えないから、その対応でさばけたはずなんだよね。

そういうことを考えると、今回のチケット取り扱いをローチケに切り替えたのは時期尚早だったと思う。
確かに楽天チケットは5周年コンサートでは大きなミスを犯してしまった。
それは、高額チケット購入者は前方席につけるという暗黙のルールを結果として破ってしまったことだ。

このミスの尻拭いをさせ、前回の高額チケット購入者へのケアを終えたところで契約終了というのが正しいやり方だったと思う。

ローチケは個々の応募者がどの程度のイコラブのファン歴なのかなんて、ほとんど把握できていないと思うしね。
楽天はこれまでの応募履歴を蓄積しているから、卒コンのような時は、古参ファンにも配慮できるはずだしね。

配席問題ではもう一つ大きなミスがあった。それは、配席ミスを認めないとファンの怒りが収まらないことから、本来は高額チケット購入者を前方席に配置するはずだったということを明かしてしまったということだ。
これって、要は高額チケットが販売されていようがいまいが、アーティスト側やチケット販売側は当選者の顔触れや配席を意図的に決めているというあらやるジャンルの音楽ファン・演劇ファンが以前から疑っていたことが事実だと認めたようなものだからね。

実際、イコラブ現場の当選者や配席の決め方は疑問に思うことが多かった。

明らかにに女性が優遇されているし、男は30代以上は冷遇されている。
カップルや家族連れでない“お一人様”の男オタは、入場料を払っているのに、何故か、広報カメラマンとしてただ働きさせられるカメコ席以外の良席にはなかなかありつけない。落選も当たり前という状況だ。

今回のなーたん卒コンも、女子に影響を与えるカリスマ的インフルエンサーみたいなイメージをマスコミ報道などで見せつけるために、観客席を女性ファンでいっぱいにしようとしているのではないだろうか。

周年コンサートの配席ミスとか、デビュー当初からFCに加入しているファンを排除する卒コンとか、そんなことばかりやっていると、ファン離れが加速するよ。

ぶっちゃけ、自分も最近はイコラブよりもノイミーの方に興味の重点が移りつつあるしね。

やっぱり、見られる機会の多いグループの方が好きになるのは、消費者としては当然の感覚だからね。

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