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朝ドラ「エール」中断発表

噂されていた通り、朝ドラ「エール」は1クール分の放送終了時点で中断となることが発表された。

それに合わせてというわけではないが、これまでの「エール」で思うことを振り返ってみたいと思う。

ネット上での意見を見ると批判的な感想が多いようだ。前の朝ドラ「スカーレット」には肯定的な意見が多かったのとは対照的だ。
というか、ここ最近、東京制作の朝ドラはネット上で酷評され、反省会タグなんていうものが展開されることが多い。
一方で大阪制作のものでは反省会タグは少ない。最初は批判されていても、中盤以降は親しまれた作品もあるし、無風と言っていいくらいネット上が荒れない時期もあったりする。

一体この差はなんなのかと思い、ここ最近の朝ドラの主人公の出身地と主な活躍の場を振り返ってみることにした。

東京制作
「半分、青い。」岐阜→東京
(そのあと、挫折して岐阜に戻るが)
「なつぞら」北海道→東京
(生まれは東京だが)
「エール」
福島(事実上のW主演であるヒロインは愛知)→東京

大阪制作
「わろてんか」
京都→大阪
「まんぷく」
大阪→大阪
「スカーレット」
大阪→滋賀

こうした設定から東京制作には地方から関東圏というか東京に移動する話が多く、大阪制作には同じ関西圏で移動する話が多い。しかも、大阪が必ずしもゴールとは限らない作品もあるということが分かる。

こういう点が地方出身者というか、関東圏以外の視聴者に嫌われる要因なのではないかという気がしてきた。

ネットでは、やたらと東京とか首都圏、関東を批判する人が多いが、そういう流れとも関係するのではないかと感じる。

東京に追随して東京の情報ばかりが地元に伝えられることに辟易している彼らからすれば、「東京は、首都圏は、関東はそんなに偉いのか?」という思いなのだろう。
それは東京のメディアではなく、東京の情報をそのまま垂れ流している地元のメディアに言えよと言いたいが、彼らにとっては東京のメディア=悪でしかないから聞く耳を持たないんだよな…。

そういう背景を考えると、ここ5作くらいの東京制作の朝ドラで唯一評判の良かったのが「ひよっこ」というのも納得。同作の主人公は茨城→東京という関東圏内での移動だから、地方民の批判やネタミの対象にはならなかったのではないかとも思う。

そして、地方民が東京制作朝ドラを嫌う理由には、主人公が姫的(王子的)立ち位置にあるってのも関係しているのではないかと思う。

これに関しては脚本や演出の問題だと思うが、確かに何やっても周囲がチヤホヤしてくれて、いつの間にか事が進んでいる主人公が多い。ここ3作のネットで叩かれている東京制作の朝ドラの主人公は全てそうだ。
今回の「エール」なんて主人公と事実上のW主演であるヒロインの両方がそうだしね。あまり苦労している感がないんだよね。

そういうのが、地方出身者からすると何かにつけて優位に立っている東京のイメージと重なって腹立ってくるんだろうなという気はする。

これまた、「ひよっこ」の話に戻ってしまうが、あの作品が人気あったのは主人公の苦労している感が伝わっていたからなのかなという気もする。ここ3作の東京制作朝ドラの主人公のようにわがままとか無知とか、そういう印象を抱くことはないしね。

まぁ、新型コロナウイルスの影響で、放送中断となった「エール」が今後、どのように放送されていくのかは読めないが、それどころか、今後の朝ドラ自体がどうなるかは分からないが、今後、評判が良くなることを願っています。

というか、コロナに関係なく働き方改革で週5放送にかわったせいで、イマイチ毎週毎週のストーリーが完結していないような気もするんだよな…。

これまでは一応、その週ごとのストーリーがあって、週末にはその話は完結していたのに、週5になってからは週頭も週終わりもしまりがないんだよな…。

それにしても、最近の朝ドラって、ドリカムとかスピッツとかSuperflyとか今回のGReeeeNとか、ピークを過ぎたアーティストが主題歌を担当することが多いよね…。
星野源くらいからかな、人気のピーク時に主題歌を担当したのは?
まぁ、ちょっと前のAKBみたいに落ち目になりかけた時に出した朝ドラ曲が新たな代表曲になる例もあるから、別に誰が担当してもいいんだけれどね…。

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