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劇場版ドクターX FINAL

最近、映画鑑賞に対するモチベーションが低下している。最大の要因は睡眠不足だ。
母親の体調が怪しくなり、家事のほとんどを自分がやらざるを得なくなっていて、自由な時間が減ってしまった。当然、仕事のペースは変わらない。ペースダウンしたら、入院とかXデーが来た時の資金がないから仕事は今まで通りやるしかない。
そんなわけで精神的余裕がなくなり、睡眠障害が悪化している。まぁ、元々、冬場はどうしても寒さで目が覚めると二度寝しにくいので睡眠不足にはなりやすいが。

そんなわけで、劇場で映画を見るにしろ、自宅で録画していたドラマやアニメを見るにしろ、まとまった時間、しかも集中する時間を要するものに接するのが億劫になってしまっている。

対バンのライブだと見たいところだけ見ればいいし、1組あたりの持ち時間は20分前後だし、会場によっては座席があるので、目当ての出番でない時は休める。だから、対バンのライブにばかり行くようになってしまった。

どう考えても、映画の方が安く済むんだけれどね。

でも、さすがに映画好きを名乗っているのに、他人からもそう見られているのに、この2週間で見た映画が1本だけ、年が明けてからはまだ見ていないという状態はまずいと思い、とりあえず本作を見ることにした。

本作を含めて、鑑賞候補にあがっていた作品は何本かあったが、上映開始時間が自分のスケジュールと合わないものばかり。これが最近、映画館へ行くのが億劫になる理由でもある。国内の観客動員数ランキング上位の邦画数本以外は公開2週目以降は上映回数が減らされてしまっているのが現状だ。

だから、遠回りして豊洲のシネコンまで行って見ることにした。


中高年の視聴者が多いテレビ朝日の人気ドラマの劇場版ということもあって、タイパやコスパを重視しする若者を否定的に描いているのみならず、そうしたタイパやコスパを遂行するためにブラック労働を強要する悪者としているのはどうかと思った。

というか、“私、失敗しません”を決め台詞にし、無茶なスケジュールで手術を行う大門の方がブラックだよね。そもそも、世の中には100%成功する保障もなければ、100%失敗するとは言い切れるものもないしね。

また、大門が脳梗塞で倒れたものの脳死判定はされていない恩師・晶の心臓を瀕死の若手院長に移植するのは明らかに殺人行為だし、主要キャラの晶をそんな形で退場させてもいいのか。いくら、FINAL=完結編をうたっているとはいえ、大門が医師免許を剥奪されるのみならず、実質的な殺人を犯して終わるのはどうなのよと思った。

まぁ、晶に人工心臓を移植していて、何とか命は繋がれたというオチがつけられているので、大門が医師を続けることも、今後、続編があった場合に晶が登場することも可能な終わり方にはなっているが。

なので、問題ありありな手術をしたことよりも、いくらでも続きが作れるオチをつけた方がタイトル詐欺という点では問題だと思う。

西田敏行演じる蛭間に関しては彼が他界してしまったので、今後、このキャラを続投させるのは難しいとは思うが…。
それにしても、座っているシーンばかりとは言え、とても死期が迫っている者の演技とは思えなかった。台詞もきちんと聞き取れたし。

まぁ、2025年の映画始めとしてはそんなに失敗せずに済んだ作品選びだったのかな…。

でも、若手院長が乗った車が爆発したのは自殺なの?事件なの?それは明かして欲しかったかな。

それにしても、「劇場版ドクターX FINAL」、「はたらく細胞」、「聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜」というタイプの異なる正月映画3本に出ている染谷将太はすごいな…(正月映画という言葉は死語だと思うが)。

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